韓国ドラマ 散歩ガイド~散る花と咲く花がいつもここにある~

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第18話 嫉妬

2017-09-10 07:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第18話 嫉妬 

 

『お前は なぜそこにいる!』

 

皇后タナシルリが スンニャンの立ち位置に気づき 一喝する

その瞬間 スンニャンの両手は解放された

険しい目つきで睨み合う 皇帝タファンとワン・ユ

タナシルリは 自分を巡っての嫉妬の炎だと 勝手に勘違いし満足する

 

何とも苦々しい影絵の催しになり タファンは苛立つ

スンニャンを呼びつけ これは命令だ!と凄んで見せる

命令に背けば打ち首だとまで言い放つが…

その命令とは ワン・ユと金輪際 話してはならぬというものだった

もちろん 視線を合わせても 微笑みかけてもダメだと…!

 

なぜこんなにも苛立ち そして涙が出るほど悲しいのか

すでにタファンは気づいていたが 認めたくはなかった

スンニャンはワン・ユを愛し ワン・ユもまたスンニャンを愛していると…

 

泣きながら退室したスンニャンの前に ワン・ユが現れる

今 “背けば打ち首” と言われたばかりなのに…

スンニャンは ワン・ユのあとを歩いて行く

 

一緒に高麗(コリョ)へ帰ろうと言われ

何のためらいもなく 『はい 王様』 と答えるスンニャン

本当に帰れるのか それがいつになるのか…

それでもスンニャンは 一緒に帰りたいと答えた

 

『ひとつだけ約束してくれ 私を助けてはならない

お前が危険に晒されれば 私がつらい… 自らの死よりもつらいのだ…!』

 

翌朝

 

目覚めたタファンの目の前に ネズミが…!!!

悲鳴を聞きつけ 駆けつけたコルタも 怖くて容易に捕まえられない!

見かねたスンニャンが いとも簡単につまみ上げ

護衛武士たちの面目は丸潰れになった

 

突然 溢れ出たネズミの大群に 宮中は大騒ぎとなる

ネズミが発生するなど 管理がなっていない! と憤る皇太后だが

トクマンは 宮中に広がる噂を 言いにくそうに報告する

 

それはやはり 先の皇帝陛下の呪いの始まりだというものだった

 

その噂を煽り立てるように パン・シヌが 噂を広めていく

天変地異を恐れ ネズミの大群が宮殿を占拠したと…!!!

 

『天がお怒りだ! 不吉の前触れだあ!!』

 

先の皇帝の呪いだと ひと言呟くだけで あとは噂が独り歩きする

民の不安感が 噂に尾ひれを付け 勝手に広まっていくのだ

 

『民の不安は やがて恨みになり そして怒りに変わるだろう

その怒りはすべて 丞相ヨンチョルに向かうのだ…!』

 

ヨンチョルは 今回の件で届いた上奏を すべて破いてしまう!

そして 民の怒りなど… 恐怖を与えれば何も出来はしないと言い放つ…!

 

すると今度は ペガンとタルタルが すぐに仏堂へ!と呼びに来た

慌てて出て行く丞相ヨンチョル

取り残されたタファンは 玉座に座ったままうなだれた

民の怒りを盾に 立ち向かおうとしたが

一喝されれば震え上がり 何も言い返せなくなるのだ

 

玉座の後方から現れたスンニャンが 丞相も恐れているのだという

ただ皇帝タファンとは違い 怒りを認めず 隠そうとしているのだと…

 

自信に満ちたスンニャンの言葉を聞いていると 心が落ち着いてくる

絶望感は消え去り 丞相に立ち向かう勇気さえ湧いてくるタファンだった

 

仏堂では

 

血の涙を流す仏像の前で 皇太后が 驚愕し座り込んでいる

ヨンチョルは これを目撃した全員を皆殺しにしろとペガンに命じ

皇太后にも 固く口止めをする

 

しかし皇太后は いよいよ呪いが始まったのだと言い放つ…!

凶作も天変地異も何もかも! すべては丞相への天罰だと!!!

 

こんなまやかしを!と 仏像に斬りかかろうとするヨンチョル

身を挺し仏像を守ろうとする皇太后!!!

この神仏をも恐れぬ行為に 息子たちが必死になだめ連れて行く

 

ヨンチョルは 内心困惑していた

あらゆる敵を蹴散らし 服従させ あるいは懐柔して来た

しかし今回の見えない敵は どう戦っていいのかすら見えない

初めて 父の悩む姿を見たタンギセは 声をかけることすら出来なかった

 

困惑しているのは ヨンチョルだけではない

ワン・ユ側も 仏像の血の涙に関しては まったく関与していないのだ

一体 誰の仕業なのか… たとえ誰の仕業であろうと

ヨンチョルは完全に追い詰められている…!

