うるしの杜の制作手帖

ものづくりの過程や日常の気付きをつむいでいきます

桜湯

2012-04-13 19:32:52 | グルメ
表通りの喧騒から狭い路地(ろぉじ)を入った奥にその店はあります。
私が初めてその店を訪れてから20年近く経ってしまいました。季節も何を頂いたかも覚えていません。
しかし、強く印象に残っていることがあります。
それは出てきた箸が濡れていたことです。懐石料理では、使いやすいようあらかじめ箸を濡らしておきます。それは、知識としては知っていましたが、実際、店で見たのは初めてでした。ですからそれを見たとき、店の心使いと格式の高さに緊張したのを覚えています。
長くご無沙汰をしましたが、やっと再訪することが出来ました。やはり少しドキドキします。
最初に出てきたのは桜湯でした。昼間花見を堪能して余韻が残っています。その風情が途切れることなく食事の楽しみが重なっていきます。
料理も桜湯に象徴されるように、茶を濁すことなく滋味にあふれたすばらしいものでした。幾つか紹介したいと思います。
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立体曼荼羅

2012-04-11 21:33:16 | 旅行
今回訪問した二つのお寺、醍醐寺、東寺とも真言密教の中心的なお寺であり、それだけに規模も大きく収められている仏像もすばらしいものでした。
中でも東寺の講堂にある仏像は圧倒的な迫力で迫ってきました。五大明王や多くの天部は大きな空間に鎮座しているだけなのに収まりきらない威圧感のある生命力を放っていました。
中心にある穏やかな大日如来との対比もすばらしく、しばらく見とれていました。リーフレットによると立体曼荼羅と言われ、いわば密教の悟りの世界を表現しているらしいのですが、凡人の私には理解できません。
しかし内のものが「まだ行かないの」と言われるほど、長くその場に留まっていたようです。
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醍醐寺

2012-04-09 21:41:41 | 旅行
豊臣秀吉の「醍醐の花見」で有名な醍醐寺に行ってきました。桜が見頃だと聞いたからです。初めて行きましたが、美しい桜で満たされたすばらしいお寺でした。
大伽藍にふさわしい諸院やお堂そして庭など随所にしだれ桜やソメイヨシノなど効果的にしかも大木が存在感を示していました。あまりに広く花もあふれているので半日終わってしまいました。
そんなお寺にふさわしい一枚悩みましたが、あえて枝一本で存在感と伽藍の雰囲気を伝えたいと思いました。
この旅行の朝、富山では遅い雪が降り、車の雪を下ろして出かけました。いきなりの花いっぱいで面食らいました。季節を一気に駆け抜けたようです。
しかし、これが本当の"花見の醍醐み"でしょうか?
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