イレッサの使用が継続されたのは驚きです。新聞などには強い論調だったので承認取り消しかな?って思ったりもしました。
さて、私が大学に入ってまず教わったのは“薬は毒”であるということです(薬学概論)。副作用の無い薬は無いとも教わります。私が問題と思うのはこの考え方が世間的に認知されてないことだと思います。かつて高脂血症治療薬として世界で一番売れていた薬でさえも副作用があります。市販されてるバファリンでさえ、私には効果がありますが、人によっては全く効かなかったり、ヒドイ場合は喘息になってしまうケースもあります。やはり薬を飲むのは何らかのリスクを伴うわけで、要は使い様ではないでしょうか?
さて難しいのは副作用とどう向き合うか、例えばある病気に対する未承認の医薬品に関して40%の人に効果があって60%の人に効果がなくて、中には亡くなった方がいるとします。亡くなった方の中には病気そのものが原因の場合と薬が原因の場合もあるでしょう。こんな場合、私は40%の人の為に承認すべきだと考えます。もちろん投薬の前に十分なインフォームドコンセントを行なった上での話です。さらに医療人が成すべきことは、この60%の数字を如何に下げるかではないでしょうか。私の感覚ですが強い薬には強い副作用があります。問題はそれをむやみやたらに乱発したり、扱いを知らない医者を含めた医療人にあるわけで(医療過誤)、薬そのものを戦犯に扱うやり方には納得がいきません。
それにまだイレッサが100%効かないと決まったわけではありません。ごくごく一部の人には効果があると言われています。今現在肺癌を患っていて他の抗癌剤が効かず、わずかな可能性にかけてイレッサにすがりたい人を無視するのはどうかと思います。
関連記事////長いので携帯の方は無視して下さい。
2005年01月20日(木)
イレッサ副作用死は588人に 使用患者は8万6千人 (朝日新聞)
厚生労働省は20日、肺がん用抗がん剤イレッサ(一般名・ゲフィチニブ)の検討会を開き、副作用報告からわかった死者は昨年12月28日までで588人に上ったことを明らかにした。イレッサを使う患者数は8万6800人に達していることも報告された。
イレッサは、世界に先駆けて02年に日本で承認され、米国でも03年に承認された。劇的な腫瘍(しゅよう)縮小効果が報告される一方で、間質性肺炎など副作用による患者の死亡も相次ぎ、遺族による訴訟も起きている。
今年に入ってから、製造元の英製薬大手アストラゼネカがまとめた世界規模の臨床試験で延命効果が確認できなかったとする発表があった。同社は、今月4日に欧州での承認申請を取り下げることを明らかにしている。厚労省検討会では、イレッサの効果について改めてデータの分析などを行い、国内での対応を考える。
イレッサは、がんの増殖にかかわる特定の分子を狙う「分子標的薬」と呼ばれる新しいタイプの抗がん剤。
2005年01月20日(木)
イレッサ「使用制限の必要なし」厚労省検討会が意見書 (読売新聞)
肺がん治療薬「ゲフィチニブ」(商品名・イレッサ)の有効性について製造元の「アストラゼネカ社」(英国)が「延命効果はない」とする調査結果を公表した問題で、厚生労働省の検討会は20日、「使用制限する必要性はない」との中間意見書をまとめた。
3月をメドに、イレッサの有効性を最終判断する。
意見書では、「引き続き十分な経験を持つ医師のもとで適正に使用していくべきだ」とした。ただ、副作用によるとみられる国内の死者が588人に上っているため、日本人の延命効果に関する試験を早急に進めるよう同社に求めた。
2005年01月25日(火)
サリドマイドなど抗がん剤3つ了承 厚労省の検討会議 (朝日新聞)
厚生労働省の「未承認薬使用問題検討会議」(座長=黒川清・日本学術会議会長)の初会合が24日開かれ、同省が求めた多発性骨髄腫の「サリドマイド」、結腸・直腸がんの「オキサリプラチン」、悪性胸膜中皮腫の「ペメトレクスド」の3種類の未承認の抗がん剤について、「治験制度」で保険診療と保険外診療との併用(混合診療)を認めることを了承した。
同省は治験制度の運用を改善することで未承認薬の併用拡大を進めていく方針を決めており、今後同会議が中心となって検討する。
同会議はがんなどの薬物療法に関する専門家ら13人で構成。欧米で新たに承認された薬や、学会・患者から承認の要望が多い薬を対象に、3カ月以内に治験を行うかどうかを決める。
必要と判断された場合は、確実に治験につなげるため、製薬会社か医師グループに振り分ける。治験終了から保険適用まで併用が認められない「空白期間」については、「安全性確認試験」と位置づけ、治験中と同様の負担で薬を使えるようにし、切れ目のない併用を可能にする。
肺がん用抗がん剤イレッサで副作用とみられる死者が600人近く出たことが報告されたこともあり、患者への使用機会の提供と安全性の確保をどう両立させていくかが課題になりそうだ。
さて、私が大学に入ってまず教わったのは“薬は毒”であるということです(薬学概論)。副作用の無い薬は無いとも教わります。私が問題と思うのはこの考え方が世間的に認知されてないことだと思います。かつて高脂血症治療薬として世界で一番売れていた薬でさえも副作用があります。市販されてるバファリンでさえ、私には効果がありますが、人によっては全く効かなかったり、ヒドイ場合は喘息になってしまうケースもあります。やはり薬を飲むのは何らかのリスクを伴うわけで、要は使い様ではないでしょうか?
さて難しいのは副作用とどう向き合うか、例えばある病気に対する未承認の医薬品に関して40%の人に効果があって60%の人に効果がなくて、中には亡くなった方がいるとします。亡くなった方の中には病気そのものが原因の場合と薬が原因の場合もあるでしょう。こんな場合、私は40%の人の為に承認すべきだと考えます。もちろん投薬の前に十分なインフォームドコンセントを行なった上での話です。さらに医療人が成すべきことは、この60%の数字を如何に下げるかではないでしょうか。私の感覚ですが強い薬には強い副作用があります。問題はそれをむやみやたらに乱発したり、扱いを知らない医者を含めた医療人にあるわけで(医療過誤)、薬そのものを戦犯に扱うやり方には納得がいきません。
それにまだイレッサが100%効かないと決まったわけではありません。ごくごく一部の人には効果があると言われています。今現在肺癌を患っていて他の抗癌剤が効かず、わずかな可能性にかけてイレッサにすがりたい人を無視するのはどうかと思います。
関連記事////長いので携帯の方は無視して下さい。
2005年01月20日(木)
イレッサ副作用死は588人に 使用患者は8万6千人 (朝日新聞)
厚生労働省は20日、肺がん用抗がん剤イレッサ(一般名・ゲフィチニブ)の検討会を開き、副作用報告からわかった死者は昨年12月28日までで588人に上ったことを明らかにした。イレッサを使う患者数は8万6800人に達していることも報告された。
イレッサは、世界に先駆けて02年に日本で承認され、米国でも03年に承認された。劇的な腫瘍(しゅよう)縮小効果が報告される一方で、間質性肺炎など副作用による患者の死亡も相次ぎ、遺族による訴訟も起きている。
今年に入ってから、製造元の英製薬大手アストラゼネカがまとめた世界規模の臨床試験で延命効果が確認できなかったとする発表があった。同社は、今月4日に欧州での承認申請を取り下げることを明らかにしている。厚労省検討会では、イレッサの効果について改めてデータの分析などを行い、国内での対応を考える。
イレッサは、がんの増殖にかかわる特定の分子を狙う「分子標的薬」と呼ばれる新しいタイプの抗がん剤。
2005年01月20日(木)
イレッサ「使用制限の必要なし」厚労省検討会が意見書 (読売新聞)
肺がん治療薬「ゲフィチニブ」(商品名・イレッサ)の有効性について製造元の「アストラゼネカ社」(英国)が「延命効果はない」とする調査結果を公表した問題で、厚生労働省の検討会は20日、「使用制限する必要性はない」との中間意見書をまとめた。
3月をメドに、イレッサの有効性を最終判断する。
意見書では、「引き続き十分な経験を持つ医師のもとで適正に使用していくべきだ」とした。ただ、副作用によるとみられる国内の死者が588人に上っているため、日本人の延命効果に関する試験を早急に進めるよう同社に求めた。
2005年01月25日(火)
サリドマイドなど抗がん剤3つ了承 厚労省の検討会議 (朝日新聞)
厚生労働省の「未承認薬使用問題検討会議」(座長=黒川清・日本学術会議会長)の初会合が24日開かれ、同省が求めた多発性骨髄腫の「サリドマイド」、結腸・直腸がんの「オキサリプラチン」、悪性胸膜中皮腫の「ペメトレクスド」の3種類の未承認の抗がん剤について、「治験制度」で保険診療と保険外診療との併用(混合診療)を認めることを了承した。
同省は治験制度の運用を改善することで未承認薬の併用拡大を進めていく方針を決めており、今後同会議が中心となって検討する。
同会議はがんなどの薬物療法に関する専門家ら13人で構成。欧米で新たに承認された薬や、学会・患者から承認の要望が多い薬を対象に、3カ月以内に治験を行うかどうかを決める。
必要と判断された場合は、確実に治験につなげるため、製薬会社か医師グループに振り分ける。治験終了から保険適用まで併用が認められない「空白期間」については、「安全性確認試験」と位置づけ、治験中と同様の負担で薬を使えるようにし、切れ目のない併用を可能にする。
肺がん用抗がん剤イレッサで副作用とみられる死者が600人近く出たことが報告されたこともあり、患者への使用機会の提供と安全性の確保をどう両立させていくかが課題になりそうだ。
投与の前に
効果のある無しが
わかります。(o^-^o)
イレッサーは
劇的にききます。
効果の無い人には
皮膚症状が著明に
出ます。