トルコのトピックス

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内務省がさらに1218人の憲兵隊員を停職にした

2016年11月03日 | 国内
11月5日 内務省は、7月15日のクーデタの最近の調査結果によって、11月3日、さらに1218人の憲兵隊員を停職にしました。クーデターはギュレンの運動が組織したと考えられます。

 Hurriyet
憲兵隊総司令本部


停職になった憲兵隊員の中には、419人の将校と604人の軍曹が含まれていると、アナドル通信が報じました。トルコ政府はすでに11万人以上の公務員、判事、検事、軍人その他の人々を、在米の説教師フェトフラー・ギュレンのネットワークとの関連容疑で解雇または停職にしています。


ギュレニストの西トラキアでの活動について、トルコがギリシャに警告

アテネ訪問中のオメル・チェリキEU担当相が、フェトフラー・テロ組織(FETO)が西トラキアのトルコ人の間に不安を起こすかもしれないと、ギリシャ当局に警告しました。

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ギリシャのアレクシス・ツィプラス首相(左)とトルコのオメル・チェリキEU相


「彼らが西トラキアのトルコ人社会を分断するために活動していることを、われわれは知っています。FETOのメンバーの中には、さまざまなやりかたで活動する者がいます」とチェリキEU相は、11月3日、アテネの記者会見で語りました。「彼らは、われわれの同胞とわが国の社会に不安を引き起こすために、西トラキアでの活動を強化するかもしれない」

バルカン地方でのFETOの活動をギリシャ当局に知ってもらうために、会合を持ったと、チェリキEU相は言いました。「ギュレニスト組織のメンバーは、トルコとブルガリアを経由してバルカン地方に行くことができます。トルコ当局はそれを懸念しているのです。彼らがブルガリアを通過して、ギリシャのアテネその他、とくに西トラキア地方で活動していることを、われわれは察知しています」


ISのリーダーがトルコを名指しで脅迫

包囲されたモスル市に潜伏していると思われるイスラム国(IS)のリーダー、アブー・バクル・アルバグダディが、2015年以来のメッセージを発表し、信奉者たちに総力を挙げて戦いを遂行し、サウジアラビアとトルコに攻め入るよう促しました。

 Hurriyet
この写真は2014年7月5日、ある戦闘員がウエブサイトに載せたもの。彼が初めて公衆の面前に現れ、イラクのあるモスクで説教したときの映像。


ISのリーダーは、そのメッセージで、ISはモスルを奪還しようとするイラク軍と連合軍をかわし、“究極的に勝利する”という確信を表明しました。彼は2年前、カリフを宣言しています。

「トルコは作戦ゾーンに入ってきたのだから、攻撃し、その治安をぶち壊し、その国内に恐怖をばらまけ。トルコを戦場のリストに入れよ。トルコは十字軍のジェット機に守られて、イスラム国との戦いに入ってきたのだ」と、彼は言い、アメリカ主導の連合空軍に言及しています。

「シリアにいるトルコ軍に、お前らの怒りの火を浴びせろ」と彼は出所を確認できないビデオで言っています。


ミニバスが来なくなって、村の子供たちが馬車で通学

南部アダナ県ジェイハン地区ブルハンル村の子供たちは、ミニバスが来なくなって、馬車で通学していると、11月3日、アナドル通信が報じました。

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子供たちはいま、村から3.5キロの学校へ、馬車か、徒歩か、自転車で通っています。ブルハンル村のゼキ・ドゥルグン村長は「子供たちが通学に使っていた協同組合所有のミニバスが村に来なくなりました。送迎バスの提供は法律で決められているのに」と言っています。「村の子供たちも、親たちも困っています」

アダナ県教育局のトゥラン・アクプナルさんは、学生の通学に関する規則が改められ、公的交通機関で通学できるエリアに住む学生には、送迎サービスが提供されないこともあると言っています。アクプナルさんはまた、「政府とミニバス組合の話合いがつかず、他の村々でも、同様な問題が起こっている」と言いました。

「政府が提示している価格を受け入れない交通組合もあります。ミニバス組合はもっと高い料金を望んでいて、学生たちを安い料金で運びたくないのです」

・・・バス代を値上げすると、親たちが怒るんでしょうね。県の教育局から補助金出ませんか? まあ、3.5キロくらいなら馬車で行くのも楽しいかも。


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「エルドアン大統領がムスリムたちに「女性を家に閉じ込めるな」

