
読売新聞(10/31付)

中日新聞(10/31付)

産経新聞(10/31付)
時折、田舎に住むお年寄りの話を聞く機会があります。
ワタシの人生の師匠のような人の話ですから、当然「あの頃はねぇ、、、」という昔話、です(笑)。
一日に数本しか手段はないけど、その唯一の「バス」に乗って「町に行く」、それが私の今日の楽しみ。
そのバスの終点は、電車もバスも通っている町の中心「産業会館」というバスセンターだった。
交通の要の地に「新天地」というアーケード街があって、そこを通ってまちなかにある「お医者さん」に行く。
元気で長生きできるように診てもらい、何かがあれば薬をもらう。
私の健康は、町医者が頼りだった。
そうそう、あのアーケード街には、サラリーマンが通う「飲み屋」がいっぱいあったねぇ。映画館もあった。
一日の疲れを、一杯のコップ酒で癒されていた人は多かったんだろうねぇ。
話がそれたけど、お医者さんが終わったら、「市役所」に行って、年金の手続きをする。
それで、私の小遣いも潤ってたわけだ(笑)。
大事な用事が済んだら、一番のお楽しみ、、、隣り合ってた「ニチイ」や「ジャスコ」で買い物をする。
田舎では買えない「下着やら服」なんかを家族の分まで買っていたものさ。
そして、町に上がってきたときには必ず「肉」を買う、当然「伊賀牛」(笑)。
お腹がすいたら「ちんや」で「親子丼」を食べる。
たまには、孫と来ることもあるんだけれど、この子が覚えているのもやっぱり「町で食べたうどんや丼、そして沢庵」とのたまう。
お腹もいっぱいになってのその帰り道、
「産業会館のオクザワの苗屋さん」で、来年の春に食べる野菜の「種」や「苗」を買う。
この店は、いつも行列してたなぁ、、、隣り合った人と、こんな野菜を育ててみたらどう?なんて、バスが来るまでワイワイ話してたもんだ。
孫は「沖森の本屋さん」で立ち読み三昧。狭かったけど待ち時間に寄るにはいい本屋さんだった。
そんなこんなで、一日が済んだ、、、充実した一日だった、、、
さぁ、今日の最終バスが来る、午後6時の最終バスだった。
その最終バスに乗って我が家に帰る。
待ち侘びる家族のために夕餉の準備をする、、、それが「私の唯一の楽しみ、それが私のハレの日」。
特別なハレの日には、町で買った伊賀牛で「すき焼き」が定番!!だった、、、