私は寝言を言う、らしい。
奇妙な言葉を夜中に発する、らしい。
今朝、「ま」さんはいつもとは違った目で 私を見ていた。
『夕べ、変なこと言っちょったなぁ・・・』と 妙に距離を置いた言い方をする。
気になるので問い詰めたが なかなか答えない。
もったいぶってるというより 言いづらい、って感じ。
ますます気になるので さらに積極的に聞いた。
だって私には後ろめたいことなんかなんにもないもんっ!
浮気してるとか、隠し子がいるとか、
夫の携帯をこっそりチェックしてるとか、
茶箪笥にへそくりがあるとか、内緒の借金をこしらえたとか、
<配偶者に知られてはならない秘密>は何もないもんね。
強気に聞き出そうとする態度に観念して
「ま」さんは大きく深呼吸して 小さめの声でぼそっと言った。
私は昨夜
「あんた、ワタシの
付け根と割れ目の間が
好きなんやろぉ?」と
叫んだ、らしい。
・・・何の事だか さっぱりわからない。
貞淑なハズの妻が(笑) 急に 別人になった気がしたらしい。
申し訳ないけど 知るもんか。