PTPは切らないで

2020年06月08日 21時43分37秒 | + プラス
土曜日のヤフーニュースで今更、薬のPTPシートについてあれこれ書かれていたので驚きました。
PTPとは"press through pack"の略で、押したら薬が出てくるアレです。

このPTPシートをバラバラにすることについては私が1年目の時にも触れています
バラバラの実 - 週間ダイジェスト+

まとまっていたのでそのまま使いますが要はこんな感じ↓
・今ではミシン目がなくなっても、結局患者さんがハサミで切り離してしまうため、依然として誤飲事故が起こっているのです。
・そのまま飲み込むと喉や食道などが傷ついて出血したり、胃や十二指腸に孔(あな)が空いたりしてしまい、手術が必要になるケースもあります。
・PTPの素材はレントゲンでも写りにくく、たとえ検査をしても発見されにくい
・発見が遅れると重症化してしまう恐れ

このテーマは私が医療講演するときには必ず触れていています。
こうやって何度も何度もニュースになるということは啓蒙が今一つなんでしょうね。
本気になればACジャパンの力でも借りてTVでばんばん放送すれば良いと思うのですが
流石にそこまで緊迫感はないのでしょう。

とりあえず未だに薬をバラバラにする人が多いのは事実です。
バラバラにして持ち歩いて、USJやディズニーランドで売ってるお菓子の缶に入れているケースが多い!
本人的にはその方が管理しやすいんでしょうかね?
こちらとしてはどんな手段であれ、服薬順守はして欲しいので、アレコレと言っていいのか難しいところ。
ただし、薬をバラバラにすることへの危険性くらいは何度も言っていくべきなのかなぁと思ってみたり。

薬のシートの「ミシン目」はなぜ変わったのか? やってはいけない1錠ずつの切り離し(山本健人) - 個人 - Yahoo!ニュース
PTPという言葉をご存知でしょうか?

PTPとは"press through pack"の略で、錠剤をプラスチックとアルミではさんだシート状の包装のことです

プラスチックの部分を強く押すと裏側のアルミが破れ、薬が1錠ずつ取り出せる仕組みになっています。

実はこのPTP、昔から非常にトラブルが多いことで知られているのです。

PTPには事故のリスクがある
1996年以前のPTPは、以下のイラストのように縦と横にミシン目が入っていて、1錠ずつ簡単に切り離せる構造になっていました。

ところが、現在のPTPはミシン目の入り方が変わっています。

お持ちのPTPを見てみてください。

ミシン目は、縦か横の一方向にしか入っていないはずです。

なぜ、このような変更がなされたのでしょうか?

実は、1錠単位に切り離したPTPを、そのまま飲み込むリスクがあるからです。

(長いので中略)

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