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アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

美しい訣れの朝 弘前中央高等学校

2018年06月01日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
山形西高校の心の四季(みずすまし,雪の日に)と前後して,全日本を感動させた演奏がある。
前記とは真反対の,心情を歌ったものだ。
この演奏が昭和46年のものだとすると,全日本で金賞だそうだ。
美しい訣れの朝 青森県立弘前中央高等学校 指揮 西谷英樹(お母さん 赤い風船)

死期の近い寝たきりと思われる女性の病床から,夫や母への思いなどが書かれている。
坂田寛夫が誰をモチーフに書いたかは知らない。
また,中田喜直の曲で,これほど構成のしっかりした曲も知らない。
曲全体に,感情をあらわにしすぎていて,歌い分けるのが困難だ。
「おかあさん」の連呼なども,技術的でなく自然にというか,完璧に朗読できてからのぞむべきだ(頭がクラクラしてきた(苦笑))

今,歌う人は,描かれた時代の孫世代だろうから,世界観を理解するのは難しいだろう。
「古い銘仙」わからないですね。
頭の「恥ずかしいけど,その箪笥です」というあたり,なぜ恥ずかしいのか,体感的にわからないでしょうかね。
夫にさえ「恥ずかしいけど」と言う感じ..

この演奏,高2の時にFMの「バロック音楽の楽しみ」の高校合唱の特集で山形西高校と連発で聴きましたが,完全N.O.連続で泣きました。
指導者の西谷英樹さん,昨年なくなったそうです。ご冥福をお祈りします(定型句ですみません)
「美しい訣れの朝」より「お母さん」(福島県立安積女子高等学校)
昭和61年 Nコン全国コンクール金賞(指揮)渡部康夫

時代は15年ほど下り「天下の安積女子高」がNコンを制覇しました,聴き分けるとどうでしょうか。

前に昭和55年に歌った山形西高校の「櫛」でも書いたのだけど,同様に昭和も前半位の題材のため,なかなか女子高校生では太刀打ちできない曲なのかと思う。
頭に詩が入りにくいのだろうが,音の動きに転嫁できていなく,全体的に曲から詩を連想しにくい。
問題の三連符などは,言葉とシンクロしない。
同じ「全国金賞」でも,レベルはいろいろあるなぁと..

ちなみに当時は録音場所も違うし録音技術も全く違うし録画メディアも違う。
だから「間延び」(テープの伸びた感じ?)とか「ピッチ」「サスティン」などは,聴き手の我々サイドで脳内変換しなければならない,と申しあげておく。

マナーの乱れは心の乱れ..日本は空も足元も汚かった。

2018年06月01日 | 中高年の主張(そろそろ高年?)

写真は東京オリンピックの頃の後楽園球場(現・東京ドーム)の様子。
当時,電車の床も道路も,他の公共の場所も,ゴミだらけだった,という。
空はスモッグで真っ黒,海はヘドロだらけで,民度が高度経済成長についていけなかった状況だ。
それらのせいで死亡する人や重篤な病気になる人もいたりした。

さて,私はこの年,年長さんだったのだけれど,酒田みたいなド田舎がゴミだらけでスモッグ,ということはなかった。
(都会の勢い=心の汚れ,か)

今はどうか,中国人や米国人からは,清掃員もゴミ箱も見かけないのに,日本は本当にきれいだ,といわれるようになった。
世界でもトップクラスだという。
私も,自宅付近でポイ捨てされたゴミを見ると胸が痛むし,自分がしてはならないと心に刻む。

私だけではない。イベントにゴミ袋を持参したり自宅に持ち帰るのは普通だし,誰もそれに違和感を持たない。

これからも,食品廃棄や使い捨て問題,禁煙など,更なる問題を「心からのルール化」していかなければな,と感じた。