薬を飲んではいけない系にウンザリしている

先日、脳外科の病棟にある患者さんが入院してきました。
なんでも血圧１８０近くあったそうですが、ある医者の本を信じて薬を飲まず
生活習慣の改善を行うことにしたそうです。
結果として脳出血を起こしてしまい入院という顛末です。

患者「いや～これからは心を入れ替えて薬を飲むようにしますわ」

私「まあ、生活習慣の改善って難しいですしね。
　　何よりも薬を飲むなって主張する医者って何の責任もとらないでしょ？」

幸い軽症だったので↑のようなやりとりが可能だったワケですが、
薬を飲んではいけない！って主張するだけしといてまったく責任をとらないのが一番腹がたちます。
抗がん剤なんかは特に多いですよね。
〇×が癌を小さくするとかよく主張していますが、本当かよっていつも思います。
というか藁にもすがる思いの患者なんかは絶対飛びつくと思うので、ある意味犯罪だと思っています。
ちなみにその患者さんが読んだ本は医者でありかつ有名な作家です。

例えばですが、週刊現代の特集でこんなのがありました。


ちゃんと実名で投稿しているので立派などは思いますが
“高血圧の箇所、薬で無理やり血圧を下げると脳梗塞になる”
いや・・・今回の患者さんは逆に脳出血になったんですけど？？
普段から論文とかを読んでると思うので、どうせ意見するなら
プラス面マイナス面の両方を提示しても良かったのでは無いかと思います。

じゃあ服用してて問題があったら誰が責任をとるのか？
それはもちろん主治医であったり、その薬の認可を出した国だったりするわけです。
薬を飲んではいけない系の人達って何の責任も取らずに言いたいことを言えるのだから
本当に無責任というかずるいですよね。
この構図って反ワクチン派にも共通しているかも知れませんね。