昨日本屋に行って発見。まだ読んでないのがあると思わなかった。

ストーリー:
D県警本部を舞台にした短編集。ちなみに続編として『顔』がある。
各編の内容は以下のとおり。
「陰の季節」
県警の天下り先である社団法人に、3年前に天下りした尾坂部が、口約束であった3年での退社を拒否した。このままでは次の人間がそのポストに天下りすることができない。決してあってはならないことをしでかす尾坂部の真意は何か?警務課の”エース”こと二渡真治はなんとかして尾坂部の説得に乗り出すが・・・
「地の声」
生活安全課長の曾根がパブ夢夢のママとできている、と警務部監察課にタレこみが入った。監察官新堂隆義は元公安にいた、刑事課にいた柳を使い内定に乗り出す。果たして曾根は本当にクロなのか、そしてタレこんだのは内部の誰なのか――
「黒い線」
機動鑑識班の平野瑞穂が出勤してこない―昨日、引ったくり犯の似顔絵を作り、スピード逮捕の手柄を立てた瑞穂がなぜ。警務課婦警担当係長の七尾友子は瑞穂の足取りを追う。そして夜、瑞穂が実家にいることを掴み、会うがなぜか無断欠勤の理由を話そうとしない・・・
「鞄」
警務部秘書課課長補佐の柘植正樹は、職務としている議会対策中に、ある県議から次の定例議会で、鵜飼県議が警察に対し爆弾質問をぶつけるという情報を仕入れた。質問の中身を知り、早急に答弁案を練らなければ自分と課長の坂庭のクビが飛ぶ。あせった柘植と、坂庭は方々に手を尽くすがまったく情報が入らない。鵜飼も決して口を割ろうとしない。そうしている間に定例議会が迫ってくる・・・
感想:
読み終わって気がついたけど、今回は主人公すべてが警務課の人間だった。その中で、二渡がすべての話しに絡んできて、辣腕を振るう。それにしても、警察内部のことだけを事件に仕立て上げて読ませるというのが面白い。『震度0』も面白かったけど、この短編ひとつひとつがそれに匹敵するような面白さだった。
ちなみに「黒い線」で登場した平野瑞穂が主人公の短編小説集が『顔』である。

ストーリー:
D県警本部を舞台にした短編集。ちなみに続編として『顔』がある。
各編の内容は以下のとおり。
「陰の季節」
県警の天下り先である社団法人に、3年前に天下りした尾坂部が、口約束であった3年での退社を拒否した。このままでは次の人間がそのポストに天下りすることができない。決してあってはならないことをしでかす尾坂部の真意は何か?警務課の”エース”こと二渡真治はなんとかして尾坂部の説得に乗り出すが・・・
「地の声」
生活安全課長の曾根がパブ夢夢のママとできている、と警務部監察課にタレこみが入った。監察官新堂隆義は元公安にいた、刑事課にいた柳を使い内定に乗り出す。果たして曾根は本当にクロなのか、そしてタレこんだのは内部の誰なのか――
「黒い線」
機動鑑識班の平野瑞穂が出勤してこない―昨日、引ったくり犯の似顔絵を作り、スピード逮捕の手柄を立てた瑞穂がなぜ。警務課婦警担当係長の七尾友子は瑞穂の足取りを追う。そして夜、瑞穂が実家にいることを掴み、会うがなぜか無断欠勤の理由を話そうとしない・・・
「鞄」
警務部秘書課課長補佐の柘植正樹は、職務としている議会対策中に、ある県議から次の定例議会で、鵜飼県議が警察に対し爆弾質問をぶつけるという情報を仕入れた。質問の中身を知り、早急に答弁案を練らなければ自分と課長の坂庭のクビが飛ぶ。あせった柘植と、坂庭は方々に手を尽くすがまったく情報が入らない。鵜飼も決して口を割ろうとしない。そうしている間に定例議会が迫ってくる・・・
感想:
読み終わって気がついたけど、今回は主人公すべてが警務課の人間だった。その中で、二渡がすべての話しに絡んできて、辣腕を振るう。それにしても、警察内部のことだけを事件に仕立て上げて読ませるというのが面白い。『震度0』も面白かったけど、この短編ひとつひとつがそれに匹敵するような面白さだった。
ちなみに「黒い線」で登場した平野瑞穂が主人公の短編小説集が『顔』である。