忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

大切な人との別れ

2017-04-22 23:54:25 | 書道
2か月ブログをお休みしていました。
知人のSさんから
「ブログをいつも楽しみにしているのですが、ご無沙汰なのでペンをとりました・・・」と
お便りをいただき、奮い立ちました。
Sさん、有難うございます。

今年に入って、いろいろなことが駆け巡っています。
一生懸命努力してきたことが、
徒労に終わって落ち込んでしまったり。
自信を失っていたりと・・・
ブログには、ポジティブなことは書きたいと思っても、
愚痴ばかりになってしまうで、
アップするのを控えていました。


2月 神奈川代表書家展出品作

「森羅万象」



さて、やはり悲しい話で申し訳ないのですが、

4月10日、私の師匠が亡くなりました。

私にとっては、偉大で大切な人でした。
厳しく、よく叱られましたが、
どんな人にも気を遣われる優しい方でした。

生徒が駄作を持っていくと渋い顔をしながら
「まあまあだな」と言われ、
少し良い作品は、「未だかつてない傑作だ」と
嬉しそうに褒めてくださいました。
私達は、その言葉によって、
書き直しか否かを判断したものです。

昨年秋にくも膜下出血で倒れられ、
手術・入院をされていましたが、
再起叶わず残念です。

倒れられる前日、先生のお宅へ伺い、
お話しをしてきたのですが、
「先生、これで失礼します」と申し上げると、
「もう、帰っちゃうのかよ」と
寂しそうに私の顔を見上げられたのが忘れられません。
それが先生との最後の会話となりました。

入院中もお見舞いに伺いたかったけれど、
それも叶わず。
最期まで先生のおそばに着いていたかったと
心残りでなりません。
いずれこの時が来ることはわかっていても、
大切な人とのお別れは辛いものです。

先生の魂が、いつも私と共に居てくれると思いつつ、
ご冥福をお祈りいたします。

合掌

現日会 錬成会

2016-10-10 12:00:11 | 書道
一昨日、現日会練成会の様子。



講師の方々が
臨書について解説されたり、
実際に書いて見せてくれたり、
作品の批評をしてくださり・・・





内容充実。

参加者からは「来てよかった。」の声。

私も、皆さんの書くところを拝見できて、
とても刺激的な一日でした。







第57回 現日春季書展 公募作品募集

会期 平成29年2月22日(水)~3月6日(月)
会場 国立新美術館(六本木)

出品作品締め切り 
平成29年12月9日(金)作品(書き下ろし)と出品票、返信封筒を添えて事務局に送付。
鑑別の結果、入選作品が展示される。

要項など関係書類は、
〒170-0012
東京都豊島区上池袋 1-9-8 文書館内
現日会事務局
まで、ご請求ください。

お問い合わせは、コメント欄をご利用ください。
非公開でコメントを受け取ることができます。
お返事の必要な場合は、アドレスを書いてください。



さあ、書くぞ!

2016-10-05 22:51:52 | 書道
今年もあと3か月足らず。
年内に書かなければならない作品を考えると、
スケジュールの空いているところで、
計画的に制作しなければ。

本日は、自宅近くの藤和額装5階スペースをお借りして、
比較的大きな作品の制作をしようと出かけました。

藤和額装は横浜で有名な表具店ですが、
会社の5階6階のスペースを、
作品制作や講習会のためにレンタルしています。

スペースには、大きな下敷きが多数あり、
このように↓何枚も紙を並べて、
一気に書くことができるのです。



我が家の狭い場所で書くと、
一枚書いては乾くのを待ち、
少し乾いたところで、新聞を引いた別の場所に移動し、
次を書くといった感じで・・・
途方もなく時間がかかります。

紙を並べて、さあ、書くぞ



意気込んで書いたのですが、
山のような反故紙と
たくさん駄作ができました

藤原行成の書

2016-10-02 23:54:38 | 書道


本日、最終日。

東京国立博物館 本館での
「藤原行成の書 その流行と伝称」
夕方、時間ぎりぎりに拝見してきました。

平安時代後期、活躍した「三跡」の一人である
藤原行成の書は人気をはくし、
行成の書であってほしいという願いから、
伝承筆者が行成の書はたくさんあるものの、
真筆は少ないそうです。

その数少ない真筆の「白氏詩巻」をじっくり拝見してきました。



端正で沈着、
転折が柔らかく、
温和。

そして、浮き上がるような線の立体感。

平安前期、中国の影響が大きかった
三筆の力強い「唐様」の書風に対比し、
後期三跡の貴族的な「和様」の確立が
行成の書によってなされました。



他にも関戸本古今集や升色紙、和泉式部続集切など
写真を撮ったのですが、
ピンボケで・・・

日本の書道の歴史に
大きな役割を果たした
行成の書。

後の世に足跡を残せる作品、
今の時代の書家にも
期待したい。




麗川会のお稽古予定

杉田教室  10月9日(日) 16日(日) 30日(日)
上大岡教室 10月29日(土)
南大田教室 10月1日(土)←終了しました。 22日(土)
坂東橋教室 10月6日(木) 21日(金)

守玄斎書道教室 10月13日(木) 27日(木)






「無」 その2

2015-12-18 18:29:22 | 書道
今年も残り、2週間となりました。

年末は忙しいと言いますが、
それも気持ちの持ちようだと
つくづく思うのです。

年が明ける前に、
あれこれやらなければと
思うから
忙しいのであって、

一年の普通の月と変わらないと
思えば、
アクセクしないでいられます。

ところが、やはり周りが、
大掃除をしたり、
お正月の買い物をし始めると、
心穏やかではなくなり、
私も負けじと、
やり始めてしまいます。




最近のテーマは「無」
来年の干支にちなんで、
「見ざる、言わざる、聞かざる」
何も見ない。
何も言わない。
何も聞かない。

余計なことはしないことに・・・
と思いつつ

やっぱり、自分のことだけでなく、
周りの人のお節介をやいている私です。