そしてその手法も多岐にわたり、映像はもとよりイリュウージョンや、演劇とは一線を画すあらゆる舞台表現を取り入れより意表をつくものとなっているようです。
それは歓迎すべき事です。
ですが、よくよく目を凝らすと、その表現は本来表現の主役であるべき役者を抜きに語られているように思えるのです。
これこれこういう演出が斬新だった、こういう掘り下げ方の本が・・・評価の中に役者が出てこないのです。
また新しい演出、新しい切り口に登場する役者に対する要求が、本質的な演技の要求がみえないのです。
新しい趣向の演出が生まれれば生まれるほど、役者のその芝居における役割を果たすことが要求されます。
出来うればその役割と共にその役割を利用して生きる役者をつくる術を創り上げて欲しいと思います。
私達劇団芝居屋はマイペースで役者を芝居の中核に据えた芝居創りを創り続けていきたいと思っています。
というわけで、今日も言い続けます。
自分の演技術を発明しなさい。その為には考え続けることです。
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