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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第25話 側室選び

2017-11-25 07:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第25話 側室選び 

 

ワン・ユは 婚姻しても尚 スンニャンを失った悲しみが癒えなかった

シヌが 言いにくそうに 元でも交鈔による被害が出ていると報告する

丞相ヨンチョルは 皇帝を操るだけでなく金脈まで牛耳っていると…!

 

※交鈔:元の紙幣

 

帰国するというタンギセに 自分はまだ帰れないというワン・ユ

婚姻したばかりでは仕方ないと タンギセは 何の疑いも持たず旅立つ

ワン・ユは チョンバギに命じ すぐに遼陽へ行くという

 

元の都 大都では

 

側室選びの場で 皇帝タファンが動揺していた…!

娘らの最後尾には キ・ヤンの姿があり 思わずヤンを呼ぶタファン!

そこへ 皇后タナシルリが現れ 審査に加わりたいと言い出す…!

 

掟では 皇后は参加出来ないことになっているが

異論があれば丞相に… と言われ 認めるしかない皇太后

 

やがて側室候補の娘たちは 小部屋へ案内される

トクマンは 最後尾のヤンを 別の小部屋に連れて行き 叱責する

せっかく苦労して逃がしたのに なぜ舞い戻ったのかと…!!!

 

たった1人で 復讐など出来るはずがない!

また新たな災いをもたらすことになるだけだと 強く反対するトクマン!

 

殺された者たちは 故郷の家族にと ヤンに手紙を託した

それを読んだヤンは このまま自分だけが助かるわけにはいかなかったのだ

この世に貢女が存在する限り こうした無念の死は途絶えることがないと…!

 

※貢女:高麗(コリョ)が元への貢物とした女性

 

『高麗(コリョ)の人間の誰かが この元で権力を握り

丞相一族と戦わねばならないのです!

パク・オジン様は そうした理由で側室になったのではないのですか!

私に 協力してくださらなくても結構です

ですが側室になりたいのは 栄華を望むからではないと信じてください』

 

トクマンもまた 高麗(コリョ)の出身である

殺された者たちの手紙を読み ひとり涙するのだった

 

その夜

 

タファンは コルタに命じ 密かにキ・ヤンを連れて来いという

コルタに案内され タファンのもとへ行くヤン

声を取り戻したということは くれぐれも内密にと コルタが念を押す

 

ヤンは どうしてもタファンに伝えねばならなかった

側室になり ヨンチョル一族への復讐を果たす

それは 自分の復讐でもあり 皇帝と皇太后の復讐でもあると…!

 

『協力してくだされば 側室として心からお仕えします

陛下は 私に償いたいと仰いました これこそが償いとなるのです』

 

タファンに対し 微塵の想いも見せないヤン

自分と同じ思いをすれば 誰でもこうなると… 冷たく答えるだけだった

タファンの答えを待たずに ヤンは 部屋に戻る時間となる

 

遼陽行省では

 

市場のあちこちに “メバク商団の護衛兵募集”という貼り紙がされていた

ワン・ユら一行は“ホン”という男が酒を納めている妓楼に入る

この妓楼で ホンが偽の交鈔を売りさばいているというのだ

 

ワン・ユらは 妓楼を出たホンを尾行する

偽造場所を吐かせようと チョンバギがホンを締め上げる…!

しかしワン・ユは 有無を言わさずホンを斬り捨ててしまった!!!

そして こんな小物相手ではなく 直接商団の長と話をするというのだ…!

 

『2日後 護衛兵選抜の日 こいつの遺体を商団に送りつけろ』

 

元の都 大都では 皇后殿に皇太后が訪ねて来ていた

試験では 自分も課題を出すというタナシルリ

審査に参加することすら反対していた皇太后が 寛大にも快諾する

 

側室候補の控室では ヤンが 苛めの対象となっていた

貢女出身であると どこからか伝え聞いた娘が 話を広めたのだ

皇后の前では震えていた長官の娘たちであったが

自分より身分の低い者には タナシルリと同じように冷酷になる…!

 

中には ヤンを庇う娘もいたが 大半はその身分を蔑み

同等に扱われて競い合うなど 屈辱も甚だしいと怒り出す…!

