むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

どこまで寛大でいられるか・・・・?

2015-08-04 22:58:10 | 工場長の独り言
学生たちが夏休みに入って久しいですが 毎朝の通勤電車も 心なしか空いてきたみたい・・・。

おかげさまで 朝の西武線は途中から座って来られるようになりました・・・・ 

ま、運が良い時だけだけど(笑)。

混雑が少なくなれば 当然電車のほうも定時運行してくれるはず・・・と考えたくなるものですが 今週に入って昨日、今日と 朝の山手線が遅れている・・・。

昨日は先行電車が五反田駅での安全確認やら車内点検やらを実施中のため一時運行を見合わせます・・・とのこと。

今日は これまた先行電車が 原宿駅でホーム下への落下物取得作業のため一時運行を見合わせます・・・・だって。

う~ん・・・ 安全第一なのは判るけれど 他の利用者が感じている列車が遅れる事に対してのストレスはどのようにケアして貰えるのだろう? 鉄道運輸業ってのを客観的なサービス産業として捉えた場合、営業中の点検作業や安全確認という理由は 正直 他の産業では あまり通用しないように思えるのです。車掌のアナウンスする車内放送の一つをとってみても「点検作業などは営業開始前にやっておけ・・・!」ということでしょうし、「安全確認のため」という抽象的な車内放送は その原因を把握していない利用者に対して 只々泣き寝入りを乞うような常套句にしか思えない。 本当、他のサービス業だったら考えられない事が この運輸業界においては 毎日平然と繰り広げられている事に 慣れてしまったという事なのでしょうか・・・。まあ、これに対して腹を立てても仕方のない事ではあるけれど 「定時運行こそ 全ての安全に繋がる」という大前提が忘れ去られてはいないか?と思う事がしばしばあるのです・・・。 過去の鉄道重大事故を振り返っても その多くはダイヤが乱れている時に発生しているという現実が示しているのですから・・・。


何はともあれ・・・・

首都圏の網目のような鉄道路線を 毎日タイトロープのように乗り継いで通勤・通学している利用者からすれば その数分が大きな「差」となる事を容易に理解して貰いたいのです。その点では くだらない事で列車を止めたりする事が 重度の犯罪に等しい・・・という事でしょう。発車間際の駆け込み乗車や ホーム上での接車事故等に起因する運転抑止は 今の時代であれば当事者が特定出来る訳ですから運行主の立場から列車往来妨害罪等々 どんどん検挙して相応の違反金を巻き上げるべきではないでしょうか・・・。経済評論家という肩書のライターさんとかが よく記事に書いてますよね・・・「山手線を○分止めたら ○○○○万円の経済的損失だ・・・!」とか・・・。実際、僅か数分の遅れのせいで全ての業務がパーになってしまった、という経験を持つ人もいる事でしょうし。

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と・・・

今日は電車の遅れに対する不平不満を書いておこう!と考えていたら 京浜東北線でもっと酷い事故?が起こっていた。

架線切断で運行見合わせ・・・・ 一部の乗客は線路上を歩いて退避中なんだとか。

時刻は帰宅ラッシュの時間帯・・・しかも この猛暑の中、車内冷房も止まってしまった車内では何が起きているのだろう?

E233系の場合、非常時対策として一部の窓が開閉可能となりましたが その個所は車両全体の1/3程度・・・ 

とてもじゃないけど車内換気でさえ機能しないのではないだろうか?

そして前途のとおり 乗客を車両から降ろして退避させているとの事で 併走する東海道線も線路閉鎖による運転見合わせになっている様子・・・。

当然これでは振替輸送も機能せず東海道線の利用者まで巻き添えを食った形になっている訳で・・・・ 夜の時間帯、安全第一なのは判るけれど 東海道、そして横須賀線まで運転抑止としたのは 明らかな失態ではなかろうか・・・? おまけに上野東京ライン、そして湘南新宿ラインも同様に運行停止となっているようで 迂回路としても機能せずという悲惨な状況に・・・。

23時を過ぎても 未だ終息の方向に至らないようですが この暑さの中で 果たしてどれだけの人が平常心を維持出来るのでしょう? むしろそちらのほうが心配なのです。