ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

211112 草月いけばな展 マイストーリー~私の花語り~

2021年12月09日 | いけばな
作楽会いけばな教室にゆかりの先生が第1期に出展されておられるので
草月会館に行ってきました
会期後オンラインで作品が公開されるということです
ここには第1・3・5期を見学して勉強になった作品を
うけた印象と共に記録にとどめます
考えたことを書きとめましたが、失礼があったら、勉強の途上の者の個人の感想とお許し願いたいと思います
 

お家元の作品

お家元の作品
 
 
第1期

田所先生 家元作成花器エリア
紫陽花、アンスリウム、垂れクワ
アンスリウムとアジサイの白に花器の青・補色の垂れクワの黄色、色の取り合わせが素敵だと思いました
 


陳草韻さん エンゼルヘアー、クラフトバンド
異質素材の構成。線が軽やかで光の使い方も良いと思いました
 
 

市川尚楓さん ツゲ、紙粘土、アスパラガスプルモーサス、着色ヒゴ

ツゲに紙粘土をつけて、ウメの蕾の様です
細かい細工と、全体の色のグルーピングが良いと思いました
 
 

岡崎忍さん カラーコーン、着色雑木、着色スモークツリー
赤の帯の使い方が目を引きました。カラーコーンと知って驚き、こう来たか・・・と思いました 以前、新宿高島屋での草月展で入り口のショーウィンドウを飾った白・黄・緑のカラーコーンとモンステラ(だったかな?)の作品を思い出しました
 


河合華乃さん 割り箸、キングプロテア、かすみ草、サンキライ(着色)
割りばしで作った四角を繰り返す構成。花材と同じ、白・茶、2色あるのが全体のトーンがまとまって良かったと思いました
 


蒲田和青さん モンステラ(枯)、ノバラ、バラの実
水を使わない作品、枯れ物もこんな風にいけたら楽しいなと思いました
 


石井黄琳さん ツバキ、鉛、和紙
ツバキの一種いけ。和紙と鉛板が花器の雰囲気と合っていて、こういう作品をいけてみたいと思いました


 
211119 第3期
岩崎生翠さん 竹、サンキライ
ざるをほぐしたような、竹を編んだ作品、見る方向で印象が変わる。下からも見上げられる席に置かれることを考えた生け方だなと思いました
 


橋本桜里さん 竹、ツルウメモドキ、雑木、アーティチョーク、バショウ、モンステラ、ハラン、タニワタリ、西洋グミ
私がいけたらゴミになっちゃうかもしれない。たくさんの種類の枯れ物を入れ込んだ構成
 


最上段の色彩エリアは「橙」がテーマカラーでした
 


柳洋扇さん ブドウの房、ゲットウの実 
花材はなんだろうと思ったらブドウでした いろんな材料が花材になるんだなと感心しました
 


中村草朱さん 木の根、ガラスピペット、発泡スチロール球
ピペットがいいかどうかわからないけど、こういう風にいろんな材料をいけてみることに挑戦してみたくなりました
 


山口紅順さん グルーガンスティック、自作紙粘土、ウレタン、サンキライ
存在感のあるグニャグニャはグルーガンで溶かし押し出したものでした
これだけの量を使って立体をつくったのがアイディアだなと思いました
これはまた他の形を作ったり他の使い方ができそうです
 


関夕霞さん  ウツボカズラ、シンフォリカルポス
1期の田所先生と同じ花器で、ぜんぜん違った作品になっている
珍しい花材を使っておられる
深い切れ込みがあるから、水はそこまでしか入らない、いけかたが難しいと思いました
 


菊池彩花さん オーガスタ、オンシジウム、ヴァンダ、フレボディウム・アウレウム、モンステラ
ランの黄色と紫の対比が印象的でした
 


石井啓萩さん ノイバラ、ピンクッション、ニューサイラン
花器の色を考えて同じ赤茶色の花材で統一していけた作品、落ち着きの中にも華やかさがあると思いました
 

大庭紅弥さん サンゴミズキ、ガジュマル
サンゴミズキは針金でつないで形を作っていました
小さな花器にいけたガジュマルが小さな生き物のようで面白いと思いました
逆光となる窓辺にいけるのは難しいのではないかと思いました
 
5期

栗生紗世さん コウテンクワにマスキングテープ、旭ハラン、かすみそう
着色かと思ったらカラーテープでした、発色がいいなと思いました
 


栂野恵秀さん ホース、藤づる、モンステラ
ホースもこれだけ密にして形を作るとフトイ藤ヅルと対抗できる強さがあると思いました
 


田中秀萌 番線、バラ、クリアフォルダー、結束ベルト
後ろは、金子翠生さん 白樺、かりん、さんきらい
枝かと思ったら針金でした、丁寧な仕事だと思いました。結束バンドは番線と同じ色でもいいなと思いました
 
 


