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規制と論争の中で祝われた今年の5月19日

2012年05月20日 | 国内
5月19日 「青年とスポーツの日」と名づけられた5月19日は国民の祝日です。1919年、トルコの危急存亡のとき、決然立った英雄ケマル・パシャ・アタチュルクが独立戦争のため、黒海岸のサムスンに上陸したのが5月19日でした。

 HUrriyet
5月19日の祝日にさきだって、アタチュルクの肖像と国旗で飾られたイスタンブールのシシリ地区


この日は全国民が共和国の発展を祝い、アタチュルクの遺徳を偲ぶ日ですが、今年は軍の式典参加が論争の的になったのにつづいて、政府がNGO組織と野党政治家の式典参加も拒否するという新しい規制をつくって、人々を戸惑わせたり怒らせたりしています。
すなわち、内務省がNGOや野党に、5月19日に、アタチュルクの記念碑に花輪を捧げないように指示する通告を出したのです。

多くのNGO組織はサムスンに集まり、この規制に抗議しました。サムスンのアタチュルク記念碑には祝日の前日に花輪が捧げられました。
NGOや最大野党CHP(共和人民党)が規制を無視してアタチュルクの記念碑に花輪を捧げた地域もありました。

トルコ公務員労働組合のイスマイル・コンジュク組合長は、今年の式典は控えめなプログラムになると言い、新しい規制に悲しみを表明しました。
パレードやスタジアムのショウもなくなったら寂しいですね。

 
   トプカプ宮殿のハレムの実生活を伝える展覧会

トプカプ宮殿の「Has Ahirlar 展覧会ホール」で来月13日から始まる展覧会です。私も来月はイスタンブールなので、ぜひのぞいてみるつもり。

 Hurriyet
ハーレム内の生活は海外ではもちろん、国内でも誤って伝えられていることが多いようですが、この展覧会は一般の誤った認識を正すことを目的にしています。
展示は4部に分かれていて、第1部は細密画や写真や平面図で、建設期のハレムを解説。第2部はハレムの警備員兼召使だった黒人宦官たちについて。
第3部はスルタンの女たちや子供たち、王朝の女性たちについて。第4部はハレムの日常生活を説明するという構成になっています。
女性たちは厳しい階級性の下で、3つのグループに分けられて暮らしていました。

テレビの人気ドラマ「壮麗なる世紀」(Muhtesem Yuzyil)の影響で、このところトプカプ宮殿のハレム見学者が増えているそうです。
 


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