自分の言葉に責任をもてない人物に会長職が本当に務まるのでしょうか。このような人物に支配されるNHK幹部、職員は悲劇であり、不幸そのものです。また、この人物が幹部であった三井、ユニシスとはどのような企業であったのでしょうか。権力を振りかざし、強権的に指示を繰り出し、業務を行ったのかもしれません。株式会社では通用しても、公共放送、マスコミ、公的企業では通用しないことはあきらかです。
もう一つは、この人物、経営委員の百田某の発言などは乱暴さ、右翼的言辞などでは群を抜いています。社会的常識を持ち合わせていないような人物が、巨大な公共放送を蹂躙する、支配することを許してはならないことは自明のことです。国会の場で、自らの発言を取り返したからと繰り返す姿は姑息であると同時に、人間としても最低の人物であることをさらけ出しました。
このような人物をお友達だからと経営委員に送り込んだ安部の社会的常識、政治意識こそ追求されてしかるべきです。
<NHK会長会見発言問題>
NHKの籾井勝人(もみい・かつと)会長が25日の就任記者会見で従軍慰安婦について「どこの国にもあった」などと発言した問題で、籾井会長は31日の衆院予算委員会で、特定秘密保護法も含め「私見は全部取り消した。会見は私的なコメント」と述べた。だが、就任会見で取り消したのは従軍慰安婦問題だけだったため、事実と異なる発言に議員から怒りの声が上がった。
就任会見で特定秘密保護法に関し「すでに通ったこと」と発言したことについて、「何回も質問されたので全部取り消した」と答弁。議員から「(取り消したのは)従軍慰安婦だろう」とヤジが飛んでも、「私見は通らないので取り消した」と繰り返した。
天井を見上げたり、首を左右に振ったり落ち着かない様子で、厳しい質問にNHKが事前に準備したメモが差し入れられると、傍聴席から失笑が漏れた。質問を終えた原口一博元総務相は「公共放送の長の発言として極めて問題だ」と批判した。
NHK会長が衆院予算委に参考人として呼ばれたのは、1976年の小野吉郎会長以来、38年ぶり3人目。
元経営委員の小林緑・国立音楽大名誉教授(音楽史)は「事前に準備してきたメモを読むだけで、自分の言葉がなかった。問題の深刻さを真摯(しんし)に受け止めて、視聴者に謝罪しようという姿勢を感じなかった。不信が広がった」と語った。