そこへ 皇后タナシルリが現れ 初めてキ・ヤンに遭遇する

 

『なぜお前がここにいる…!』

 

驚いたのはタナシルリだけではない

ソ尚宮も ヨンファも ヤンの姿に凍りつく…!

 

そこへ 皇太后が余裕の表情で現れ 遼陽行省ペガン将軍の推薦だという

候補者については長官らに一任しているため 気づかなかったと…

それが何か?という態度で 試験の開始を宣言する皇太后

第1次試験は「人相」で選抜するという

 

しかし 皇太后が呼んだはずの人相見の者は現れない

皇后タナシルリが 代わりに絵師を呼んだという

それぞれ娘たちの肖像画を描かせ それを人相見の者に提出するというのだ

後宮の中で 最も美しいのが自分でなければ気が済まない

タナシルリは 娘たちの中から醜い者だけを選ぶようにと画策していた

 

やがてトクマンが 1次試験で選ばれた7名の娘の名を読み上げる

 

雲南行省 ソルファ嬢

嶺北行省 ウヒ嬢

陜西行省 モラン嬢

四川行省 ミラン嬢

甘粛行省 キエ嬢

江西行省 チラン嬢

 

そして最後 7人目に名前を呼ばれたのは…

遼陽行省 キ・ヤン嬢であった…!

 

なぜ画策の通りにならなかったのか!

ソ尚宮を ギロリと睨み付けるタナシルリ

 

ヤンは タルタルに 皇后が審査に加わることを告げていた

そしてどんな事態になっても対応できるよう

皇太后が選出したい娘にだけ 共通の髪飾りをつけさせていたのだ

 

皇太后は 皇帝のもとへ行き 1次試験の結果は上々だと報告する

そして 遼陽行省のキ・ヤンも 無事通過したと…

 

『あの者は 陛下の命を救ったと聞きました 非常に賢い…!

今回の試験がうまくいったのも あの者の知恵があったからです』

 

この側室選びを前に タファンは 丞相の企みを聞いていた

まるで抜け殻のようになったタファンを無視し 枕元でも平気で話す

ヨンチョルは マハが1歳になった時 譲位させようと企てていた

その時のためにも 側室という“人質”が必要というわけだ

 

ところで… と切り出す侍従コルタ

 

皇帝タファンは 声が出るようになったことを皇太后にも隠す

なぜ味方の皇太后様にまで秘密に?

タファンの中で 何かが違って来ていた

声が出るということは コルタとヤンしか知らない事実だった

 

第2次試験は 皇后タナシルリが出題することになっている

皇太后は 試験を楽しみにしていると話し すれ違いざまにつぶやく

 

『皇覚寺での火災をご存知ですか?』

 

ギクリとして振り向くタナシルリ

ソ尚宮は 青ざめてその場に凍りつく…!

 

『誰の仕業かは存じませんが…

きっとその者には 天罰が下るに違いありません 南無阿弥陀仏…』

 

皇太后が立ち去ると 疑われているのか?と動揺し始めるタナシルリ

尼僧たちは皆死に 証拠となる物もないと 懸命に励ますソ尚宮だった…!

 

皇太后とて 確たる証拠があるわけではない

皇后が 皇覚寺で不妊治療をしていたとの情報もある

しかしどうにも疑わしくて仕方がない きっと皇后が関与しているはずだと

詳細に調査するよう チャン・スニョンに命じていく

 

遼陽の酒場では

 

チェ・ムソンが 自らメバク商団に潜入すると申し出ていた

命懸けの任務になるが 誰かがやらねば… と

浪人の“チェ”と名乗って剣の腕を披露し フクスに取り立てられるムソン

 

遠くから その様子を見守っていたワン・ユは

フクスと同席している者に注目する

笠を深く被る怪しげな人物の正体は あのヨンビスなのだが

ワン・ユの位置からは 暗くてよく見えない

 

そこへ ホンの遺体が担ぎ込まれる…!

ホンと手下の遺体を確認し 歯噛みするフクス

そして 奪われた交鈔には目印がついている 使えばすぐに足がつくと!

 

大都では いよいよ第2次試験が行われていた

出題者の皇后は 娘らの心根を見る試験だという

宮中で 最も貴重な食べ物をと… それがタナシルリの課題だった

 

娘たちは 先を急いで厨房へ走る…!