やまぐちとくえさん ニューサイラン
札を見るまでニューサイランだと分かりませんでした。編むというテーマの勉強がありますが、これは丁寧な仕事だと感心しました。
 


千田昇美さん ハラン
お教室でよく使う花器ですが、こういう一種いけもできるのかと参考になりました
 


しまだ千翠 とくさ、ダリア、かすみ草
花器を生かして直線の構成の縦長の作品。真ん中のダリアが花器と同じ色で効いてるなと思いました
 

田中暁さん ササゲ、エノコログサ、フウセンカズラ
大好きなエノコログサをたくさん使ってこういう作品もできるのかと面白く感じました。色はどうやって付けたのか自然の色なのか、種がぽろぽろこぼれはしなかったのか、自分がいけるとしたら・・・と考えながら拝見しました
 

小林美雪さん サンゴミズキ、松の枝(着色)
三角を作って構成することはやってみたことがあるのだけれど、このように重ね盛り上げて
あまり三角ですよとみせないのもありかと思いながら拝見しました。焚火みたいです。
 
 
特別エリアの先生方の作品
1期・3期と同じ花器をまた違ったかざいでいけておられるので興味深いです
井谷恭紅さん ボケ、アスパラガスプルモーサス、ストレリチア、ほか
こんどは大きくいけておられる
 


篠崎洵雅さん セローム、和紙
あえて足元を見せていけ、花器の切れ込みの模様を見せてそれが作品のポイントになって活きていると思いました。花期が主役ということなのかな
 


福永早苗さん 桐、枯オーガスタ、キングプロティア、ワイルドキャット、トリトマ
存在感・特徴のある花器をあえて覆い尽くすように大きな作品にしている。花期の色と全体の色が調和していると思いました。
 


一部 
上市郊帆 着色藤ヅル、枯れブロンズリーフ、ヴァンダ、ネットチューブ、ドナセラ
ガジュマルが入っていた小さな花器もお家元の花器なんだと気が付きました。曲線の構成の中のポイントに花器を使っている
 



東城路愛さん 赤づる、キウイつる、サンキライ、アスパラガスプルモーサス、枯れフトイ
ツルを編んで面を作り、見る方向で大きく違って見える。会期中、四方見を前提に、大きな構成を小さな花器にバランスよく安定していけるのは難しいと思いました。
 

吉良爽秋さん 晒われもこう、晒ハラン、枯れキングプロテア、プリザーブバンクシアバクステリー
花器の色と模様から花材を選んでいくのでしょうか。多くの花材を使って全体がしっくりくる組み合わせになっているなと思いました。
   
 
7期

白崎秀畔さん 鉄造形,アスパラガス,サンキライ,オンシジューム,アララギ,流木
アスパラガスが効果的に使われた作品が多い。この作品でも右側にたっぷり使われていて、大きな作品だけど軽やかさが出ている
 
 


山田幸泉さん 晒しほうき草,野バラの実,青りんご,ヒペリウム
ガラス花器を生かすの延長、透明な太・細いホースに詰めた花材が見える
 



横井紅炎さん スチールグラス,アイランドモス,ウィンターベリー
土台に使っているのは石のスライスでしょうか、同じ形の繰り返しで印象的な構成をしている
 


池内紅蓉さん 椋の古木,ゆり(マーロン,ベルモンテ),フィンランドの古木,サンキライ,金泥紙
異質素材でどんなのが使われている興味がある。和紙だとは見当が付きましたが、金泥紙というものでした色は木にあわせやすそう
 


森田麗遊さん まき,うんりゅうやなぎ,ポプラ,こけ
木の構成。シンプルな構成でいいなと思いました。逆さにした白い木の色と枝ぶりが決め手かなどこを切って使うか、バランスをどう取るかうまいなと思いました
 


大須洵節さん 木(つばき,さくらなど)
線と面、材料のグルーピング、考えられている。横から見ると太枝で全体が少し浮いている。私がやったら焚火みたいなただの寄せ集めを床に置いただけになってしまいそうなところ。
 
 
今期の最上階はコロナ禍の医療従事者を応援する青色


堂前桃扇さん のばら,カスミ草,カーネーション,クラフトバンド,オーナメント,プラスチック(玉子のパック)
青い植物は少ないから、こういうガラス花器やクラフトバンドの青を効果的に使っている
 

金井恵秋さん ハラン,アンスリウム
この丸は何でできているのか、ここで青を添えている
 
 
大向佐都さん みつまた,羽,クラスペディア
球体をつくっているのはミツマタでした。丹念な仕事だなとおもいました。青は羽毛で。
 


宮川美翠さん 着色うちわの骨(プラスチック)
前回より横長で大きな作品、この作品がこれからどう発展していくのか
 
 

野間田千沙さん オンシジウム,金属ネット,おはじき
ネットが羽かりぽんの様、反対色でまとめている
 

赤穂洵光さん サボテンの骨,カラタチ,唐辛子
 
 