 

『ヨンチョルは 確実に自分の心を読み 力になる人物を欲している』

 

ワン・ユは 丞相ヨンチョルを囲碁に誘う

それは まさに奇妙な光景であった

ヨンチョルもまた ワン・ユが ただ囲碁を楽しみたいなどとは思っていない

 

囲碁の勝負は 攻めに徹したヨンチョルが 守りを疎かにして負けた

この一局は まさに今の丞相が置かれている状況そのものだというワン・ユ

 

ヨンチョルは 負けていないし 助けもいらぬと言い切る

弱みにつけこみ復位を狙う気か! と ワン・ユの諫言を一蹴した

 

それでも ワン・ユは引き下がらず

現皇帝の祖父を殺めて得た 絶対権力により 膨らむ野望の危険性を説く

通り雨に過ぎぬと余裕を見せても それがやがて嵐になることもあると

 

丞相ヨンチョルの側近には 諫言してくれる人間がいない

皆がヨンチョルを恐れ ただ命令を待つばかり

臆することなく諫言するワン・ユは 鮮明にヨンチョルの記憶にとどまる

 

攻めに徹し守りを怠った代償…

目前の敵を倒すことに夢中になり 結果 見えない敵を逃がしてしまった

攻めるだけでは敵を倒せないと知った今

ヨンチョルは あらためてワン・ユを側に置きたいと思い始めていた

 

『あの者を信じないでください!

あの者は! 決して父上に忠誠など誓いません!!!』

 

タンギセは 心から諫言するつもりで言ったのに

まるで ワン・ユに嫉妬しているかのように 父には聞こえた

命令に背き ワン・ユを辺境に送ったのは タンギセであった…!

 

『ただ命令に従うだけの 無能極まりない息子は必要ない!

そなたはこれまで 私のために何を成し得たのだ!』

 

ワン・ユとは比べようもないとまで言われ タンギセは愕然とする

 

あの人形劇依頼 ワン・ユは スンニャンに対し積極的だった

大胆にもスンニャンを呼び止め 物陰に引き寄せる

しかし今回は 愛を確かめ合うためではない

2人は互いに 仏像の血の涙について話したかったのだ

 

ワン・ユは スンニャンの不安を拭おうと 自分の仕業であると告げる

しかし本当は ワン・ユを少しでも助けようと スンニャンがしたことであった

 

翌日

 

皇帝タファンは 復位のため丞相側についたワン・ユに 皮肉を言う

ワン・ユは悪びれもせず 廃位の身では力ある者につくと答える

陛下が 自分を復位させる実力を持てば いつでも寝返るとまで…!

 

その言い草に呆れ タファンはスンニャンに矛先を変え

そなたはどうする気か! と詰め寄る

 

スンニャンは これまでと違い 即座にタファンを助けると答えた

但し 丞相を倒したら 必ず“王様”を復位させてほしいと言い出す

どちらを選んでも 結局ワン・ユは復位するのか!と

タファンは スンニャンのしたたかさに 今さらながらため息をつく

 

大明殿に ペガンとタルタルを呼び 血書はまだかと急き立てるタファン

しかし 先の皇帝に仕えた護衛… その名を“高麗(コリョ)の赤虎チョクホ”

という情報を得ただけで 報告できる手がかりはなかった

 

※大明殿:元の皇居の主殿

 

2人を下がらせ タファンは コルタに命じ チョクホを捜させる

コルタは さっそく部下に命じ 聞き込みに行かせた

 

高麗(コリョ)村では

 

突然訪ねて来て 先の皇帝の護衛について聞く者がいた

村長マクセンは警戒し またその男が宦官であることを見抜く

そばで聞いていたヨム・ビョンスが これらの情報をタンギセに報告した

 

チョンバギが訪ねてきた後 ひと晩でネズミがいなくなった

それからまもなくして 宮中にネズミの大群が出たことと 何か関連が?

そして今度は 宦官が訪ねて来て聞いたのだ

丞相が気にしていた 先の皇帝の側近で唯一の生き残り

チョクホという護衛の行方を…!

 

聞き込みに来た宦官が 皇帝付きであることを突き止めるタンギセ

あの皇帝が 自ら策を巡らせることは難しい

きっとスンニャンが 裏で手を引いているはずだ…!

 

ワン・ユとスンニャン…

2人を始末しない以上 タンギセが父親の信頼を得ることはない

必ずや2人の息の根を止めると誓うタンギセだった

 

皇帝タファンのもとへ チョクホが見つかったという報告がなされる

そしてワン・ユのもとへは 丞相が会いたがっているとの知らせが…

この両者の待ち合わせ場所は “秋月館”という妓楼

いずれもタンギセが 2人をおびき寄せるために仕掛けた罠だった…!

