トルコのトピックス

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イラクはテロに対してトルコと共闘すると誓った

2019年05月16日 | 国内
5月17日 トルコのエルドアン大統領とイラクのアディル・アブドゥル=マフディ首相は会談後、トルコとイラクはテロに対して協力して戦い、越境貿易を発展させることを誓約したと語りました。

 Hurriyet
トルコを訪れたイラクのアブドゥル=マフディ首相(右)とエルドアン大統領


「われわれはイラク南部への貿易路を発展させること、また、ISILの侵略によって最も被害を受けた地域の再建と開発の問題について確認しあった」と、エルドアン大統領は、5月15日、アンカラで行われた共同記者会見の後で言いました。
両首脳はまた、イラクの洪水後のダムの建設と、ISILに荒らされた地域の再建について話し合いました。トルコはまた、短期の電力の供給に助力を提示したそうです。両首脳はさらに、ISILに破壊されたキルクーク=ジェイラン石油パイプラインの再開の重要性ついて確認し合いました。トルコがイランから石油を輸入することを容認していたアメリカが、輸入禁止に転じたため、イラクからの石油輸入もあり得ます。

イラクのアブドゥル・マフディ首相は、アンカラでは非常に建設的な話し合いができたと語り、「わが国はわが領土から生じる、トルコに対するいかなる安全への脅威も容認しない」と言いました。「イラクはトルコと協力してテロと戦うつもりでいる」

イラク首相の訪土後、トルコのルフサル・ペクジャン貿易相を議長とする代表団が、バグダードで行われるトルコ=イラク・ビジネス・フォーラムに出席する予定です。


世界初の証券取引所がトルコにあった

西部キュタヒヤ県チャヴダルヒサル地区にある世界最初の証券取引所の建物に、いま人々の関心が集まってきていますが、まだ、この遺跡は多くの人には知られていません。

 Hurriyet

長年、この地域の発掘隊長を務めてきたエリフ・オゼル教授は、ローマ時代の古代都市アイザノイのマセルム(市場)の中にある世界最古の証券取引所は、もっと知られて来たら、世界中の人々の注目を集めるだろうと言っています。

AD304年、ディオクレティアヌス帝はインフレを抑制するために、最高価格を設定する法令を発布し、帝国各地にこの法令を普及しました。「当時、マセルムの肉や魚の市場内の円柱に、法令の文章が彫られていました。このような碑文はほかにもありますが、全文が残っているのはここだけです。これは非常に貴重なものです」と教授は言いました。

アイザノイの遺跡は、2万人収容できる円形劇場や、1万3500人収容のスタジアム、浴場、円柱のある街路、共同墓地、世界初の証券取引所などがあるため、第2のエフェススとして知られています。アイザノイという名は神話の英雄“アザン”から来ています。

この都市はBC3000年頃、築かれたと考えられています。ヘレニズム時代、アイザノイはペルガモン王国とビティニアに何度も占領されました。その後、この都市はローマの支配下に入りましたが、ビザンティン時代初期から次第に重要性を失ってきました。

7世紀には、アイザノイはまったく重要性を失い、中世には、ゼウスの神殿の周辺の平地は城塞に変貌し、13世紀にはチャヴダル・タタール人が基地として使っていました。チャヴダルヒサルの名は、それから来ています。

ディオクレティアヌス帝が定めた公定価格の碑文は、1970年の地震後に出土した円形の建物の中に残っていました。この法令は4世紀に取引された1500品目の価格を示しています。この法令は、今日、経済不況に行われる経済安定対策と同様のものと推定されます。


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トルコはヨーロッパで2番目にゲイの権利に厳しい国

2019年05月16日 | 国際
5月16日 ILGA(国際レスビアン・ゲー・バイセクシュアル・トランスインターセックス協会)の報告書によると、LBGTに対する平等な政策と法に関して、トルコはワースト・カントリーの2位にランクされました。ワースト1位はアゼルバイジャン、3位はアルメニア。

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反対にベストは、マルタが4年連続1位、2位がベルギー、3位がルクセンブルグ。ILGAヨーロッパ執行委員会のグルジウノヴィッツ共同議長は、LGBTに対する平等な法と政策は、社会にも、結婚の平等のためにも“きわめて重要”だと言いました。「最近はルクセンブルグやフィンランドのような方向に向かっているが増えてきて励まされています」

トルコでは、ホモセクシュアルは禁じられていませんが、LBGTのメンバーたちは多くの法の規制や社会の敵意に直面しています。同性婚もまだ認められていません。同性愛やトランスジェンダーに対する嫌悪は拡大しつつあり、LGBTIの行進も、この3年間、禁止されています。


