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「シリアの危機は化学兵器だけの問題ではない」ギュル大統領

2013年09月12日 | 国内
9月12日 「シリアの危機は化学兵器の解決だけですむ問題ではない」と、アブドゥラ・ギュル大統領は発言、シリア政府に化学兵器の引渡しを求めたロシアの提案は大きな進展だと付言しました。

 Hurriyet

「われわれは近隣諸国に大量の化学兵器があることを知っている。シリアの化学兵器洗い出しは大きな進展だ。これはありがたいことだと思う。
しかし、これが戦略になってはならない。科学へいきだけではない次の段階がある」
ギュル大統領は9月11日、イスタンブールで行なわれた「国際財政システム・フォーラム」の後、記者団に語りました。

シリア外相は9月10日、シリア政府はアメリカの攻撃を阻止するために、提案に従って化学兵器を引き渡す用意があると言いました。
しかし、ギュル大統領はアメリカ政府に、シリアの状況を化学兵器だけで見ないよう、10万人が殺されたシリア内戦をより広い視野で認識するよう要請しました。

「10万人の自国民を殺害した国がある、ということです。そこでは残虐な内戦がつづき、都市は破壊されています。これを止めなければなりません。
この出口として、政治的戦略をとるべきです。この状況はなんぴとも許容できません」
と、ギュル大統領は言い、「化学兵器の排除は、戦争で興廃した国の真の解決のために必要なこととは言えない」と付け加えました

トルコ外務省はこの提言を歓迎しています。

   イスタンブール・カドゥキョイのデモに警察が介入

9月11日、イスタンブールのアジア側カドゥキョイに数千人が集合してデモを行い、ハタイ県のデモ中のアフメト・アタカン君の死に抗議しました。
5月末からカドゥキョイではほとんどデモがありませんでしたが、11日のデモに警察が高圧的に介入しました。

 Hurriyet

午後10時頃、カドゥキョイの船着場からプロテスターたちが行進してくると、交通の中心ソーウトルチェシュメ界隈に配備されていた機動隊の大軍が催涙ガスと放水車を使いはじめました。

プロテスターたちが、バハリエ地区の大通りの“牡牛広場”に集まると、警察はふたたび催涙ガスと放水車を使って、彼らを追い散らしました。
デモ隊の一部はバハリエ通りの入口に、ゴミ缶でバリケードを築き、火を放ちました。

 Hurriyet

ソシヤル・メディアの利用者が負傷したプロテスターの写真を撮り、手当てを要請しました。

★9月10日、アンタキヤ(ハタイ)のアルムトゥル地区で、デモ中に死んだアタカン君(22)の事件について簡単に説明します:-

アンカラの中東工科大学の構内を通る道路を建設するプロジェクトに、学生たちが反対運動を行なっています。アタカン君もアンタキヤで行なわれたこの抗議デモに参加していたのですが、デモ中に死亡しました。
目撃者と活動家たちは、警察が投げた催涙ガスの缶が頭に当たったのがアタカン君の死因だと主張していますが、警察はアタカン君はビルから落ちて死んだのだ、ビデオの撮影記録もあると反論しています。

ギュル大統領は、彼の死を悲しむと言い、慎重な調査を求めると約束しました。


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