するとヨンファが ヤンの行く手を阻んだ

女官から尚宮になったヨンファは ヤンの凄みに負けまいと虚勢を張る!

 

睨み付けるヤンの頬を打ち 殴り返せるなら殴れと言い放った

自分には皇后様がついているから 何をしても無駄だと…!

 

『側室になりたいなんて… 身の程を知りなさい!

それが実現するなら この手に焼き印しても構わないわ!』

『……その言葉を 忘れないで』

 

ヤンの野望に比べれば ヨンファの虚勢など問題外だったが

今は この意地悪さえ命取りになる

ヤンは ホンダンに付き添われ とにかく厨房を目指した!

 

しかし厨房は ヨンファの指示で中から施錠されている

限られた時間で 他の候補者たちは順調に料理を完成させていた

ようやく厨房の扉が開いた時には 時間も食材もほとんど残っていない…!

 

ヤンが戻らないまま それぞれの料理の審査が始まろうとしていた

トクマンが 開始の宣言をしようとした直前 ヤンが現れる

忌々しく舌打ちするヨンファ

タファンは ホッとした表情で笑みを漏らし

皇太后が 早く席へと促した

 

審査には間に合ったものの 一体何を作ったというのか…

ホンダンは 不安そうにヤンを見つめながら 自分の場所へと戻る

 

審査をするのは 皇太后様と皇后様! とトクマンが宣言すると

コルタが 陛下も審査に加わると付け加えた

 

それぞれの側室候補たちが 最高の食材で作った料理を披露する

 

皇太后と皇帝は 料理の説明を聞きながら 真摯に審査していくが

皇后タナシルリは 優れた娘にこそ 最低点をつけた

そして最後に キ・ヤンの名が呼ばれた

 

ヤンが 覚悟を決めて 皿を覆う布を取ると 誰もが驚き絶句した

皿の上に乗っているのは 料理ではなく ただの“塩”だった…!

娘たちは 蔑むようにクスクスと笑い出し ホンダンは絶望して目をつぶる

 

どんな素晴らしい料理にも それぞれ“塩”が使われている

疲れた体には “塩”が不可欠だと 説明を始めるヤン

 

『民たちは皆 陛下の善政とご慈悲を求めております

陛下 すべての料理に“塩”が不可欠であるように

この国の民に寄り添う ご慈悲を施し下さいませ』

 

詭弁に過ぎないと 声を荒げるタナシルリ!

それに反論する皇太后…!

“貴重な食べ物”という出題に 見事 理にかなっていると

 

皇太后も皇帝も もちろん ヤンに満点の評価を下すが

タナシルリは 自分の出題をないがしろにされたと騒ぎ出す…!

何の努力もしていない者は 満場一致で落第点にすべきだと!!!

 

第3次試験に向け 学者たちが難問を作成している

皇后は ヨム・ビョンス率いる親衛隊を差し向け 徹底して監視させた

問題が漏洩しないよう そして皇太后が画策できぬように…!

 

タファンは心配でならなかった

貢女だったヤンが そんな難問を解けるはずがない

2次試験も落第点だったのに これでは側室になれるわけがないと…

 

しかし ヤンほど賢い娘はいないと コルタが励ます

賢いことと 試験の難問が解けるかは別だと 深くため息するタファンだった

 

第3次試験では 側室候補の娘たちの前に 1枚の絵が提示された

この絵に隠されている深い意味を書けという 極めて難問だった

 

娘たちは 答えを書いて次々に席を立つ

しかしヤンは 絵を食い入るように見つめ まだ筆すら持っていない

 

絵は 農家の情景を描いている

牛を飼い 米を炊き それを見つめる仏の姿が書き込まれている

まさに“天下泰平”の情景に見え 娘たちの答えもそれだった

 

後方で見守るペガンは ヤンが何を迷っているのか分からない

誰が見ても“天下泰平”なのに 何を迷うのか…

しかしタルタルは “天下泰平”が答えではないという

 

しびれを切らしたタナシルリが これ以上は待てぬと苛立ち

トクマンが 早く答えを書くようにと促す

ヤンは 夜ごとタファンの枕元で読まされた書物の中の一節を思い浮かべ

何かに気づいたように表情を明るくし 筆を持った…!

