“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

宮城県「水産特区構想」に反対する会議に参加して

2011年07月04日 14時11分38秒 | 臼蔵の呟き
仙台は曇り空です。気温が高く、蒸し暑い日です。

7月3日石巻専修大学で水産特区構想に反対する集会に参加
しました。そこで幾つか感じたことを書きます。

専修大学は石巻ボランテアの基地になっているようで教室
事務所、駐車場などにボランテアが活動する地図、資料な
どが沢山掲示されていてびっくりしました。
専修大学の回りは仮設住宅が沢山建設されていました。

少し離れれた場所に総合運動公園があり、自衛隊災害派遣
部隊の基地となっていました。自衛隊車両、重機、支援物
資の大型テント、自衛隊員の野営テントなどが集中してお
りびっくりしました。

発言で漁師の方が「自分たちは後継者を育てるためにこれ
まで苦労してきた」、この漁師が所属する浜は299人の
漁師がいるそうです。「県の政治家は10年1区切りで」
やめるかもしれないが、漁師の後継者は10年、20年と
長い時間をかけて育てている。簡単に特区を作る、民間企
業を漁業分野に参入させるなどは認められない。
民間企業、商社は魚を取る、加工する、流通させるなどを
全て自社でやるはずだ。その場合、現在の加工産業、流通
業に関わる企業経営者、そこに雇用されている働いている
人の雇用はどうなるんだ?
現在、漁師は資源保護(持続可能な漁業)との関係で生産
調整を自分たちで考え、議論しながら保護を行っている。
企業、商社は獲れるだけ獲るはず企業は働く人を遊ばせる
(生産調整の為に)などはないはずだ。
価格も低迷したら漁師に多くの経済的な影響が出るはず。
また、関連産業で働く人の仕事も守る必要がある。水産特
区反対を理解し、自分たちと一緒に取り組みをして欲しい。
との発言がありました。
震災、津波被害と復旧にかこつけて、地域で営々と漁業を
担ってきた漁師を苦しめないで欲しい。漁師が主人公の復
旧、復興計画、案を提示する事こそが政治の仕事、役割だ
と思います。

家に帰って、テレビで松本復興大臣が宮城県知事に向かっ
て「遅い」「特区構想で当事者(業連)の合意を取る事」
と非常に高圧的に言っているのを見てーーえーーー!!
被災地、被災者が必死に再建しようとがんばっているのに
被災地、被災者のやる気に「水をかける」ようなことは止
めて欲しいものです。