おそらく、小野町の避難所は、このレポートが最後かもしれません。
大半は、他の二次避難所へ移動してしまったようです。
そして、昨夜は、かなり大きめの余震が襲いました。
不安な日々がまだ続いています。
そんななかでのさぶからのレポートです。
***********************************
2011年4月12日 1:44
こんばんは。
今日はお昼から三時まで小野町の避難所に行ってきました。
体育館が広く感じます。
今日は誰も私の名を呼びません。
人がいないので、目立ちます。
「片づけに来ました」という雰囲気を作っている私です。。
マットの上には、今度高校生の男の子と、中学二年生の女の子の兄妹がいました。
二人はマンガを読んでいます。
片づけながら話しかけます。
男の子の方が話をしてくれました。
広野の高校に行くはずだったこと。
新しく行く高校がまだ決まらなく不安な気持ち。
友達と会えない寂しさ。。
彼は時折、ジョークを交えながら話をしていました。
二人は今日の二時に家族と、バスに乗っていわき市に移動します。
ハワイアンズの近くの宿です。
『夏に花火をしよう!』と約束しました。
メールアドレスを交換しました。
『仮設住宅にみんなで爆竹を仕掛けようか…』などとブラックジョークを言い合い、私達は笑いました。
笑顔が爽やかな彼。
広野のキラキラ輝く海が、彼の後ろに見える気がしました。
二時になります。
皆さんバスに移動します。
残った人は30人くらいでしょうか。
もっと少ないかな…
ペットがいて移動先が決まらない方、個人の事情があって残る方。
この2、3日で行き先は決まるのでしょうか。。
まだ本当に数人ですが、子供がいるのでクレヨンを少し残して置きました。
さり気なく、大人用の塗り絵も。
画材の箱を整理していると、何枚かの塗り絵が出て来ました。
絵手紙風にメッセージが入っています。
花の下に…アスファルトでしょうか?
灰色が塗られています。
力強くもあり、繊細な優しさも感じられる作品です。
誰かの想いが、画面に溢れていました。
私はその後、片づけを終え、早めに体育館を出ました。
その足でお花ちゃん達の二次避難先の「八幡屋」という宿に向かいます。
車を30分程走らせ、到着しました。
温泉地の大きなホテルです。
地元でも有名な。
お花ちゃんがお母さんと一緒にロビーに降りて来ました。
『さぶちゃん!』
可愛い声が私を呼びます。
私も思わず笑顔になります。
お母さんは一昨日、福山雅治のラジオに少し出たそうです。
『20年の時を経て実った想い』だと言っていました。
日本放送から携帯ラジオが100個程送られたそうです。
記念にと、私も一つ頂きました。
お花ちゃんのお母さんは言います。
『お部屋もあって、食事もきちんと出て、お風呂も毎日入れます。嬉しいです。でも、前みたいにみんなが近くにいないから少し不安だし、寂しいんです。心配になっちゃうというか…。またいつ地震が来るかも分からないし、ここも一時的なものでしょうし…。』
お花ちゃんが無邪気に言います。
『おばあちゃんと、かくれんぼしたの。でも広いからおばあちゃん、見つけれなかったんだ!』
本当に広いんです。
吹き抜けになっていて。
空中舞台のような所で、琴を演奏するスペースもあります。
でも、みんなが集まれる場所はロビーだけです。
後は食事の時くらい。
お父さん達も宿から二時間以上かけて、いわき方面に仕事に行っているそうです。
生活は徐々に始まっています。
ですが
そのギャップに、心や体が着いていくのは本当に大変で、苦労の多い事だと思います…。
お花ちゃんとお母さんに、また明日会う約束をして帰って来ました。
帰り道、また大きな余震が起こりました。
私は車だったので、あまり分からなかったのですが、コンビニに寄ると、その大きさが分かります。
棚の物は殆ど落ちていました。
割れた酒類の臭いも酷く、液も店に充満していました。
帰り道は渋滞が起きていました。
余震も大きい。
不安はまだまだ続きます。
たった今も揺れています。
震度3くらいは当たり前。
15分置きぐらいに余震が来ます。
地盤も緩み、一帯がまるで豆腐のようです。
ぐっすりなんて、とても眠れそうにありません。
でも
寝るしかありません。
寝て明日に備えます。。
私達は生きて行くのです。
一日一日を。
今日見つけた塗り絵にも描いてありました。
嵐が来ても負けずに生きる
アスファルトに咲く花のように
明日は東京方面から何者かが福島にやって来るそうです。
セレブか!?
有名人か!?
色紙買わなきゃ☆
では
また
明日!
