アメリカ航空宇宙局(NASA)は、2024年11月19日付けで、アメリカが主導する有人月面探査計画「Artemis(アルテミス)」で月面に貨物を運搬する着陸船の開発について、同計画の有人月着陸「Human Landing System (HLS:有人着陸システム)」の開発を担当する企業としてすでに選定されてるアメリカの民間企業SpaceX(スペースX)とBlue Origin(ブルー・オリジン)に対して、既存の契約下で追加業務を割り当てる方針であることを発表した。
「Space Station OS」は、宇宙ステーションの開発と利用に必要なソフトウェアおよびシュミレーション環境をオープンソースで提供するプラットフォーム。Github上で公開されており、世界中の開発者が共同開発に参加出来ると言う。このプラットフォームによって、異なる企業や国が開発した宇宙ステーション間で共通に作動するソフトウェアが提供され、宇宙ステーションの管理や運営が効率化される。
ROS2技術を基盤に構築された、「Space Station OS」は、柔軟性と拡張性を兼ね備えている。モジュール化された各機能(熱制御、姿勢制御、電力供給、制御、通信、生命維持など)が統合され、全体のシステムが最適化が図られている。宇宙空間での運用においては、ソフトウェアディファインドアプローチが採用されており、ハードウェア交換が困難な環境下でも、ソフトウェアを通じて機能の追加や変更が可能となり、柔軟な運用が可能になるとしている。