ショッピングモールへ向かって、橋のたもとを通りふと見たら・・・
ハチクの開花かもしれない
中央の背の低いタケが開花?
お宅に回って、事情を話して、撮影と情報提供の許可をいただきました
家人の方が興味を持たれて、竹林を管理する旦那様を呼んでくださいました
ここでは、ハチク・マダケ・ホテイチクを育てているとのことです。兼業竹農家
もともとは釣竿用のハチク生産をなさっていたそうです。
太いタケの需要があり、マダケを植え、ホテイチクは竹竿の手元の部分に使うそうです
現在は、地鎮祭などのおりに依頼があるとハチクを出荷するそうです
右の背の低いタケが開花? 左や奥は咲いていない。左端は今年の筍が伸びたものと思われる
境橋のたもとの竹林と違うのは、全体が枯れているのではなく、元気なタケもあるってこと。マダケも植えてあるってことなので、どうなってんのかよくわからん
こうやって見ると茶色くもしゃもしゃっとしている様子は開花にみえるのですが
管理されている方は初めて見る状態だとおっしゃっていました。
手が行き届かなくてね、密生しているんだ とおっしゃっていました
開花とは様子がちょっと違います。枝葉込んでいますが花が付いていない。時期的に開花が終わって取れてしまったのか? 足元に落ちている様子もないし。
ひとまず、写真を撮って、竹林景観ネットワークの久本先生に送って聞いてみることにしました。結果はあとでお知らせする約束をしました
筍は、細く薄いピンク色で、ハチクです
左がハチクで右は色が濃いのでマダケでしょうか
間が2本で枝が2本というところはハチクもマダケも共通
これはマダケのように思います。稈の色が濃いから・・・見分けはまだ自信持ってできません
皮が薄いピンク色で斑点が無いのがハチク
竹林から少し離れたところに生えていたハチクのタケノコを、奥様が手でぽきりともいで、「味噌汁が美味しいよ」と持たせてくださいました
御馳走様でした。いろが緑色に変わっていて食べられるのかなと心配でした。奥様もイゴイかもしれないと言っていた。柔らかい所を使ってお味噌汁や鍋にしました。大丈夫でした。
帰りに気が付いたのですが、このあたりには竹材店が数件ありました
現在も経営されているのか不明
太いのはモウソウチク(環が1本)のようです
帰宅して、竹林景観ネットワークの久本先生に問い合わせしました
結果は、開花ではなく『てんぐ巣病』に罹患している とのことでした
よく間違えられるのだそうです。
これに懲りずにまた報告してくださいと、はげまされ(なぐさめられ?)ました
前回、境橋のたもと、対岸から竹林の色が茶色いのを見て開花を見つけたのを褒められたもので、ちょっと舞い上がっていました。
結果は後日在宅しておられた奥様にお知らせしました
筍のお礼はハマボウフウで
又何かあったらいらっしゃいと笑顔で見送ってくださいました
突然訪ねてきたわけもわからないものに丁寧に対応してくださって
ありがとうございました
検索したり、きのこの図鑑(山渓フィールドブックス⑩p.347)などでわかったことは・・・
てんぐ巣病は子嚢菌(カビ)によるもので、サクラのてんぐ巣病とは同じ子嚢菌で目のレベルでことなる菌が原因
サクラのはTaphrina wiesmeri タフリナ目
タケのはバッカクキン目 Aciculosporium take Miyake
てんぐ巣病が発生した稈は伐採して償却する
密生した竹林を管理して風が通るようになると発生が減る
タケが年を取って衰えてくるとかかりやすくなるようだとのことでした
一斉開花がピークを迎える2028年に向けて、こうして病気が出る竹林も多くなるのだろうか
参考