1110

イレブン・テンと呼ばれるコンピューターシステムの名称であり当時
1971年ある証券会社の新築ビルに設置された。
私は建築現場に築主(施主)の代理、現場監督の一員として参画していた。
今はもうブランド自体が存在しないユニバックというメーカーの製品で
社屋ビル完成が近づくにつれ新システム導入を具体的にするためシステム実物を見学した。
当時私はコンピューター現物を見るのも初体験で、その存在そのものも意味も分らなかった。
なかでも磁気ドラムと呼ばれる装置は圧巻で直径1.5ｍほどの土管状態の
磁気ドラムが高速で回転し、読取・書込みヘッドが左右に移動する。
その後別のメーカーに移り大型コンピューターシステム保守部門で働くことになった。
中型汎用システムを主に基本ソフト及びその元で働くデータ処理ソフトを担当した。
当時演算処理装置はトランジスターから集積回路へ、
記憶装置もコアと呼ばれる磁石からRAM,SDRAMと変遷して行った。
システムは作動環境が温度・湿度に求められて空調設備も膨大であり、
夏でもその使用者・操作員は体温維持に努める必要があった。
月面観測のアポロには十台近くのシステムが搭載されたと聞き
システムの維持、電力や空調がかなり大がかりになるなと感じた。
しかも1970年以前のことである。
1110とは私が最初に遭遇したコンピューターシステムの名称で思い出深い。
19:00追記：ちょっと嬉しい話
マラソン大会欠勤の人物が復活、外周を走る姿を見かけ挨拶を送った、
笑顔が返ってきた。ほのぼの少し(とても)うれしい。