忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

麗川会すてきな仲間 その2

2014-05-03 14:15:11 | 教室
上大岡のひまわりの郷で、教室を初めて、
20年ぐらいになるでしょうか?

はっきり覚えていません。

その発足当初に麗川会に入会してくださった良穂さん。

昭和一桁生まれでありながら、毎日の散歩はかかさず、
ご家族の食事の支度、掃除洗濯と家事を一手にされて、
尚且つ、毎日筆を持っておられます

60歳にして書を始められ、今は?歳。
でも、すごく若々しいのです。

書道の他に、俳画を嗜まれ、
体操教室にも通われていると、おっしゃっていました。

3月に行った麗川会の絵手紙教室には、ご都合で欠席だったのですが、
その代わりにと、ご自身でこんな作品を書いてくださいました。
      ↓
    
      
    
      



「春高楼(こうろう)の 花の宴(えん)
巡る盃(さかづき) 影さして・・・」

より、「花の宴」 「巡る盃」をキーワードに
流觴曲水の宴をイメージされたとのこと。
さすがです。

5月8日(木)から、第49回賀墨書展が始まりますが、
良穂さんも出品されています。

これは、完成品ではないのですが、

      

目が少し悪いので、大きな字粒の
曼殊院本古今和歌集(まんしゅいんぼんこきんわかしゅう)を書きました。

実際は藍・浅黄・薄茶といった、渋い料紙に書かれたものですが、
暗い色だと見にくいとおっしゃられ、
明るめの紙にしました。

曼殊院本古今和歌集は、
京都市左京区の曼殊院に伝来したことから、この名が付いています。
伝称筆者は藤原行成。平安古筆の代表的遺品です。

字粒が大きいので、簡単そうですが、
実際はとても難しい。
ふところ広い字形と、流麗な長い連綿線、
潤渇の変化、ごまかしがききません。

良穂さんは、この一年、何度も繰り返し練習され、
この賀墨書展にて、完成されました。

次は、どの古典を書こうかと、ただいま思案中です。