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エルドアン大統領のホテルを襲撃した軍人7人がマルマリスで捕まった

2016年07月25日 | 国内
7月26日 15日の未遂クーデターで、エルドアン大統領が泊まっていたエーゲ海岸マルマリスのホテルを襲撃した軍人7人が、25日、捜索作戦中に捕まりました。

 Hurriyet

警察は7人の男が車を止めようとしているという通報を得て、ギョクチェテペで3人の軍人を拘束しました。3人は戦闘捜索・救助チームのタネル・ベルベル少将と、下士官イリヤス・ヤシャルとギョクハン・ギュチリュと認定されました。

この作戦で、さらに4人の軍人が捕まり、この日捕まった軍人は7人になりました。15日、ホテルを襲撃した17部隊を捕らえるために、精鋭兵士と警官による作戦はまだつづいています。エルドアン大統領はク-デターの知らせを受け、直前にホテルを出てイスタンブルへ発ちました。捜索チームはこの地域の出入り口で、車をすべて調べ、身元チェックを行って、逃走中の軍人たちを探しています。

憲兵隊チームは、逃走兵らが持っていた歩兵ライフル、銃、手榴弾など多くの軍用品を発見しました。大統領は攻撃直前にホテルを出ましたが、2人の警官が戦闘で死亡しました。17人の軍人が、クーデターの攻撃後、行方不明になっています。クーデターはアメリカ在住のイスラム学者フェトフラー・ギュレンの信奉者たちが組織したと言われています。


政府はギュレン関連の会社を閉鎖する

 「政府は、アメリカ在住のイスラム学者フェトフラー・ギュレンの支持者が関係する会社すべてを調査し、閉鎖するだろう。ギュレンは政府転覆を計画し、7月15日のクーデターの背後にいたとして告発されている」と、24日、ビュレント・テュフェンクジ関税・貿易相が言いました。

 Hurriyet

「フェトフラリスト・テロ組織(FETO)のスポンサーとして財源を提供していた会社を、しらみつぶしに確認していく。会社に調査が入り、閉鎖されるか、必要な処置がとられる」とテュフェンクジ関税・貿易相は言いました。未遂クーデターにつづいて、全国のギュレン関連の2000の施設が閉鎖された後、彼はこの発言ををしました。

7月23日発行の官報によると、35の保健施設と組織、1043の私立校と教育組織、学寮、ホステルが、ギュレン関連として閉鎖されます。総計1229の事業団体と協会、19の組合、連盟、連合、15の団体の学校が閉鎖されます。この処置は、全国的な非常事態下で行われます。

テュフェンクジ関税・貿易相は、国家組織が迅速かつ効果的に決定を下すと明言しました。「人々はいまも街頭に出ている。貿易はいまもつづいている。われわれは経済的な制約なしに、迅速に必要な決定をするために、この決定を下す」と関税・貿易相は言いました。


「私はクーデター参加者に血を流すなと言った」人質になった参謀総長

15日の未遂クーデターで人質になっていたフルシ・アカル参謀総長は、クーデターの参加者たちに血を流さないよう説得に努めたと語りました。

 Hurriyet

「私はクーデターの参加者たちに血を流さないよう説得に努めたが、成功しなかった」と、参謀総長アカル将軍は、未遂クーデター調査で証言し、クーデター計画の主要人物であるメフメト・ディシュリ少将は“みな捕らえる”と言ったとも言いました。

「ディシュリは私に、“作戦はすでに始まっている。大隊も旅団も出動している。後戻りはできない”と言いました。私は最初、その意味が分からなかったが、やがて、これはいわゆる“反乱”という作戦なのだと理解しました。私は怒って言いました。“なんという忌まわしいことを言っているのだ? なにが作戦だ? 気が狂ったか? やめろ”・・・私はこんな連中とはなんの関係もない」とアカル将軍は言いました。

クーデターの夜、アカル将軍と他の司令官たちは、彼らの秘書官や補佐官や警備官らによって人質になりました。「私は彼らに“君たちは進路を誤った。君たちは泥沼に入ってしまった。君たちは刑に服することになるだろう”と言いました。私は彼らに、“男らしく、他人に巻き込まれず、こんなことはやめなさい”と言った」とアカル将軍は言いました。

アカル将軍はまた、「ハカン・エヴリム准将は私に、フェトフラー・ギュレンと話しをさせようとした」と証言しました。公正発展党(AKP)政府は、アメリカ在住のイスラム学者である彼が、クーデターの背後にいたと考えています。アカル将軍はこの証言で、15日の夜、マルマリスから帰ったエルドアン大統領がイスタンブル空港で行ったスピーチに触れ、あのスピーチがクーデター参加者たちに希望を失わせたと言いました。

「私は彼らに“これは戦争より悪い。投降しろ”と言いました。彼らは時がたつにつれ、士気を失ってきました」とアカル将軍は付言しました。「私は彼らに“人をだますのは止めろ”と言いました。彼らは“わかった、司令官。われわれは断念する”と言いました。彼らはまた、私に“大統領にでも首相にでも話してください”と言いました。そしてクーデターは未遂に終わりました」


「治安強化のため軍は警察との協力をつづける」参謀総長

トルコ軍(TSK)は警察との協力をつづけると、参謀総長フルシ・アカル将軍は言いました。

 Hurriyet
アンカラの警察本部を訪れたアカル将軍


「警察と兵隊は兄弟であり、結束している。治安と治安の構築は結びついていて、区別することはできない」と、アカル将軍は、7月24日、アンカラの警察本部を訪れ、警官のグループに語りました。警察本部は15日、クーデターの兵士の攻撃を受けています。

アカル将軍はまた、クーデターの兵士の砲撃で警官50人が死亡したアンカラのギョルバシュ特別作戦部を訪ねました。「兵隊と警官は協力しつづけるだろう。われわれは警官も兵士も愛している。トルコ共和国は確固として立ち、トルコ軍は司令の鎖で結ばれている。トルコ軍は今回の事件のような恥ずべき行為に参加した人々を、トルコ陸軍のメンバーとは認めない。彼らは蛇蝎であり、軍服を着たテロリストだ」と、将軍は警官たちに語りました。

「われわれの友人である警官たちは、東で西で、敢然と弾丸に向かっていく」と、アカル将軍は、クルド労働者党(PKK)と戦う警官たちを讃えました。また、将軍は7月24日、国会を訪れ、エルドアン大統領と会談したと思われます。


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