新人賞,岡村楓佳さん ニューサイラン,エクレール,和紙
卵の殻のような和紙のフォルムが素敵
 


楠田美光さん ブドウ,ドウダン木,流木,ガラス,鉄,銅版
またブドウが出てきました。これは面白い花材
 


花材がなんなのか見ただけではわかりませんでした

そういわれると節々が太いところ、見覚えがある
藤川裕美さん かすみそう
 

川崎夜泰星さん かすみ草,スティリンジア,えのころ草,カラタチ,ウインターベリー,ひいらぎ,デルフィニウム
ミニアチュールの作品、クリスマスを感じます
 
 

村越大嶺さん スティファ
花器の色と同じ、穂だけをたっぷり使っている
 


横地江雅さん モンステラ,流木,スチールグラス,ダリア
花器の強さにはモンステラが対抗、シンプルな構成
 


森川枝圓さん ストレリチア,ネオマリカ,クジャクヒバ
葉を花器・ヒバに刺して株元を見せて飛ぶような表現をしているところがポイントかしら
 
 

田淵章流さん 松,アスパラガス プルモーサス,スチールグラス
 


大川磋賀さん 行李柳,着色さらし山しだ,柴もどき,トルコ桔梗,ドラセナ
先週のお稽古で行李柳が来て、どういけようか、自然調に高々いけて縦長すぎた。これくらい広い会場ならこの量と高さ・曲線がちょうどよいのだなと思いました
 
 
 
9期
 

入口の大作

帰りに気が付きました、ガラスの外と作品はつながってました
ふじづる,ぶどうづる,着色るとじ,あせび,バンダらん,かすみそう,竜舌らん


杉本青門さん アスパラガスプルモーサス,アクリル板
 

吉田陽霞さん 銅管,着色つげ,シュロの実,雑木
 
 

福永愉佳さん ソテツ,雲竜柳,キングプロテア,リューカデンドロン
 



丹野霞園さん 欅材,たこ糸,小豆
 



大久保安花さん 竹,樫の木
 
 
畠山知香さん 藤づる,椿(太神楽)
 
 
最上階のテーマカラーは紫色でした


北内翠潤さん 紫ワイヤー,ひいらぎ
私から見ると気が遠くなる仕事。作品でもあり自作花器でもあるようなワイヤー
 



野澤彩葉さん スターチス,さくら(木),コケ
綺麗な色、石かなと思って近づいたらスターチスでした。いちど自分でもやってみたい
 


池田園饗さん コウテングワ,バンダ,デルフィニウム,トルコキキョウ,モンステラ
クワの曲線がいい、お稽古ではこれだけの本数は来ないからこういう造形は想像していなかった
 


遠山草素さん グロリオーサ,バンダ,パームポート(晒し),自作ガラス花器
 


マイストーリー賞 福島光加さん ヒイラギ,ドウダンツツジ,ロマネスコ,ブルーアイス
ロマネスコの色がムラサキにあっている。フウセントウワタがこれに近い色かなと思いました。葉・実・根をつかったお稽古で使ってみたい
 



三井優美さん 雑木(着色),ヴァンダ,トルコききょう
葉物はブラックリーフかハランかな?
 
 


和田貴永さん 晒しほうき草(着色)
 


メモしてくるの忘れました
 


新人賞 本庄雅香さん キャベツ,ハラン
ガラス花器を生かす作品、ガラスのふくらみが効果的
 


新人賞 中村洵摂さん  さらしシーブッシュ,バンクシア, 野ばら
 


中村美梢さん 繭,流木,グロリオーサ
和紙かと思った、繭なんだ、なるほど
 


松原佳朋さん ガイミアリーフ(ドライ)
 
家元の花器を使ったコーナー 1期で使われていた青い花器はなかったかわりにいままでの期で見なかった花器があった


石塚桂草さん さんごみずき,ヒペリクム,越前和紙,茶板
 

粕谷星華さん 苔梅,着色アスパラガス,エピデンドラム
 
 
覚知雅秀さん ウィンターベリー 藤づる
 

山田美堂さん 藤,スケルトンリーフ(金箔),アンスリウム,ヴァンダ蘭,ミディ胡蝶蘭,カスミ草
 


斉藤草雅さん やつで,うめ,ルナリア
 
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マイストーリー賞受賞作品
 
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1期では訪ねるのをわすれていました。5階の日本間を拝見してきました



高木水染さん しゃれ木、流木、ツルウメモドキ、カリン、アケビ、ツツジ
日本間に使うには見慣れない花器だなと思いました
左右で大きくグルーピングして、色も葉も奥行も異なるいけ方が、はっきりとした白黒の花器と合っているなと思いました


サザンカ一種いけ
 

5期では実ものが足されてまた違った印象になっていました。実のついている枝は逆さまに使っておられます。
 
 

21/11/29~12/11

花材: 竹、椿、ろうや柿、カサブランカ


花材: ウインターベリー,石化えにしだ,ユーカリ
作家: どちらも石倉清さん
 
額と軸はいずれも蒼風初代家元作で『白く浮かぶ富士山』『静夜・みみずく』
・・・・
新しくなったテキスト3・4を購入して帰りました


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