トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

5月5日にからラマザン(断食月)が始まった

2019年05月08日 | 国内
5月10日 5月5日、イスラムの聖月ラマザンが始まり、ムスリムたちは29日間の断食を始めました。

 Hurriyet

イスラム歴の9月「ラマザン」中は、ムスリムたちは、“サフル”(夜明け前の食事)から“イフタル”(日没後の食事)まで、食物、飲物、タバコ、セックスを慎みます。ラマザンの初日は新月が見えた時で決めるので、国によって異なりますが、北アフリカからインドネシアまでの大半のムスリムは、今年は5月5日から6月4日を聖月とすることで一致しています。

ラマザンの最後の日、トルコ国内で断食の時間が最も長くなるのは北部シノップ県で、17時間18分、最も短くなるのは南部のハタイ県で、16時間24分。ムスリムたちは、ラマザンはきわめて精神的な時だと思っています。ラマザン中は、信者たちは天使たちにかこまれ、天国の門が開き、祝福と恵が溢れます。モスクは礼拝に来る人々で溢れます。

ラマザンはまた、日没後、人々とご馳走をともに楽しむ社交のときでもあります。ラマザン中は、日没後、街は祭の活気に湧き、うきうき気分が漂います。。

トルコの宗教庁ディヤネットは、今年のラマザンの祈りのテーマを「援助とラマザン」と発表し、23リラ(3.9ドル)の施しは、富裕なムスリムにとって最小限の必要な義務だと指示しました。ラマザン明けの3日間の休日で、ラマザンは終わります。

トルコの赤新月社(イスラム圏の赤十字)はトルコ全国の400か所のほか、37か国に援助を届ける計画です。赤新月社のトルコ支部長ケレム・クヌクドルコさんによると、ラマザン中、赤新月社は、援助を必要としている1470万の人々に、支援を届けます。


イドリブのトルコ人ジャーナリスト危機一髪

5月8日、シリア体制側の空軍がイドリブに大空爆を浴びせ、デミルオーレンニュースのトルコ人記者が辛うじて死を免れました。

 Hurriyet

シリア空軍が、8日早朝からイドリブのカーン・シェイクン地区と近くの村に空爆を開始し、多くの人々が犠牲になりました。多くの市民が家から逃げ出し、イドリブの中心部マーラト・アルヌーマン地区へ向かって移動しはじめました。

ニュース取材のため、この地域にいたトルコ人記者たちも、安全のために、車でイドリブ中心部へ向かいました。その途中、シリア空軍が落とした爆弾が記者たちの車のすぐ近くで爆発し、車は損壊しましたが、記者たちは危機一髪で一命を取り留めました。


ギリシャ正教総主教がムスリムにラマザンの祝辞を贈った

フェネルのバルトロメウ・ギリシャ正教総主教が、5月8日、聖ヨハネ教会で、イエスの最年少の使徒、聖ヨハネを記念してミサを主宰し、ムスリムにラマザンの祝辞を贈りました。

 Hurriyet


聖書を書いた聖ヨハネの墓はイズミルの教会にあります。バルトロメウ総主教はトルコ語でスピーチを行い、ムスリムに聖月の祝いの言葉を述べました。「聖なるラマザンの始まりにあたって、私自身と正教徒のコミュニティからムスリムに心からの祝辞と善意を贈りたい」

総主教はまた、正教コミュニティに礼拝式の挙行を許可した国と地元行政に感謝しました。「アッラーが皆さんの断食と祈りを受け入れてくださるよう祈ります」と総主教は言いました。「私たちは皆さんが聖なるラマザンの祭を感動と愛とで祝われることを願います」

ミサには、ギリシャのプロコピス・パブロプーロス大統領夫人ヴラシアさん、ペトロス・マヴロイディス駐アンカラ・ギリシャ大使、アルキロ・パプーリア駐イズミル・ギリシャ領事、イズミルのギリシャ正教コミュニティのヨルゴ・テオドリディス会長を含む、多くの内外の正教徒が参列しました。

ラマザンの初夜の5月5日の夜、ムスリムたちは特別の夜の祈り“タラウイフ”を行ないました。この祈りは1か月間、毎夜、つづきます。イスラムの5本の柱のひとつ断食は、1か月間、夜明けから日没までつづけられます。ムスリムにとって、ラマザンは自己試練と宗教的献身と強い精神性の時ですが、また大きな興奮の時でもあり、日が沈むと、街はお祭り気分で盛り上がります。


   「ときどきダイアリー」ヘ




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする