市庁舎はいらん!?
らしい
情報You Web記事より[編集部 (2011年6月24日 20:51) ]
【伊賀市議会(安本美栄子議長)は24日再会され、「伊賀市の活性化を進める会」(竹之矢虎雄事務局長)が提出していた現庁舎の一部保存と新庁舎を他場所での新築を求める請願を賛成15、反対11(退席1)で採択した。
この日、本会議では請願を巡って意見が二分。賛成議員からは「市は考えを一方的に押し付け、誠実に対応していない。市民へ説明責任が果たされておらず、合意を得ていない」など再考を促す意見が相次いだ。
これに対し、現庁舎地の新築を支持する議員らは、「審議すべきは他の場所が庁舎建設地として優れているかだ」として賛成派の論点が請願の主旨と異なることを指摘。「市民には既に一定の理解を得ており、合併特例債が使用できなければ、市民に大きな負担を強いることになる」などと述べていた
議会閉会後、請願者の竹之矢事務局長は「大変ありがたい。民主主義に則った最新の民意である」と話し、内保博仁市長は請願が採択されたことについて「議会としての意思決定をして頂いた。執行部と同じ意見でなくても、市民に対して議会責任を果たして頂きたい」とし、更に「行政は現庁舎地での新築に向け、7月から基本設計発注業務を進める。いささかの変更も考えていない」と移転については全く考えのないことを改めて強調した。】
ふっ、「質」。
この記事の写真に映ってる議員さん、後姿でもちゃんとわかるもんね・・・
23.6.25 23:00 追記
毎日Webより
【伊賀市庁舎:新築問題 移転請願を本会議採択 市長、考慮せぬ意向 /三重
伊賀市役所建て替え問題で、伊賀市議会は24日、本会議を開き、移転新築を求める請願を15対11(退席1)の賛成多数で採択した。内保博仁市長は会見に応じ「今まで申し上げてきたとおり、行政として粛々と進める」と述べ、請願に拘束されず、現在地(上野丸之内)で新築する考えを明確にした。7月にも設計業者の選定に着手するという。
請願は、市民グループ「伊賀市の活性化を進める会」の竹之矢虎雄事務局長(66)が提出。20日の総務委員会は賛成多数で採択。この日の本会議では「現在地での新築は住民合意が得られていない。市に再考を促すためにも賛成」「現在地から移した際の影響を十分議論しておらず反対」などの意見が出た。
内保市長は会見で、「なぜ賛成かについての議論がほとんどなく、論拠が不透明」と請願の採択を批判。「中心市街地の活性化が大事と考え、現在地での新築を進めてきた。郊外移転は今から検討する材料とは考えられない」と話した。
市議会は、今年度の庁舎関連予算4億3845万円を可決したうえで執行を凍結している。安本美栄子議長は、報道陣に「請願の採択により、少なくとも庁舎の新築方針は確認できた」と述べた。凍結解除に向けて議論したいという。【伝田賢史】〔伊賀版〕】
朝日新聞より
中日新聞より
賛成意見関連ブログより(リンクは、諸事情により止め! ほんとはゆっくりお話ししたい方です…)
『
現市庁舎の一部を保存、跡地は観光拠点にし、新庁舎は他場所で建設することについて』の説明です。
【現庁舎は、昭和35年~39年に上野市6万人の庁舎として建設され、遠方市民は伊賀線・三重交通で市街市民は自転車・徒歩で利用してきたが、昭和50年代に入り車時代が本格化し、
①現庁舎周辺は「伊賀線踏切」、「国道・県道の交差点」が重なり、管内屈指の交通渋滞地区と化し、庁舎への車両出入りは支障を高めるばかりと化している。
②庁舎敷地は約3,000坪と狭い上、三段差形状地であり、敷地内駐車場の確保・拡大が不可。
③狭い敷地に加え、景観条例から庁舎本体が狭く、450名余の職員しか執務できない。
④交通渋滞・敷地狭隘・職員のバラマキ体制が為に危機対応0点な庁舎となる。
⑤人口3万5,000人余であった名張市が人口6万人余と急増するに及び、市街地の既存庁舎が現伊賀市庁舎と酷似する状態となった。
よって、昭和61年、将来人口10万人を見越して、「敷地9,000坪」、「400台の駐車場」を基礎として現庁舎地に移転建築し、名張市の発展はもとより庁舎機能がフル開花した。
かかる現実と実例を鑑み、今後50年間余にわたって伊賀市市民10万人が利用し、伊賀市38地区の市民生活を左右し、10万市民の危機対応機能を果たす『合併伊賀市庁舎の建設』は、「敷地10,000坪」、「1,000台駐車場確保」、「危機対応可能なる道路網完備」等を可能ならしめる場所に移転新築すること。
併せて、伊賀市が掲げる『文化・観光都市たる伊賀市』を軌道化する為に、現庁舎の一部を保存し、跡地を観光駐車場やこれら諸施設の整備に再生利用すること。
こうした施策により、伊賀市が表題とする「文化・観光都市たる命脈」が咲き、「合併伊賀市庁舎たる機能」が確立し、庁舎建設に係る経費の「大幅節減」になると確信する。】とのことです。
だから・・・どこに??
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その後の報道より(7/6)
【伊賀市庁舎:市議会、関連予算凍結解除 現在地で建て替え、月内にも業者選定 /三重・
毎日
伊賀市役所の建て替え問題で、市議会は5日、今年度の関連予算4億3845万円の執行凍結を解除した。内保博仁市長は、現在地での建て替えで設計業者の選定に入る考えを示した。
市議会は3月、市の新築計画について「交通渋滞緩和策や駐車場容量の確保など5項目の説明が不十分」として、関連予算案とともに、執行凍結の付帯決議案を可決した。
この日の市議会全員協議会で、凍結解除の是非を議論。「5項目の説明は十分だ」と市の姿勢を評価する意見の一方、反対派は「移転新築を求める請願を採択したのに、議会での移転の検討が不十分だ。解除は現在地案のゴーサインと受けとめられる」と主張した。採決で25人中18人が賛成し、解除を決めた。
報道陣に、内保市長は「ほっとしている。すぐに設計業者選定の議論を進める。移転の検討資料を作るつもりは毛頭ない」と、現在地案を強調した。今月中にも入札で設計業者を選定する。
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■視点
◇市民への説明責任果たせ
伊賀市議会の庁舎関連予算凍結解除で、市方針の現在地での建て替えが大きく前進した。14年度末の合併特例債の使用期限を見据え、議会の判断にかかわらず方針を貫くと表明した内保博仁市長に対し、議会側が決定的な対立を避けたといえる。
凍結解除に賛成した議員らは現在地案支持派だけでなく、「採択した請願通り、移転新築を前提に賛成」との声もある。今後、不協和音が出ることも予想される。ただ、「移転派」の主張には疑問が多い。予算は北庁舎の解体費を含んでおり、現在地での建て替えが前提となっているからだ。
議論百出のこの問題について、「市内38地区で住民説明会を開く」としていた安本美栄子議長は5日、取材に中止を表明。思惑が複雑に交錯する議会の内情をうかがわせた。市側が今後の庁舎計画に多様な意見を反映させるのは当然だが、議会もまた、市民への説明責任を果たすべきだ。【伝田賢史】〔伊賀版〕】
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【伊賀市議会 庁舎予算の凍結解除
三重 産経新聞 7月6日(水)7時57分配信
■市長「現在地で建設」意向示す
伊賀市の庁舎建設計画に対し、同市議会は5日開いた議員全員協議会で、凍結中の庁舎建設関連予算(約4億3800万円)の解除を賛成多数で決めた。賛成意見の中には6月定例議会で採択した請願に添って「他場所での新築」を求める声も上がったが、内保博仁市長は協議会後、「検討するつもりはない」として、計画通り現在地で建設を進める意向を示した。
市議会は3月、市の計画に対して交通渋滞、駐車場、観光客誘致など5項目の課題を指摘し、庁舎建設関連予算の執行を凍結していた。
この日の全協では、参加した全員が凍結の扱いなどについて発言。一刻も早く解除すべきとの意見が出る一方、他場所での新築を求めた市民からの請願を議会が採択した経緯に触れて「予算は請願に添って執行すべき」との声が多く上がった。
また、「解除すれば市の計画にゴーサインを出すことになる」などの反対意見も出たが、採決では25議員のうち18人が凍結の解除に賛成した。
一方、内保市長は庁舎設計の業者選択について従来のプロポーザル方式を改め、一般競争入札か指名競争入札で行う方針を決めている。この日の凍結解除に対して、「私は議会の結果を待つと言ってきており、計画通り(現在地での)設計を進める。他場所への新築については比較検討するつもりはない」と明言した。】
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情報Youより
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朝日Webより
【伊賀市庁舎 建て替え問題 予算凍結を解除 2011年07月06日
■議会、現在地を容認
日本を代表する建築家の一人、坂倉準三(1901~69)が設計した伊賀市庁舎の建て替え問題で、市議会は5日、議員全員協議会を開き、執行を凍結していた新庁舎建設予算を、賛成多数で「解除」した。6月議会で「新庁舎は他場所で建設する」との請願を賛成多数で採択している市議会だが、一方で今回の凍結解除により、現在地での新築計画を容認する形になった。
この日、全員協議会で凍結解除について「きちんとした市役所を建てるためにも解除すべきだ」「市は説明責任を果たしたのだから解除すればいい」との賛成意見が出る一方、「解除せずに徹底的に話し合うべきだ」との反対の声もあった。
最後に安本美栄子議長が採決をとり、議長と退席者を除く出席者25人のうち、賛成18人、反対7人で、解除が決まった。
市は昨年7月、市庁舎建設基本計画を決め、現在地で庁舎を新築する方針を発表した。市議会は今年3月、予算案の市庁舎建設事業費約4億円余りの執行を凍結する付帯決議を可決。新市庁舎建設による「交通渋滞緩和策」「観光客誘致」「駐車場問題」など5点について、説明を求めた。
市側は5月26日の市議会議員全員懇談会で、この5点について説明。同じ日、内保博仁市長は、市議会が凍結を解除しなくても現在地での新築計画を進めていくことを表明した。
これに対して市議会は、6月24日の本会議で「現市庁舎の一部を保存し、跡地は観光拠点とし、新庁舎は他場所で建設する」との請願を賛成多数で採択。現在地での新築を進める市と、移転新築を求める市議会が対立するとみられていた。
新庁舎建設予算執行の凍結解除を受けて内保市長は「議会として一定の方向性を出してくれ、ほっとしている。現在地での新築計画に変わりはない。すぐに業者選定を進めたい」と話した。市は8月にも新庁舎の基本設計を始め、2014年末の完成を目指す。
請願を出した「伊賀市の活性化を進める会」の竹之矢虎雄事務局長(66)は「もう市議会は信じられない。10日ほど前には新築移転を求める請願を通しておいて、今度は現在地での新築を認める予算を解除する。一貫性が全くない。請願を通したのだから、その趣旨にあった行動をとるのが当然だ。解除すべきではなかった」と話した。(保田達哉)】