月・火曜は学校教育の話です。今回は、1年生で最初にハサミを使う時の指導方法について書きます。
令和6年度に札幌で採用している、1年生の図工の教科書には、「ちょきちょきかざり」と言う単元があります。折り紙をハサミで切って、飾りを作ろうと言う内容です。
幼稚園でも保育園でもハサミくらい使ってるから、こんなの簡単…と思うでしょうが、実は、そんなに簡単ではありません。何故なら、幼稚園や保育園によって指導内容が大きく異なるからです。
令和6年度の場合、まず私はハサミの持ち運び方を指導しました。何故なら勤務校では、壁の棚に置かれている道具箱の中に、それぞれのハサミを入れる事となっているからです。使うためには、自分の机まで持ってこなくてはなりません。この時、刃の方を突き出した状態で持ち歩く子が、毎年、少数ですが存在するのです。
ケガを防ぐため、刃の方を持ち、持ち手を下に向けて持ち歩く様に言います。
次に指導するのはハサミの置き方です。 放っておくと、ハサミを開いた状態で置きっ放しにする子がいるのです。だから、「ハサミを置く時は、必ず刃を閉じる」と「キャップのあるハサミは、面倒でも必ず刃にキャップをする」の2点は、必ず指導します。
そして、ようやくハサミの持ち方(使い方)の指導です。
何も言わずに持たせると、持ち手の穴に人差し指と親指を入れる子が多いです。昔は私も、その持ち方をしていました…が、二十代の頃に組んだ図工が得意な先生から、「その持ち方では良い作品は出来ない」と指導されました。
その先生によると、持ち手の穴には中指と親指を入れ、人差し指は持ち手の外側に置くのだそうです。そして切る時は、その人差し指で刃の動きをコントロールするのだとか。そうする事で、滑らかな切り口となるのだそうで、やってみると確かに滑らかにハサミが動きます。
まぁ、ハサミの持ち方については、既にクセがついている子もいるので、あまり厳しくは指導しません。子供たちの前で教師が鮮やかにハサミを使っていれば、憧れて真似をしてくれる様になります。
ところで、令和6年6月10日の「危険であることを忘れないうちは安全である」に、もの凄い数の「いいね」などをいただきました。過去最高記録でないかと思います。大変嬉しく、感謝しております。皆様、どうも、ありがとうございました。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。