忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

第53回現日書展

2013-07-29 21:03:47 | 書展



新潟から帰った翌日は、現日書展の搬入、
その翌日から審査会の手伝い、
今日やっと審査結果の報告書を各団体や受賞者に送ることができました

審査会のお手伝いをしていて思うのです。
皆さん精魂込めて書かれた作品だから、
厳正に公平に審査されなければならないと。
勿論現日会は、その点 素晴らしいものです。

出品点数が多くないと賞に入らなかったり、
内申があったり、
審査にお金が動いたり・・・
そんな情けない審査はやっていません。

創設者 南 不乗先生の精神により、
作品本位。書く力のある作品と力の足りない作品を見極めていきます。

受賞者は賞をいただけたことが大きな励みとなるでしょうが、
賞をもらうために、書道展に出品をするのではなく、
自分に書く力をつけるため、自分の成長のためなのだという
目標を明確にもって書道展に臨んでもらいたい思います。

書展に出品することで、
作品を発表する緊張感が生まれます。
自ずから、作品制作に気合が入ります。
そして、自分磨きは少しづつ進行し、
やがて輝きを増してくるのです

受賞したとかしないとか、
そんなことは、「おまけ」があるかないかです。
私も「自分磨き」頑張ります

明日の朝、顔を洗うと
お肌がツルツルになっているかも???

現日書展会期は8月2日から、東京都美術館です。




第60回記念 太空書道展 その2

2013-07-29 17:05:42 | 言葉
前回に引き続き、新潟の第60回記念 太空書展のレポートです。

昨日で会期が終了されました。
太空会の皆様、お疲れ様です。


「観」の競作の1点 岡村けい守齋氏


     
左は内藤巌泉太空会会長「知足」
右は岡村けい守齋書展実行委員長「蛞蝓掛塩」



木原光威氏 
尾崎放哉句 「一斉に海に吹かるる芒(ススキ)かな」

いつも憧れの木原さんの作品です。
「うまいなぁ~」いつも感心してしまいます 

ちょうどお目にかかりました。
皆さんが競作されている「観」の中に木原さんの作品がなかったので
「観」はどこ? と、質問をしたところ、
「気づいた時には締め切りを過ぎていて・・・ないんです。まっ、こんなものです。」と。

木原さんが「観」を書いたらどんな作品を発表されるのだろう?
逆にそんな想像が生まれたり、拝見できない悔しさがあったり・・・

作品のないところにも彼の存在感があるように思いました。