月・火曜は、学校教育について書きます。今回は、昨日(R6.1.8)の続きっぽい話です。
昨日は、トラブル対応などで授業時数が削られる事は確実…という話を書きました。そこから得られる結論としては、予定している時数より短い時数で授業を進める必要がある…という事です。
そのための方策として、大きく2つあると私は考えます。
1つ目は、ポイントを絞り込んで授業時数を短くする方法です。2単位時間かけて扱う内容をまとめて、1単位時間で授業すれば1単位時間節約できます。
例えば、国語の「ごんぎつね」。昔は場面毎に1単位時間の授業をしていたので、10単位時間以上かかる事も頻繁にありました。これを山場に絞って授業すれば、6単位時間で終わらせる事もできます。国語の授業名人である野口芳宏先生は、これを「全文精査から焦点精査へ」と説明していました。
2つ目は、教科同士で重複する内容をまとめて授業時数を短くする方法です。国語と社会で同じ様な内容を1単位時間ずつ扱っていた場合、それを国語または社会でのみ扱うようにすれば、1単位時間を節約する事ができます。
教科同士で重複している内容というのは、意外と沢山有ります。小学校教育の業界に「教科横断的な学習」と言う用語が存在している事が、それを象徴していると思います。
この様な地道な努力をして、授業を圧縮し、余裕の時数を生み出していく…それを行わないと、突然のトラブルへ対応していけなくなります。大変な事ですが、やるっきゃないです。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。