トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

議員逮捕後、HDPが国会ボイコットを始めた

2016年11月07日 | 国内
11月8日 親クルド政党・人民民主党(HDP)は、共同議長セラハッティン・デミルタシュ氏とフィゲン・ユクセクダー氏を含む同党議員9人の逮捕後、国会の業務をすべて停止することに決めたと、同党の報道係アイハン・ビルゲン氏が発表しました。

 Hurriyet
HDPの報道係アイハン・ビルゲン氏(中央)


ロイターによると、「わが党の国会議員グループと中央幹部委員会で協議した結果、わが党は、わが党の歴史上、最も広範かつ最も陰険な攻撃に照らして、立法府の業務を停止することを決めた」と、ビルゲン報道係は、ディヤルバクルでの党会議後に言いました。

ビルゲン報道係は、同党は国会から完全に撤退はしないが、同党議員たちは総会や国会委員会の会議の席には出ないと言いました。「これからHDPは“全国津々浦々”を訪れ、一般大衆からのクレームと提案を聴き、NGOや商業組合、宗教グループと討論する」

ビナリ・ユルドゥルム首相はHDPの決定を軽くいなし、HDPの議員たちは「学校をサボる学生だ」と言い、HDPに、まちがった決定を撤回するよう呼びかけました。「HDPの議員たちが国民の代表であるなら、彼らは国会に出てこなければならない。議員としての義務を果たさなければ、国民の意志を裏切ることになる」

ヌレッティン・ジャニクリ副首相は、HDPの決定は立法府の業務にネガティブな影響を与えないだろうと言いました。

議員たちの拘束は、ディヤルバクル、シュルナク、ハッカリ、ヴァン、ビンギョルの主任検事オフィスの命令で行われました。議員らがテロ容疑の訴訟に関して、当局への証言を拒否した後、検察は行動を起こしました。


議員逮捕の批判に、トルコEU相がEU諸国大使を会合に招いた

親クルド議員の逮捕に対するヨーロッパの強い批判に応えて、オメル・チェリキEU担当相がEU加盟国大使らを会合に招きました。

 Hurriyet

EU諸国の批判に応えるチェリキEU担当相


チェリキEU相は、トルコの最近の状況に関して大使たちに説明するスピーチを行いました。EU委員会と加盟諸国は、人民民主党(HDP)の共同議長フィゲン・ユクセクダー氏とセラハッティン・デミルタシュ氏を含む議員9人の収監に怒りの反応を示し、EU当局と加盟国の政治家たちが、トルコに逮捕批判の電話攻勢をかけてきました。

欧州議会のマルティン・シュルツ議長はトルコのユルドゥルム首相と電話で話し合いました。チェリキEU相はEUのフェデリカ・モゲリーニ上級代表と電話で話し合い、現在、EU大統領職にあるスロヴァキアの大使とも面談しました。アンカラの情報源によると、チャヴシュオール外相とチェリキEU相はEUの批判に、「トルコでは、すべての市民は法の下に平等である」と言い、また、PKKと、ヨーロッパ諸国が支持しているPKKの分派によって、トルコが受けている被害を説明したということです。

EUのモゲリーニ上級代表とヨハネス・ハーンEU拡大委員長は共同声明で、「EUは深く懸念している」と言い、「HDPの共同議長たちは、われわれの信頼する、大事な話し相手だ」と言いました。

土曜、イスタンブル裁判所は、緊張の中、9人の議員と、ジュムフリエト紙の編集スタッフらの審議を命じました。


逃亡中のHDPのアクドーアン議員がハッカリで捕まった

「警察が行方不明だった人民民主党(HDP)のアクドーアン議員を、南東部ハッカリ県で拘束した」と、11月7日、ヌマン・クルトゥルムシュ副首相が言いました。

 Hurriyet
ハッカリで逮捕されたHDPのアクドーアン議員


「3人の議員が逃亡していたが、その中の1人、ニハト・アクドーアン議員がハッカリ県で警察に逮捕された」と、クルトゥルムシュ副首相は、閣議後、記者団に語りました。トルコ当局は当初、HDPの調査の一部として彼らを拘束しようとしましたが、拒否されたため、アクドーアンを含む3人の議員に対して訴訟手続きをとりました。

11月4日、DHPの共同議長セラハッティン・デミルタシュ氏とフィゲン・ユクセクダー氏を含む9人の議員が逮捕されました。クルトゥルムシュ副首相は、逮捕は合法的であり、政治的動機によるものではないと言いました。「拘束と逮捕に関する今回の手続きは100%合法的です。われわれはすべての人が法的処置を尊重するよう願っています」


「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする