京セラ美術館から歩いて数分、みやこめっせに行きます。こちらは催し物のホールいろいろのほかに京都の伝統工芸の数々を展示しています。
たまに染色などのワークショップも。
建具などに使う竹のいろいろ。
機織り機。着物の幅なので狭いです。
途中で糸を継いでいるようにも見えます。
同じものを織る場合、新たに糸を立てず、それまでの糸に継ぎ足すと聞きました。
専門の人がいて、二人一組で織屋を廻って作業するそうです。
伝統産業は高度に分業が進んでもいる産業のようです。
筬目は並幅40㎝くらいに440。ということは1㎝で10本以上、一本の糸は1ミリ以下で織るようです。どうやって通すんでしょうか。
西陣の綴れ織りらしい。
帯に使う技法。柄だけ別の糸で織る。細かな作業です。
櫛で糸を寄せず、織る人の爪を櫛状に削ってその爪で糸を寄せるのが爪綴れ。
糸端は上に出し、常に裏を見ながら織ることになります。
字とか柄とか。
緯糸を通す道具。イギリス産業革命のとき、ケイと言う人が考案した飛び杼と同じ形。それが伝わったのか、あるいは世界各地で自然発生的に考案されたのかは知らないけど、たぶん伝わったのかな。
中学の社会科で「ケイのトビヒ」って習ったけど、先生もおそらく実物は知らなかったのでは。トビヒなら皮膚科担当。
染色の道具いろいろ
組みひも
帯締め
帯
帯地でインテリアに。
間仕切りの几帳。
漆器。棗らしい。向こうは何?
清水焼
和ろうそく
京仏壇
雅楽用の火炎太鼓に衣装
鎧はミニチュア
櫛くし、簪かんざし、笄こうがい、足袋
京人形。歌会の場面だそうです。
ひなにんぎょうのように結い上げて髪飾りつけない垂れ髪。
後ろの慳貪けんどん、硯箱に短冊入れと、人形は小物が大切。
料紙入れも漆に蒔絵。短冊持って、歌を考えている場面。
織物尽くしの屏風。
貝合わせとそれを納める貝桶。ハマグリの殻の二枚を別の容器に納めるので、貝桶は二個セットだそうです。
ひな人形の道具にもあります。こちらはうんと豪華。
いいものたくさん見せていただきました。見学は他に着物もいろいろあって、無料です。
昼ご飯は一階のレストランで。観光客が多くて気軽に入れる店でした。
何はともあれ座って一休み。
外の席もあります。
歩いて平安神宮へ。
こちらは明治時代に作られた神社。桓武天皇が祭神だったかな。
首都が東京に移り、京都の再開発として整備される。それまでは農村。
ここまで来るのは中学校の修学旅行以来。59年の月日が経っています。
京都近代日本庭園の創始者、七代目小川治兵衛作庭の庭も見るつもりでしたが、この裏全体に広がっているらしくて次の機会にしました。
再び歩いて地下鉄東山まで。
白川
路地を歩く。京都の人は道に要らんもの置かない。すっきりときれい。
川は確か北の松ヶ崎上水場へ向かって流れているんでしたったけ?いや逆だったかな。
三男が二年ほどその近くに住んでいた。地下鉄の松ヶ崎降りて上水場のフェンス沿いに歩いて尋ねて行った記憶が。
その部屋も自動車雑誌の取材を受けてDVDに登場していた。ものすごく散らかっていたけど、あれは演出と本人が言い訳。ホントかな。とってもリアルな散らかり方だったけど。
今は几帳面な嫁ちゃんにしつけられてとても几帳面な男となりました。めでたし、めでたし。
夫の土産に、和菓子を買うつもりで市役所前で降りる。
和菓子屋はないけど、本能寺にたどり着く。
本能寺の変の時は別の場所、秀吉が京都の大改造して今の場所に移る。
元はもっと大きな砦のような寺だったとのこと。
信長廟所
表門から寺町通へ。
鳩居堂。銀座にあるのは明治維新後の店。元はこちら。紙類いろいろ。
このあと季節の京野菜とり市老舗 という店で赤柴と半割大根の漬物を買う。
京都駅で買う土産物に比べて味が濃く、とてもおいしかった。
和菓子は残念でした。夕方だと売り切れている店も多いし、また今度。
朝、このあたり歩いたはず。
洋服屋さんが入っているらしい。あるいはレストラン?
疲れつつ、楽しい二日間でした。広島までは100分くらい。京都も昔に比べて近くなりました。
あの織機で文字を織り込むってすごいことなんですね。
京都って、友達に会いに、しかも駅で会ったので外に出たことがないのです。
いつかまた行って見たいですー。
綺麗な街並みですね。
素晴しいです!🌹
綴れ織りは糸を替えるので特に難しいように思います。でも今は手織りは稀、柄をコンピューターに憶えさせて自動で織るらしいです。だから却って手織りは高価になるのかもしれませんね。
京都はまた機会があればぜひお出かけくださいね。着物の着付けなどいろいろな体験もできるようです。
私は十二単を着たことがありますが、それで特に美人になるということもなく・・・