忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

智永 真草千字文を書く

2018-08-12 23:06:55 | 書展
前回に引き続き、第58回現日書展出品作です。

昨年より現日書展では、「臨書部」というのができて、
創作作品と臨書作品をそれぞれ出品できるようになりました。

臨書は自身の書の基盤となるものですから、
常々鍛錬をしなければならないものですが、
普段の不勉強が顕わになってしまう・・・
と、恐る恐る出品しております。

智永の真草千字文は、楷書が千字、草書が千字
併せて二千字です。



以前、書いたことがあるので、
ちょっと練習すれば書けるだろうと思ったのですが、
そう甘くはありませんでした。

以前よりは体力が落ち、集中力が足りなく、
原寸で書いているのに、大きくなったり小さくなったり、
一貫性がなく・・・
苦心の末の作品です。





出来はイマイチ。

若い頃のほうが、もっと上手かったような気がする。
やっぱり老化が始まっていますわ

百人一首を書く

2018-08-12 15:52:47 | 書展
第58回現日書展が本日2時をもちまして、終了いたしました。

ことのほか暑い今年の夏にもかかわらず、
お出かけくださった方々に、厚く御礼申し上げます。

今回の私の作品を、ご覧いただきたいと思います。



実は昨年末から右手親指の付け根が腱鞘炎で、
太い筆を持つと痛みが走ります。
小筆ならば、力が入らないので、大丈夫。

腰の痛みもあるので、机上にて細筆で書ける作品としました。










寸松庵の大きさの紙に百人一首を100枚

「本当に100枚あるのか?」と、わざわざ数えてくださった方もありました。

仮名は変体がながあったり、連綿があったりと、
現代人には、読みにくく親しみにくいものとなっています。

しかし、百人一首ならば、皆さんに読んでいただける題材だと思います。


現代書というものは、単に新しい表現を追うばかりではなく、
古き時代の文化を、現代人が未来へ伝えることも、
一つの大切な目的であり、
書を志す者の使命だと思うのです。


第27回書展 グループ墨花 ご案内

2018-08-12 01:26:18 | 書展
台風が通り過ぎ、またまた酷暑がやってきました。

上野では第58回現日書展が本日最終日を迎えます。

私は、仕事の都合で行かれないのですが、
もし、お時間のある方は、ご高覧いただけますよう、
お願いいたします。

都美術館の館内は涼しいのですが、
炎天下の上野公園を横切らねばならず、
一汗かいてしまいます。

さて、今週末18日(土)より、
20日(月)の3日間、
桜木町 ぴおシティー3階 ゴールデンギャラリーにて
「第27回書展 グループ墨花」を開催いたします。





例年、多数のお客様にお越しいただき、
嬉しいかぎりですが、
今年も是非おでかけいただけますよう、
お願いいたします。

こちらはJR桜木町駅より地下道で繋がっていますので、
炎天下は歩かなくても、
会場にお越しいただけます。

今年のテーマは「自立」
メンバー共通の師匠が昨年亡くなり、
それぞれに今後は自立して
書に取り組まなければならないという、
決意をもって、この書展に臨んでいます。

果たしてどんな自立の姿をお見せできるでしょうか・・・