“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

考えること

2011年07月27日 22時25分23秒 | 臼蔵の呟き
仙台は夕立でむしむししています。体がべとべとしていま
す。

3.11震災の復旧、復興を巡っていろいろな意見、議論が
交わされています。震災の復旧、復興を巡る議論だけではな
く  「この国のありよう」 を考えることが必要だと思い
ます。何が起きているのか、何が起きたのか、何をめざし、
どのように進むべきなのか。
そのことを一部の政治家、官僚、マスコミ、知識人任せにし
ないで「考える」ことに意味があると思います。また、そう
しなければならないと思います。
佐高信さんが原発問題に関してどのような態度をとったかを
書いた本が出版されています。その中に、お金ほしさに魂を
売った芸能人の名前が実名で沢山列記されています。なるほ
どと思うようなことが記述されています。面白かったのは忌
野清志郎さんが反原発の歌を作りCDにしようとしたら次々
に妨害され発売できなかったことが書かれています。えらい
と思います。主義主張(信念)とお金を天秤にかけない人が
いるーーーそれに引き換え、ブログを攻撃され謝罪した女性
ーー原発事故で避難している最中に渦中の経済会の重鎮から
祝福されて祝会を行っていた著名人(?たいした人物ではな
い)ーーーーこの人たちに共通していることはお金に執着し
ていることです。(悪い言葉で言えば強欲)他の人よりもお
金持ちになることに価値を見出している人々です。そのこと
を公言して本を出し、テレビでお金持ちになるためにーーー
何をしたかを得々と語る。
お金を抱いて心中するのでしょうか。
人間の尊厳、価値とは収入で判断するものではないと思いま
す。そのことが3.11震災を境に問われているのだと思い
ます。

「海外移転」「国外脱出」を脅し文句にして原発再稼動、T
TPを叫ぶ人がいます。政府の中にも沢山います。その人た
ちの多くが「愛国心」「痛みを分かち合おう」と公言してい
る人物たちです。
彼らは本当に愛国者なのでしょうか?自分たちが利益を出す
ためであれば、国民が死のうが、日本(国民、地方)が経済
的に疲弊しようが自分たち(企業)は知ったことではない。
これが彼らの言い分=本音です。

「考えることが必要です」今までの常識は本当に常識なのか?
自分の頭で考え行動する事が必要だと思います。
原発に反対する科学者がエレベータ、エアコンは使わないで
歩くーー徹底(個人の生活でも実践している)していると佐
高信さんの本に小出さん(京都大学研究者)のことが紹介さ
れています。彼は原子力村で村八分にされて出世出来ず、助
教です。
何が大切で、何を守り、何を譲ってはならないのかを知る人
間になりたいものです。











潮干狩り  上手宰

2011年07月27日 08時29分39秒 | 臼蔵の呟き
   潮干狩り

瓦礫の中に家族の写真を探す
何十年と一緒に暮らしたのに
一枚の写真がないために
思い出す顔はぼやけている
私はお前の笑顔を抱きしめることも出来ない
抱きしめた手は感触はなくても
声は聞こえてこなくても
写真にほおずりをしたい

(三連略)
これだけ探し回ったのに生き死にも分からない
せめて何か形見でも とうつむいて探す人影は
遠くから見ると潮干狩りをする人々のようだ

どんなに泥で汚れていたって
その写真の中では
家族みんなが笑っている

上手宰さんの詩です。

津波で家財、家を失い、せめてもと写真を探す被災者の
姿を読んだ詩です。自分の事として考えるとこの感情、
詩はよく分かる悲しみ、感情です。
悲しみを乗り越えてといいますが、悲しみは悲しむ。
がんばりましょう!被災者は精一杯の努力、我慢をして
います。がんばるではなく、悲しみは悲しむ。

農水省は家畜のエサの指導をまじめにやれ

2011年07月27日 05時02分29秒 | 蜂助の呟き
おはようございます。蜂助です。

昨日、農家自家製の堆肥のリスクについて書きましたが、農水省と都道府県の普及センターの指導の強化を求めたいと強く願っています。

 かつて家畜の口蹄疫が蔓延した時に、原因は中国産の稲わらが原因とされました。私もその通りだと思っています。その後、農水省は国産の稲わらを家畜に与えることを推奨し、聞くところによると補助事業も行ってきたようです。
それが、どうですか今回の稲わらによる放射性物質汚染が発覚すると知らなかったような態度を取っています。最初にわかった団体は農水省が優良事例として表彰したと聞きます。  「春に田んぼから稲わらを回収する」のだって知っていたのでしょう。3月11日以降に作業した稲わらがどんなに危険か知っていたはずです、少なくても小役人は。正確な情報を与えず、農民に被害を与え続けるのはいいかげんにしてください。

 農家の方たちは、これはダメと通達を出し徹底すれば、収入に直結することなので守ります。徹底できなかったのは農水省の責任であることはあきらかなので、認めて国民の前に謝罪してほしいものです。口蹄疫発生以降に自分達が推奨してきた稲わらの家畜への給餌において、危険性があることを周知徹底できなかったという位は絶対に認めて欲しいし、技術者として当然の責任だと思います。知っていながら、教えなかった罪は大きいです。

 現在でも、知識のあまりない農家の方が、河川敷から刈取った公共事業の草を引き取って有機栽培的なまたは自然のマルチとして利用しているのをやめさせないのでしょうか! 本人達はすばらしいことをやっていると自信を持ってやっているはずです。河川敷の除草は国土交通省でしょうか、でも農水省の役人は知っているはずです! 私はこの事実を見たので、関係者にその危険性を伝えました。こんなことをしたら放射性セシウムを畑に入れ続けることになるのです。残念ながら、指導するべき農協でも初めて自覚したような反応でした。

それにしても東電と国の原子力災害の底の見えない罪は絶大です。