とりあわせがおかしい・・・が
懐かしい蒲鉾を見つけてすぐ食卓にのぼった。
若いころ母が仕事第一で簡単な食事内容がほとんどであった。
時折料理に力を注いだのが分かった。
とても美味しい!!やれば上手ににできるのがわかっていた。
母の札幌時代の知人で和服を美しくきこなす婦人がときどき来た。
その日も大島紬を着たその婦人が天婦羅蒲鉾の包みをおみやげに見えた。
彼女は今、紋別の呉服店主として活躍していた。
それから、来るたびに美味しい天婦羅蒲鉾を持参してきた。
私はその蒲鉾が好きで大歓迎だった。
何年にもわたる、天婦羅蒲鉾は来なくなりそのうち忘れた。
ある日、体力がおちて入院していたという。お見舞いに紋別に行った母を記憶している。
天婦羅蒲鉾と紋別の品によい婦人が同じように思い出す。
楽しいエピソードを思い出す。
3条界隈のトウキビ売りの屋台でしゃがみこんで、ほうばっていたのを偶然母が目撃していた。
気取りのない人だった。
狭庭の花と・・・