“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

福島県での除染作業

2011年07月18日 14時02分44秒 | 臼蔵の呟き
友人からの報告です。

7月16、17日と伊達市の小学校で大規模除染が行われ
ました。午前中は細野原発担当大臣、午後は自民党の森議
員が来場したそうです。
細野大臣はSP付で会場に入り、実際の作業内容を視察し、
必要な支援措置をとると言明したそうです。また、森議員
は予算要求を行い数千億円の予算を獲得したいと言明した
とのことです。
田中俊一氏の試算では福島県内の除染で数兆円(5~6)
かかると試算しているとの事でした。除染だけでかかる費
用です。現在、損害賠償にかかる費用を4.1兆円を予算
化していることを考えてもとてつもない汚染被害であるこ
とが分かります。しなければ、被曝するか、自らの故郷に
戻れない関係です。

専門家集団の指導、助言を受けて50名のボランティアの
方が作業にあたったとの事です。35度前後の猛暑の中で
の作業で本当に頭が下がります。

津波被災地の瓦礫撤去、生活支援策などもそうですが、各
自治体の人員、体制が薄く、現実の被害状況に対応が出来
ない状況が続いています。現実の被害状況に直面し、個人
の気力、体力、知力、資力では無理であることは現場を見
たらよく分かります。
本当に政治がその役割を果たすべきときです。財政支援、
復旧作業の人員確保、機材の確保と動員などを行わない限
りーーー福島、宮城、岩手の被災地は復旧すらままならな
い状態です。それに原発の食品汚染問題で県庁などは落ち
着いて復旧作業の進捗管理も出来ない状況です。

福島原発事故は東京電力だったからまだ良かった。--理
由は企業規模が大きく、事故対応の人材、人員確保、資材
資金力があったとの評価です。
東京電力以外の規模が小さな電力会社が福島と同じ事故を
起こしたら対応が出来なかった。その電力会社が破綻する
との見解です。そうかもしれませんが、事故が起きる可能
性があると地域、地震学会などから指摘されていたことを
やっただけでも今回の事故の何分の一は防げた。そのこと
を東京電力はサボタージュした。その結果、現在の被害を
発生させました。

資力の問題ではなく、科学、技術の問題として使ってはなら
ない技術として国民合意を形成し、原発稼動を「やめる」そ
して再生可能エネルギーの開発、投資、制度の設計を行う
ことこそが唯一の事故再発発生を防ぐ道と思います。






福島原発事故と牛肉問題

2011年07月18日 13時41分35秒 | 臼蔵の呟き

福島肉牛飼育と汚染問題が毎日、マスコミで取り上げられ
ています。
①酪農家への指示、指導が徹底されていなかった。
 農林水産大臣が認めるように、給餌に関する指導に不備
 があった。酪農家に対する指導内容が不備であった。必
 要な知識の供与、資料の調達に関する注意事項、その他
 の必要な指導内容がされていなかったことが要因です。

②国、県の行政が点検体制をとっていないことの問題
 原発事故で汚染が広範囲に及んでいるのにも関わらず、
 その検査体制は依然として増強はされていません。宮城
 県は食肉の検査機器がなくて検査が出来ないそうです。
 隣県でもこのレベルですから、他の県は押して知るべし
 です。福島県は政府が検査体制、人員、県の支援を直接
 行っていますが、他の県は被災復旧に注意、人員体制が
 とられていて、放射能汚染問題という分からない、見え
 ない問題への対応は不十分です。

③食べても大丈夫との回答
 国の基準は厳しいので「この程度」量を食べても大丈夫
 との回答、学者の見解がまた、流れています。
 自分の子供、孫が食べても心配はない???
 佐高信さんが言っていましたが、当事者意識がない。企
 業のトップが現地にいないことが事故収拾のスピード感
 切迫感がない要因と言っていました。
 自分は危険の外に身を置いて、「安全」といっても消費
 者は信用をしなくなっています。
 この間の情報開示のいい加減さ、食品への汚染拡大など
 を受けて「政府発表」は信用がされていない。ここに最
 大の問題があります。
 信用していただく=政府、行政の実効性ある取り組みが
 裏づけとしてない限り、口先での広報で信用できる段階
 は過ぎています。残念ですが。