エルドアン大統領が農業者支援に30億リラ余を約束した

エルドアン大統領が、6月初旬のイル・アル=フィトル(断食明けの祭)までに、農業者に34億4700万リラの支援をすると誓いました。

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大統領は5月14日、農業者らとのイフタル(ラマザン明けの食事)の席で、グッドニュースを伝えたいと言って、支援金の話をしました。エルドアン大統領は肉の価格が望ましいレベルまで下がらないことに触れ、政府は入手可能な価格に調整することに決めたと言いました。

「生産者の需要を考慮して価格を下げ、生産を奨励する政策に重点を置きたい」と大統領は言いました。綿の実の支援に24億リラ、ヒマワリに6億6200万リラ、生乳に3億8500万リラ、総計34億4700万リラの支援金を出すと、大統領は誓いました。

大統領は近づくイスタンブル市長選挙にも触れ、国民が発言できる場所としての選挙の重要性を力説し、「選挙は民主主義の美点であり、国民の栄誉」だと言いました。エルドアン大統領はまた、共和人民党と、そのイスタンブル市長候補のエクレム・イマムオール氏は“票を盗んだ”と非難しました。「われわれは1党支配の時代のように、彼らの意志で選挙結果を決めさせなかった」と大統領は言いました。


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世界を魅了するトルコのメロドラマ

2019年05月16日 | 文化
5月14日 アメリカのテレビ視聴者の中には、トルコのメロドラマのほうがハリウッド映画よりずっとおもしろいと言っている人たちがいます。

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フロリダ在住の中年女性クリステン・コリエさんは、10年以上前にハリウッド映画からトルコのドラマに切り替えたと言っています。「私は2007年頃からハリウッドを見なくなり、ネットフリックスで海外の娯楽番組を見ていました。それで、トルコのドラマを見て、ハマったのです」と、彼女はスカイプのインタビューでアナドル通信に語りました。

ドラマのストーリーラインと俳優たちの演技に魅せられたと言うコリエさんは、彼らはハリウッドではやらない方法で視聴者を虜にすると言いました。「彼らは人々と密着していて、リアルなのです。彼らはほんとうの人間を演じています」

トルコの文化観光省によると、トルコはアメリカに次いで2位のテレビ・シリーズ輸出国だそうです。トルコのドラマの熱心なファンは、Facebookで「トルコ・ドラマ鑑賞グループ」というグループを作っていて、メンバーは世界中に9000人以上います。

トルコ・ドラマ・ファンのイスタンブル・ツアー
シカゴのリハビリ・カウンセラー、レナ・ギブソンさん(34)は、2018年、65人の外国人グループとイスタンブル旅行に行きました。ツアーのメンバーはFacebookのグループで、アメリカ、カナダ、オーストリア、南アフリカ、イギリスからの参加者でした。「みな初対面でしたが、トルコの歴史と文化とエンタメ産業に憧れていました」

トルコのドラマは、現在、140か国で放映され、輸出量は年間3億5000万ドルに達しています。



5万人が1919メートルのトルコ国旗を掲げて行進

5月14日、5万人の人々が1919メートルのトルコ国旗を掲げて行進し、コチ・スポーツ・フェスティバルのフィナーレを祝いました。

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フェスティバルのためにサムスンに来た5000人のアスリートとトレーナーたちも、行進に参加しました。

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今年はトルコ建国の父、ムスタファ・ケマル・アタテュルクが、1919年5月19日、独立戦争を始めるためにサムスンに到着してから100周年になります。


「トンネルの向こうに明るい光が見える」アルバイラク財務相

雇用が増加し、インフレ率の急落が予想されるから、トルコ経済はよくなってくるだろうとベラト・アルバイラク財務相が、5月12日、言いました。

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「2019年末には、トルコは、とくにインフレと失業に関して、もっと落ち着いた状況になるだろう。雇用さらに増す時期に入りつつある」と、財務相はCNNトルコのテレビ番組で語りました。

アルバイラク財務相が示した、社会保障登録をベースにした数字によると、3月4月には、少なくとも52万人以上の人々が職を得ています。「トルコは厳しい時代にあったが、次第に終わりは近づいてきている。トンネルの向こうの光は明るくなっている」と、彼は言いました。

新しい経済プログラムによって、トルコはより安定した方向に一歩踏み出したと、アルバイラク財務相は言いました。9月には40%だった利率が20%に減り、もっと減るだろうと財務相は力説しました。「われわれは2月、雇用に向かって、大きく踏み出した。インフレ率は急落するだろう」

「2020年2021年は、トルコはよりよくなるだろう。インフレや雇用に影響のある事件が世界で起こらなければ、トルコはもっと効率のよい、バランスのとれた時期に入るだろう」と、アルバイラク財務相は言いました。


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