Jr.の所属していたランニングチームが先月、突然解散した事は書きましたが・・・
このチームは3年前の埼玉国体の横浜代表選手を中心に結成され、知的障害者のランニングチームとしてはハイレベルなものでした。
実際、今年の東京マラソンの10k知的障害の部で2~5位を独占しておりました。
解散理由は監督(ボランティア)の人事異動で、土日の練習をサポートする事が出来なくなったから。というものでした。
チームの代表も、この監督があって成立するチームという考えで、監督交代ではなく、チームそのものの解散という判断が下された訳です。
メンバーには今後は自主トレで頑張って欲しいという言葉を残し、監督は去った筈でした。
Jr.はチーム解散後は、今までチームの練習場所であった横浜ラポールに毎週末出向き、1人で自主トレを続けていました。
昨日の事、自主トレに行ったJr.から携帯に連絡が来ました。
Jr.以外のメンバーほぼ全員と監督がチームの練習を再開していると。(あくまでも自主トレの集まりという名目で)
なぜJr.だけが外されたか?
監督と代表にその事を問いただしました。
実は秋頃に、私と監督との間で多少トラブルが発生した事がありました。
監督は比較的障害の重い人の扱いには慣れているものの、Jr.の様な高機能自閉症の扱いには全く接し方を知らなかったのです。
監督の指導の一環で発した一言がJr.を深く傷つけてしまった事があり、それについて私が監督に指導のしかたについてお願いをしました。
それが監督にとっては「クレーム」として受け取られ、それ以来私と監督の関係はなにかギクシャクしたものになってしまいました。
代表に相談しても、「監督はボランティアでやってくれているんだから。」と、それ以上は何も言ってくれるなという事でした。
練習再開にあたり、なぜJr.だけに声をかけず、メンバーから外したか…
明確な答えが返ってきました。
「あなた(私の事です)とは関わりたくないから。」
Jr.には何も責任は無いのに、ただ走る事が大好きで、メンバーと一緒に練習することだけ楽しみにしていたのに…
自分だけ仲間外れにされたのをJr.ははっきり感じ取っていました。
大人の理屈で何故彼が傷つけられなければいけないのか。
結論としては「ボランティアで監督を引き受けて頂いているのだから、監督の選別したメンバーで行うのは当然であろう。」
という回答でした。
これは典型的な「いじめ」の構図となんら変わりありません。
ボランティアと称し、自己満足の為にだけ活動している。
そういった人達が存在するのも事実です。
これは無抵抗の人に対する立派な暴力ではないでしょうか?