今年に入っても、母親の病院通いはなかなか終わらない。
かえって増えているくらい。
医者に行っても、薬を処方されるだけで、いわゆる「治療」はすることができないので、ボクとしては、彼女の安心と満足だけのために付き添っているような状況。
昨年秋に転倒して、ひと月の入院を経て、今は自宅療養ですが、圧迫骨折は止まらないようで、骨が痛いらしい。
それでも気丈な彼女は、しっかりと独居を続けているのですが、ボクとしては電話が入るたびにドキッとする繰り返し。
「便りのないのはいい便り」っていう言葉が身にしみる。
先日の病院での出来事
12時の予約。
10分前に到着して、掲示板を見上げると、「45分遅れ」
完全予約制になったこの病院なのですが、一人あたりの診察時間を少なめに見積もっているのかもしれない。
ため息をつきつつも待つしかない。
10分ほど経過したころに、掲示板には「60分遅れ」
さらに待ち時間が増えている。
予約の意味がないじゃないか!
と、いら立ちを抑えながら、「そうだ、こんな時にこそ『晴れやかに生きる』」
母親に「おひるごはん食べようか?」
ゆっくりと時間をかけて、一階にある病院のカフェへ。
「ここはおいしくないんだよね」と母親のつぶやきに、耳をふさぎながら、メニューを見つめる。
ようやく選んだのが「エビピラフ」
注文を取りに来てくれた女性に、「エビピラフと、チャーハンをお願いします」というと、
「二つ食べられますか?」と・・・。
ボクは、「はい、二人ですから」
おかしなことを言う人だな、と想っていると彼女は、
「お母様、そんなに召し上がれますか?ひとつで十分じゃないですか?もし足りなければすぐに作りますから」とニッコリ。
二人だから二つ注文するのが当たり前だと思っていたボクは、しばし混乱。
「それでよければ・・・一つだけで・・お願いします、ありがとうございます。」
さらに、エビピラフが運ばれてきたときに、トン汁が二つ。
「どうぞ召し上がってください。」
この親切を、申し訳ない気持ちで受け取ったのですが、なんだかその親切を受けるしあわせを強く感じました。
母親はそれを知ってか知らずか、黙々と食べ始めます。
この何気ない親切、いや思いがけない親切に、母親にとって「おしくない」はずの料理は、とても温かくおいしいものに生まれ変わりました。
神様が、心がけをよくしていると小さな幸せを運んできてくれる。
昔母親からだったか・・・・そんな風に言われたことがあったなぁ・・・。
滞在時間、約3時間の病院での小さな想いやりのお話しでした。
かえって増えているくらい。
医者に行っても、薬を処方されるだけで、いわゆる「治療」はすることができないので、ボクとしては、彼女の安心と満足だけのために付き添っているような状況。
昨年秋に転倒して、ひと月の入院を経て、今は自宅療養ですが、圧迫骨折は止まらないようで、骨が痛いらしい。
それでも気丈な彼女は、しっかりと独居を続けているのですが、ボクとしては電話が入るたびにドキッとする繰り返し。
「便りのないのはいい便り」っていう言葉が身にしみる。
先日の病院での出来事
12時の予約。
10分前に到着して、掲示板を見上げると、「45分遅れ」
完全予約制になったこの病院なのですが、一人あたりの診察時間を少なめに見積もっているのかもしれない。
ため息をつきつつも待つしかない。
10分ほど経過したころに、掲示板には「60分遅れ」
さらに待ち時間が増えている。
予約の意味がないじゃないか!
と、いら立ちを抑えながら、「そうだ、こんな時にこそ『晴れやかに生きる』」
母親に「おひるごはん食べようか?」
ゆっくりと時間をかけて、一階にある病院のカフェへ。
「ここはおいしくないんだよね」と母親のつぶやきに、耳をふさぎながら、メニューを見つめる。
ようやく選んだのが「エビピラフ」
注文を取りに来てくれた女性に、「エビピラフと、チャーハンをお願いします」というと、
「二つ食べられますか?」と・・・。
ボクは、「はい、二人ですから」
おかしなことを言う人だな、と想っていると彼女は、
「お母様、そんなに召し上がれますか?ひとつで十分じゃないですか?もし足りなければすぐに作りますから」とニッコリ。
二人だから二つ注文するのが当たり前だと思っていたボクは、しばし混乱。
「それでよければ・・・一つだけで・・お願いします、ありがとうございます。」
さらに、エビピラフが運ばれてきたときに、トン汁が二つ。
「どうぞ召し上がってください。」
この親切を、申し訳ない気持ちで受け取ったのですが、なんだかその親切を受けるしあわせを強く感じました。
母親はそれを知ってか知らずか、黙々と食べ始めます。
この何気ない親切、いや思いがけない親切に、母親にとって「おしくない」はずの料理は、とても温かくおいしいものに生まれ変わりました。
神様が、心がけをよくしていると小さな幸せを運んできてくれる。
昔母親からだったか・・・・そんな風に言われたことがあったなぁ・・・。
滞在時間、約3時間の病院での小さな想いやりのお話しでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます