浮世絵本
2023-07-06 | 日記
浮世絵ED−LIFEって本を読んでます。NHKテレビで放送してたものの活字版らしいですが、この10年テレビがないので全く知りませんでした。浮世絵を美術としてではなく、仕掛けや情報、洒落などを紐解いていく解説本。
どれもこれも興味深いものばかりですが1番心惹かれるのがこれ。浅草酉の市
解説を読む前ひと目みただけでその儚さにもっていかれましたが解説を読むと尚一層深まります。窓下の壁に描かれてるのは雀でこれをみただけで当時の江戸の人は意味が分かったそうです。吉原にしばしば通う客を吉原雀といったそうなので、ここは吉原、猫の主人は遊女となります。画像では暗くてわからないですが窓の外には酉の市で賑わう人々、寝ぐらにかえる雁の群れと雪化粧の富士。ということで時期は旧暦の11月。窓辺には客に出したと思われる手ぬぐいと器。畳には熊手のかんざし。客と酉の市に行ったのかもしれません。当時猫の尻尾が長いと先がふたつに割れて妖怪の猫又になるといわれてました。ここでは尻尾の短い猫なので少し救われます。あと勝手な解釈ですが西方面の富士の裾野が色づいているのも趣きがあります。西は極楽浄土。それを窓から見てる猫の後ろ姿がもうなんとも。ちょっと下世話ですがひとつだけ飾りの違うかんざしはおかめと松茸。屏風の奥のことを示唆してます。
これを1857年に描いた広重さんと彫師、摺師の方の技術はもちろんなんですがその感性がほんとすばらしい。
なんかアニメ的だなあと思います。絵もそうだし視点もだし分業制だし。だから自分はアニメが好きなんだと思います。
どれもこれも興味深いものばかりですが1番心惹かれるのがこれ。浅草酉の市
解説を読む前ひと目みただけでその儚さにもっていかれましたが解説を読むと尚一層深まります。窓下の壁に描かれてるのは雀でこれをみただけで当時の江戸の人は意味が分かったそうです。吉原にしばしば通う客を吉原雀といったそうなので、ここは吉原、猫の主人は遊女となります。画像では暗くてわからないですが窓の外には酉の市で賑わう人々、寝ぐらにかえる雁の群れと雪化粧の富士。ということで時期は旧暦の11月。窓辺には客に出したと思われる手ぬぐいと器。畳には熊手のかんざし。客と酉の市に行ったのかもしれません。当時猫の尻尾が長いと先がふたつに割れて妖怪の猫又になるといわれてました。ここでは尻尾の短い猫なので少し救われます。あと勝手な解釈ですが西方面の富士の裾野が色づいているのも趣きがあります。西は極楽浄土。それを窓から見てる猫の後ろ姿がもうなんとも。ちょっと下世話ですがひとつだけ飾りの違うかんざしはおかめと松茸。屏風の奥のことを示唆してます。
これを1857年に描いた広重さんと彫師、摺師の方の技術はもちろんなんですがその感性がほんとすばらしい。
なんかアニメ的だなあと思います。絵もそうだし視点もだし分業制だし。だから自分はアニメが好きなんだと思います。