 

同じ時

 

ようやく高麗(コリョ)から戻ったタンギセに ビョンスが駆け寄り報告する

スンニャンが生きていて なぜか側室候補に加わっていると…!

 

タンギセとタプジャヘは スンニャンを推薦したペガンのもとへ!!!

血書を捜し 丞相を脅かした者を側室候補にするとは!

 

それは貢女出身のヤンが 手柄を立てたかっただけのこと

姪が急病で候補に困り どうせなれなくても候補だけは立てなければと

偶然に転がり込んだヤンを 候補に仕立てたまでのこと

それがどうしたのだ?と 涼し気に答えるペガン

そして… そういえば ヤンから伝言を預かっていると切り出した

 

“側室パク・オジン様の死の真相については 決して口外しません” と…

 

ギクリとするタンギセ

タプジャヘも そしてビョンスとチョチャムも 同様にうろたえる

全員共犯か?と 軽々しく言い放つペガンに タンギセが逆上する…!

その事実は 父である丞相には内密に 皇后の命令でしたことなのだ

事を荒立てれば タンギセが 父親から怒りを買うことになる

 

『ヤンが口外しないと誓っても 私は口が軽い!

互いのためを思うなら これ以上騒ぐべきではない そうだろう?』

 

試験の会場では

 

他の娘たちが“天下泰平”と回答した中で ヤンだけが違う答えを書き

なぜその答えに至ったのか… 学者に その説明を求められていた

 

この家には 薪がないと答えるヤン

かまどで米を炊いているが 軒下の薪は底を突き 家を壊して薪にしている

そして飼っている牛の横には この家の主と牛飼いの姿があり

生活に瀕した主が 牛を売ろうとしているのだという

 

『牛を売ってまで税金を納めようとしている

そして 家を壊さねば火をおこせない

来たる年の備えなどに考えも及ばず ただその場を凌ぐだけの生活

“白衣の仙人は御堂の中で安泰”

蘇東坡の詩が答えです』

 

※蘇東坡:中国北宋代の政治家・詩人・書家

 

貢女出身だと見下げてきた娘たちは ヤンの博識にに驚き

学者たちは キ・ヤン嬢だけが正解を書いたと発表する

満点の答えを書いたヤンに 皇后も文句のつけようがない

学者たちを監視し 試験の公平性を示したのは 皇后自身なのだ

 

その頃 命を取り留めたパク・ブルファは…

 

トクマンのもとで養生していた

スンニャンを守るため 宦官になる決心を固めていたが

2次試験で落第点を取ったと聞き 側室になるのは絶望的と諦めかけていた

これでは 宦官になっても何の意味もないと…!

 

そんな中 ヤン1人だけが 見事に難問を解いたのだ

トクマンは これで希望が出てきたと 晴れ晴れとした表情になる

 

遼陽行省では

 

メバク商団の会合に行こうと ヨンビスが準備している

綺麗に化粧を施し 艶やかな女姿のヨンビス

 

一方 ワン・ユは 商団に潜入させたムソンに指示を出し

シヌには 長官ペガンを訪ねるようにと命じていく

しかし ペガンは大都へ行っているというシヌ

皇帝タファンの側室選びがあることを この時初めて知るワン・ユだった

 

妓楼の前を歩いていると 向こうから 見覚えのある顔が…

 

しばし考え 思わず『パトルか?』と呼び止めるシヌ

西の辺境で ヨンビスは“猛将パトル”と呼ばれていた

なぜここにヨンビスが… ワン・ユは 思いがけない再会に驚く

 

大都では

 

いよいよ側室となる娘が選ばれることとなった

皇帝より 褒美の袋を渡された娘は不合格 そのまま帰るしかない

そして花束を受け取った娘こそが 晴れて側室となれるのだ

 

自信ありげな娘たちが 次々と褒美の袋を渡され退場していく

7人の娘のうち とうとう6人までが不合格になった

最後に残ったヤンのことなど 誰も受かるはずがないと思っている

イ・ホンダンは 側室選びと言いながら 合格者無しなのかと訝しむ

 

誰も側室に選ばれないのであれば タナシルリにとっても幸いなことだった

最後の側室候補者 キ・ヤンが 皇帝の前に進み出る

果たしてヤンが受け取るのは 褒美の袋か 花束か…!

 

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