2016年11月03日 | 国際
11月4日 エルドアン大統領が、11月2日、イスタンブルで行われた「イスラム協力機構」(OIC)の会合で、女性の役割について話し、“女性を家に閉じ込めるないよう”ムスリムたちに勧告しました。

 Hurriyet
大統領の隣りの白いスカーフがエミネ夫人


「女性は家にいるべきだという考えかたはまちがっています。そうした考えかたでは強い国家はつくれません。その考えかたを捨てなければ、私たちは西洋に遅れていないと言う権利はありません。国家の発展のためには、この認識がきわめて重要です」と、大統領は言いました。

「女性を科学、情報、政治、社会生活等々から遠ざける考えかたは、まちがっています。女性を国家の発展に貢献させたいと思うなら、まず女性に平等の権利とチャンスを与えなければなりません。女性の雇用や政治参加を完全にしないで、女性の貢献を期待するのは現実的ではありません」

エルドアン大統領はまた、イスタンブルで行われた「トルコ=アフリカ・ビジネス・フォーラム」で、フェトフラー・テロ組織(FETO)について、アフリカの要人たちに警告しました。大統領はまた、テロは経済的発展にダメージを与えると力説し、在米イスラム説教師フェトフラー・ギュレンの信奉者たちとの戦いで、トルコを支援するよう、アフリカ諸国に求めました。「テロとの国際的な戦いには、国際的な団結が必要です」

「トルコの教育省は外国のギュレン関連の学校の接収を始めました。アフリカ大陸はFETOに荒らされてきました・・・警告するのは私の義務です」と、エルドアン大統領はアフリカ諸国の経済人たちに言いました。


手配のPKK戦闘員が東部シールトで防犯カメラに撮られていた

手配のPKK(非合法組織クルド労働者党)の戦闘員3人が、東部シールト県で防犯カメラに撮られていました。彼らはシールトの中心をテロ攻撃する準備をしていたと、ドーアンニュースが報じています。警察は彼らの写真を市民に配布し、彼らを見たら、当局へ通報するよう求めました。

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3人には30万から400万リラの賞金がかけられています。「治安警察は3人の戦闘員の発見に努めています。容疑者逮捕に助力した人には賞金が支払われます」と、シールト警察は声明を出しました。3人は現在、市の中心部にいると思われます。

11月2日、ハタイ県で、PKK戦闘員を標的に行われた手入れでは、戦闘員13人が捕まりました。ハタイの主任検事オフィスが出した声明では、彼らは「愛国革命青年運動」(YDG-H)のメンバーと思われます。また、2日には東部エラズ-県で、民主連合党(DBP)と人民民主党(HDP)の地区長を含む10人が逮捕されました。エラズ-の14か所の捜索が行われ、PKK関連の記録が発見されました。容疑者たちは「エラズー・トレーニング研究病院」でチェックを受けた後、警察本部に送られました。


シリア国境の壁は2017年に完成する

フィクリ・ウシュク防衛相は11月2日、サリフ・ゼキ・チョラク陸軍司令官とハタイのエルダル・アタ知事とともにシリア国境を訪れ、長さ991キロのシリア国境沿いの壁は2017年前半に完成させると言いました。

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シリア国境を視察するウシュク防衛相(スーツの人)


ウシュク防衛相は、トルコは武力による脅威を避けるために、あらゆる対策をとる権利があると語り、8月24日に始まった「ユーフラテスの盾」作戦も、その努力の一部だと言いました。「その他の対策のひとつは、緊急時のために、物理的に国境の安全を確保すること、つまり、国境に壁を築くことです。わが国はこれまでに268キロの壁を造っています」

「2017年前半中に、物理的安全が確保できる壁を、シリア国境の911キロに築きたいと思っています」と、防衛相は付言しました。「国境の安全を守る対策のひとつとして、武装した専門要員の国境パトロール隊の結成も計画しています。パトロール隊は内務省の管轄になります」と、ウシュク防衛相は言いました。

国境の監視は現在、内務省が行っていますが、税関、パスポート管理、医療管理などのさまざまな分野で、他の10省と中央行政機関も関わっています。国境の他の部分の防備と監視は、トルコ陸軍と憲兵隊、沿岸警備隊が行っています。


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