“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

「日本は強い国」の違和感がわかった

2011年07月09日 06時10分07秒 | 蜂助の呟き
おはようございます。蜂助です。


「日本は強い国」「日本の力を信じている」「日本の強さは団結力」「日本はひとつのチーム」

有名人がたくさん出るのだが、最初から違和感を感じていました。
地震復興や原発事故の先行きが見えないのに、何が「強い国」「信じてる」だ! と思っていたが、それでも変だと感じて、気持ち悪い違和感がありました。

本を読んでいて、やっとわかりました。これは、ファシズム、ナショナリズムと全く同じやり方だったのです。

第二次世界大戦時の標語「日本良い国、強い国」と全く同じです。
さらに「日本よい国、きよい国、世界にひとつの神の国。日本よい国、強い国。世界にかがやくえらい国」と改定されたそうです。

日本が軍国にひた走るための大義名分としての標語でした。

国民に、今はたいへんな時だから、みんなで一致団結がんばろう。

これにはある意味、賛成です。しかし、マスコミで大々的にこれをやること自体が恐ろしいことだったのではないでしょうか。

震災直後の「心は見えないけれど、心遣いは見える」、「こんにちは、ありがとう。あいさつするたび友達ふえるね」

これらも、やはり社会的な問題、東電や国や自治体が解決する問題などを、個人の問題にすりかえてしまう論理があったのではないでしょうか。
計算し尽くされた、人心コントロールだとすれば、恐ろしいことです。原発から目を背け、国の無策に目を向けさせない心理学的な研究の上での巧妙な「しかけ」だったのかもしれません。

私も、本当に「今は助け合いが必要だ」と心から思っていたし、今も間違えではないと思います。しかし、心のコントロールをされていたかと思うと・・・
恐ろしいことです。