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201115 新宿御苑 菊花展 3/4 江戸菊花壇〜一文字菊・管物菊花壇

2020年11月15日 | 植物・園芸など
4.江戸菊花壇
明治11(1878)年から
江戸時代に江戸で発達した古典菊
この花壇は左から見ていくので左から黄・白・赤の順で並んでいる
29品種展示している




1輪の中に外側から
管状・スプーン状・平状の花弁が混在しているのが江戸菊の特徴
「つまがかえ」という 
咲いてから様々に変化し、色彩に富む
花の変化を観賞するのが江戸菊
 
花の咲き始めは周辺の舌状花の花弁が垂れ下がり、中心部の筒状花が見える
さらに咲き進むと中心部に近い舌状花の花弁から順次立ち上がり、いろいろに折れ曲がって筒状花を包み込むように抱える
蕾から咲き開くまで10日、
開いて狂いながら10日、
完全に狂って(芸して)10日と、長く楽しめる花
・・・これはすごい、江戸の菊ってすごい
 
 
明治11年に赤坂仮皇居で催された『菊花拝観』の
当時からのもっとも歴史ある花壇
仕立て方をメモしてくるのを忘れました
説明があったかな?
花壇の土の盛り方についても聞いてみたかった・・・
 
 
5.一文字菊、管物菊(くだものぎく)花壇
大正14(1925)年から





右奥から植えていく 品種をかえて黄1本白3本,赤5,黄7,白9,赤9,9,・・・
しかも一文字菊と管物菊を交互に配置している
26品種194株

見ごたえあるなと思った初黄葉
赤系の色もいいなと思うけれど、菊で真っ赤は無い?少ない?のだそうで
白・黄色と並べると沈んだ色に見えてしまうからなのだそうだ


鳥羽絵も管物、管物を糸菊ともいう
 
この向きから見るといろんな品種が見えてしまう

9本7本5本3本と来て最後は昨年と同じ白の管物白妙が1本


みおつくしは一文字菊、御紋章菊ともいう
 

この向きで見ると、品種がそろって見える
同品種が9つ並んでいる様子を見てほしいとのことでした
 
やはり中央にいい花を配置
育てる間は番号で管理し、
デビューが決まると職員さんが名前を付ける
名前の並びも2文字が並ばないようにとかいろいろ考えるそうです
 
ここも、地中に長く茎を埋めて
配置よく高さを揃えてある
後の方は上屋の外から茎をもってきたりもしているとのこと
 
インフォメーションセンターの展示写真で、
花壇の設置の様子を一部うかがうことができました
 
参考: ガイドツアー解説、菊花壇展パンフレット、インフォメーションセンター展示
 
 
以前、実習で菊栽培の基本を学んだとき、
花首の直下まできれいな葉が付いている菊を良しとする・・・
とのことだったのに、葉が欠けたり枯れた食われたり・・・
最後の花1輪の為に蕾3輪残しておくのだけれど
最後でいい花が咲かなかったり
他の腋芽をかいていくのだけれど
ちょっと温室にいけない日が続くと
芽が成長してしまって作業が追い付かなかったり
・・・とにかく大変だった・・・
何ぼも売り物にならんかった・・・
以来、いけばな花材でくる菊を手に取るたび
葉がきれいだ・・・と感心する
今日の菊花壇展の葉は、もちろん素晴らしかった
 
肥後菊花壇へつづく


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