 

タファンは 影武者を寝所に置き スンニャンと一緒に妓楼へ向かう

コルタも同行したいところだが 寝所で影武者を守らねばならない

 

一方 タンギセは 脅迫されて口を割った宦官を斬り殺し

チョチャムに 死体の処分を任せた

しかしチョチャムは 死体を背負っているところをペガンに見つかってしまう

 

事態を重く見たペガンは コルタの制止を振り払い寝所へ!

そして 皇帝タファンの身に危険が迫っていることを知る…!!!

 

『タンギセの奴… 何を企んでいるのだ!』

 

ワン・ユは 待ち合わせ場所の妓楼に入るなり 異変に気づいていた

妓楼には 他の客がひとりもいないのだ…!

 

同じ時 妓楼の タファンとスンニャンが案内された部屋には

“チョクホ”からの伝言が届けられていた

顔を明かしたくないという理由で スンニャンだけが奥の部屋へ呼ばれる

 

迷路のような妓楼の スンニャンが行く先とは別の廊下を

丞相ヨンチョルが “血書を捜す者”に会おうとやって来ていた

訪ねたその部屋には 護衛をひとり従えた皇帝タファンが…!!!

 

まさにタンギセは 貸し切りにした妓楼の中で 2人を翻弄し

父ヨンチョルをも巻き込み 自分の策を見せつけようとしていた…!

 

丞相に会うため 招かれたワン・ユ

しかしタンギセは 間もなく怪文書を仕掛けた黒幕が来ると告げる

“合言葉”を口にして入ってきたのは スンニャンだった!

 

もう一方の部屋では ヨンチョルとタファンが対峙している

 

『血書を捜しているのですか!』

『捜してはいけませんか?!

父が遺したものを 息子が捜してはいけませんか?!』

 

しかし聞いてみれば タファンは ただ血書を捜しているだけだという

怪文書については知らないとの答えに 何かがおかしいと気づき

他の部屋は!!! と怒鳴るヨンチョル

同行したタプジャヘが 貸し切りだから… と言いつつ確認に走る

 

妓楼の外には ペガンとタルタルが駆けつけていた

事実上 丞相の手先となって動いている2人は 皇帝を救出できない

このままでは いつ丞相が 皇帝を亡き者にするか分からないのだ…!!!

 

するとそこへ 1台の輿が到着する

侍従コルタが 皇太后と共に 兵を率いて現れたのだった…!!!

 

行列が目の前に到着するまで 決断しなければ! と耳打ちするタルタル

丞相側にとどまるのか この機会に皇帝側に寝返るのかと…!

もし丞相側にとどまるなら 皇太后に向かって剣を抜かねばならない

 

しかし 2人が決断するまでもなく 丞相が出迎えに現れた

血書を捜し妓楼を訪れた陛下を 戒めていたというヨンチョル

タファンは スンニャンの無事を確認できないまま

皇太后とコルタの部下によって 宮殿へ連れて行かれる

 

丞相ヨンチョルは ペガンとタルタルを一瞥し なぜここに?と聞く

皇太后の動きを察知し駆けつけたと 咄嗟にタルタルが答えた

ペガンは結局 “誰に忠誠を誓うべきか” を決められないままであった

 

そこでヨンチョルは タンギセが なぜこの場にいないのかと気づき

妓楼の奥へ入って行き ワン・ユが来ていることを知る

 

ワン・ユは この程度の器か!!! と ヨンチョルに向かって叫んだ

慌てて事の次第を報告し ワン・ユとスンニャンが主犯だと叫ぶタンギセ!

ヨンチョルは 息子の頬をしたたかに殴りつけ ワン・ユに謝罪する

 

嫉妬にも程があると罵り 言い訳さえ許さず 息子を下がらせる

その目に涙を浮かべ 怒りに任せてスンニャンを連行していくタンギセ

しかしヨンチョルは いかにワン・ユが願おうと

スンニャンのことまでは配慮しなかった

 

あらためて ワン・ユに協力をと願うヨンチョル

女官を釈放するなら 引き受けてもいいと答えるワン・ユ

側近に請われたことと 女官の命を天秤にかけ

丞相への忠誠を軽んじているのではなく それほどに恩ある女官なのだと…!

 

『あの者は 皇帝の手先!』

『ならば 命じられただけの女官ではなく 皇帝を尋問すべきでは?!』

 

地下牢に捕らわれたスンニャンは 気絶するほどの拷問を受けていた!

恨み以上に スンニャンを愛してしまったタンギセは

他の男のものにさせるくらいなら 命を奪うまでと…!

 

そこへ 側近を従えワン・ユが駆けつける!!!

 

お前の父親が釈放を命じた! と タンギセに剣を突き付けるワン・ユ

不満があるなら 父親に直接言えと…!

 

『お前に勇気があるなら これも言いつければいい!!!』

 

ワン・ユは 力任せにタンギセを殴りつける!

気絶したスンニャンを背負い 出て行こうとすると…

 

そこへ 同じくスンニャンを救おうと 皇帝タファンが現れるのだった…!

 

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