‐さぶ‐
大半は、他の二次避難所へ移動してしまったようです。
そして、昨夜は、かなり大きめの余震が襲いました。
不安な日々がまだ続いています。
そんななかでのさぶからのレポートです。
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2011年4月12日 1:44
こんばんは。
今日はお昼から三時まで小野町の避難所に行ってきました。
体育館が広く感じます。
今日は誰も私の名を呼びません。
人がいないので、目立ちます。
「片づけに来ました」という雰囲気を作っている私です。。
マットの上には、今度高校生の男の子と、中学二年生の女の子の兄妹がいました。
二人はマンガを読んでいます。
片づけながら話しかけます。
男の子の方が話をしてくれました。
広野の高校に行くはずだったこと。
新しく行く高校がまだ決まらなく不安な気持ち。
友達と会えない寂しさ。。
彼は時折、ジョークを交えながら話をしていました。
二人は今日の二時に家族と、バスに乗っていわき市に移動します。
ハワイアンズの近くの宿です。
『夏に花火をしよう!』と約束しました。
メールアドレスを交換しました。
『仮設住宅にみんなで爆竹を仕掛けようか…』などとブラックジョークを言い合い、私達は笑いました。
笑顔が爽やかな彼。
広野のキラキラ輝く海が、彼の後ろに見える気がしました。
二時になります。
皆さんバスに移動します。
残った人は30人くらいでしょうか。
もっと少ないかな…
ペットがいて移動先が決まらない方、個人の事情があって残る方。
この2、3日で行き先は決まるのでしょうか。。
まだ本当に数人ですが、子供がいるのでクレヨンを少し残して置きました。
さり気なく、大人用の塗り絵も。
画材の箱を整理していると、何枚かの塗り絵が出て来ました。
絵手紙風にメッセージが入っています。
花の下に…アスファルトでしょうか?
灰色が塗られています。
力強くもあり、繊細な優しさも感じられる作品です。
誰かの想いが、画面に溢れていました。
私はその後、片づけを終え、早めに体育館を出ました。
その足でお花ちゃん達の二次避難先の「八幡屋」という宿に向かいます。
車を30分程走らせ、到着しました。
温泉地の大きなホテルです。
地元でも有名な。
お花ちゃんがお母さんと一緒にロビーに降りて来ました。
『さぶちゃん!』
可愛い声が私を呼びます。
私も思わず笑顔になります。
お母さんは一昨日、福山雅治のラジオに少し出たそうです。
『20年の時を経て実った想い』だと言っていました。
日本放送から携帯ラジオが100個程送られたそうです。
記念にと、私も一つ頂きました。
お花ちゃんのお母さんは言います。
『お部屋もあって、食事もきちんと出て、お風呂も毎日入れます。嬉しいです。でも、前みたいにみんなが近くにいないから少し不安だし、寂しいんです。心配になっちゃうというか…。またいつ地震が来るかも分からないし、ここも一時的なものでしょうし…。』
お花ちゃんが無邪気に言います。
『おばあちゃんと、かくれんぼしたの。でも広いからおばあちゃん、見つけれなかったんだ!』
本当に広いんです。
吹き抜けになっていて。
空中舞台のような所で、琴を演奏するスペースもあります。
でも、みんなが集まれる場所はロビーだけです。
後は食事の時くらい。
お父さん達も宿から二時間以上かけて、いわき方面に仕事に行っているそうです。
生活は徐々に始まっています。
ですが
そのギャップに、心や体が着いていくのは本当に大変で、苦労の多い事だと思います…。
お花ちゃんとお母さんに、また明日会う約束をして帰って来ました。
帰り道、また大きな余震が起こりました。
私は車だったので、あまり分からなかったのですが、コンビニに寄ると、その大きさが分かります。
棚の物は殆ど落ちていました。
割れた酒類の臭いも酷く、液も店に充満していました。
帰り道は渋滞が起きていました。
余震も大きい。
不安はまだまだ続きます。
たった今も揺れています。
震度3くらいは当たり前。
15分置きぐらいに余震が来ます。
地盤も緩み、一帯がまるで豆腐のようです。
ぐっすりなんて、とても眠れそうにありません。
でも
寝るしかありません。
寝て明日に備えます。。
私達は生きて行くのです。
一日一日を。
今日見つけた塗り絵にも描いてありました。
嵐が来ても負けずに生きる
アスファルトに咲く花のように
明日は東京方面から何者かが福島にやって来るそうです。
セレブか!?
有名人か!?
色紙買わなきゃ☆
では
また
明日!
‐さぶ‐
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