タミフル

2005年11月14日 22時32分13秒 | + プラス
タミフルと言えば、私が薬剤師国家試験を受けたときに
出るかで無いか微妙な回だったので、ものすごく印象的な薬です。
(確か出たはず。)

ちょっと前にタミフルが突然死ってニュースがあって
今日になって日経新聞で、タミフルがアジアで備蓄増強のニュース。
いくら副作用があってもタミフルに頼らざるを得ない、
新型インフルエンザの危機はもう目の前。
そんな状況が、この2つのニュースからもわかります。

イレッサの記事でも書いたけど、
副作用が無い薬なんてないわけで、
結局、決め手となるのはリスクとベネフィットなんですね。
つまりタミフルを飲むことで予想される危険が、
タミフルを飲むことで予想される利益を上回れば
タミフルの価値があるというわけです。

で、もし新型インフルエンザが猛威を振るえばどうなるか?
東京都が出した試算によると都民の約30%が罹患するとして、
都内流行期までの予測
○外来受診者数:約380万人
○入院患者数:約29万人
○死亡者数:約1万4千人

外来患者380万人だけでも恐るべき数字。
電車とか、かなり人が密集しているから無理は無いんだけど
驚きですね。

ここまで書くと副作用とかのリスクはあるけれど、
それより多くの命を救えるんだからタミフルは必要みたい。
せめて、医師、薬剤師が十分な認識を持って処方・調剤し
服用する我々も受身なだけでなく、自分の身は自分で守るぐらいの
気概は必要なのかな。

関連記事①
抗ウイルス薬 タミフルで突然死例 使用後異常行動も 学会で発表へ(産経新聞) - goo ニュース
抗ウイルスのインフルエンザ治療薬「リン酸オセルタミビル」(タミフル)の使用後に、異常行動をとって死亡したり睡眠中に突然死するなどの事例があることが分かり、医薬ビジランス研究所(大阪市)の浜六郎医師が、十二日に津市で開かれる日本小児感染症学会で発表する。治療薬が重大な副作用を起こす可能性を指摘する内容で、今後のインフルエンザ治療にも影響しそうだ。
 浜医師は「タミフルと突然死、異常行動死との関連に関する考察」と題して講演。
 タミフル使用後、睡眠中に突然死した幼児など五例や、異常行動後に事故死した二例などを報告する。
 講演で浜医師は、タミフル使用後は呼吸が抑制され、幼児では睡眠中に突然死、思春期では異常行動後に事故死を生じさせる可能性があると指摘。
 意識レベル低下や幻覚などの精神症状、失神や視野欠損などの神経症状の発生報告も寄せられており、世界のタミフルの八割以上が使用されている日本のインフルエンザ治療方法は再検討すべきだと主張するという。
 厚生労働省では、平成十六年六月の「医薬品・医療用具等安全性情報202号」で、タミフルについての「重要な副作用に関する情報」を掲載。
 「異常が認められた場合には投与を中止し、観察を十分に行い、症状に応じて適切な処置を行うこと」としている。


関連記事②
抗ウイルス薬「タミフル」、アジアで備蓄強化 日経国際ニュース
 【ハノイ=長谷川岳志】世界的に鳥インフルエンザ感染の拡大懸念が高まるなか、ベトナム、タイなどアジアの国・地域が抗ウイルス薬「タミフル」の備蓄拡大を進めている。独占製造権を持つスイスの医薬品大手ロシュとのライセンス交渉により、自国生産を検討するところが多いが、一部では合意前に類似薬の生産に踏み切る動きもある。
 通常のインフルエンザの治療に使われているタミフルは幻覚などの副作用も指摘されるが、人が鳥インフルエンザに感染した場合でも有効とされる数少ない薬。鳥インフルエンザの流行で世界的に需要が高まり、供給不足に陥る懸念が指摘されている。 (07:01)
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