忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

平和への祈り その2

2015-08-19 12:38:21 | 書展
今年の作品のメインは、
広島の原爆詩人 峠 三吉の詩を
書いています。

前回の現日書展に続き、
今回の「第24回書展 グループ墨花」で、
峠 三吉の「ちちをかえせ」から始まる
原爆詩集の序文を書きました。

これは、御存知の方が多いと思いますが、
広島の原爆記念公園に石碑があります。





平成15年、広島の小学生らによる「こども平和宣言」に、
この詩はとりあげられ・・・


人間はだれもが、夢と希望にあふれた、幸せな生活を送ることを願っています。
しかし、58年前のあの日、広島に落とされた一発の原子爆弾は、
明日へ向かって懸命に生きようとしていた人々の、
望みや願いを一瞬にして奪い去り、緑あふれる街並みを消し去り、
多くの人々の心に深い悲しみや苦しみを残しました。

ちちをかえせ ははをかえせ  としよりをかえせ こどもをかえせ


わたしをかえせ わたしにつながる  にんげんをかえせ


にんげんの にんげんのよのあるかぎり  くずれぬへいわを へいわをかえせ






この峠三吉の詩に込められた、戦争のない、平和な世界は、
いつまでも変わらない私たちの願いです。

世界には今も、大量の核兵器が蓄えられています。
「正義」の名のもとに、戦争や紛争がくり返され、
私たちと同じような子どもたちが傷ついています。
また、私たちの身の回りにも、いじめや暴力の問題があります。

戦いや争い、そして、いじめや暴力をなくすために必要なのは、
「相手を思いやる心」です。
性格の違いや考えの違いはあっても、お互いに寛大になり、
お互いの理解を深め、お互いのよさを認め合っていく努力こそ、
平和への糸口だと思います。
「暴力ではなく対話を」、
これは、平和のために私たちができることの一つです。
世界の友だちのために、ユニセフの募金に協力したり、
おじいさんやおばあさんに席をゆずったりすること、
これも私たちにできることです。

こうした「人のために」一人一人ができることを実行する勇気を持つ時、
世界中が人々の明るい笑顔でいっぱいになると思います。

私たちは、核兵器の恐ろしさを世界の人々に訴え続けます。
そして、廃墟(はいきょ)の広島を、
水と緑と文化の街として復興させた人々の努力を語り継ぎ、
「平和の折り鶴」を広島から世界へ力強く羽ばたかせていくことを誓います。

2003(平成15)年8月6日
こども代表
広島市立段原小学校6年
広島市立南観音小学校6年




この宣言を読み返し、
身近な人々への
思いやりが、
「平和」へと繋がることを、
改めて気づかせてくれました

おかげさま

2015-08-18 10:14:39 | 書展
「第24回書展 グループ墨花」が昨日終了いたしました。


「おかげさま」


本当にたくさんのお客様にお出かけいただき、
只々感謝、感謝です。

会場が混んでいる時間帯は、
ご挨拶もそこそこで
大変失礼いたしました。

遠く群馬や静岡、秩父からも
おでかけいただき、大変恐縮です。

昨日の最終日は、
生憎の雨模様。



会場に入っている私たちは、
鎌倉芸術館の中庭を眺めているだけでしたが、

傘を持ち、長靴で大勢の方がお越しくださり、
しかも突然豪雨があり、
ずぶ濡れで入ってこられる方は、
お気の毒でした。

こうして、ご来場いただくみなさまのお顔を拝見するたびに、
皆様に支えられての私であることを
改めて自覚いたします。

平素陰日向なく支え、
応援してくださる、
皆様の「おかげ」で
なりたっていること、

誠に有難うございます。






第24回書展 グループ墨花 開催中

2015-08-16 21:05:43 | 書展
グループ墨花 2日目。
今日も昨日を超えるお客様にお越しいただき、
感謝です

汗をかきながら、会場にたどり着かれるお客様の顔を拝見するたびに、
いい加減な作品をお見せするのは申し訳ないと思うのですが、
それも後の祭りで、
すでに作品は並んでいる訳でして・・・



メンバーの今回の作品を少しだけ、
ご紹介します。


守谷秀翠
  
「夏山の木末の繁にほととぎす鳴きとよむなる声の遙けさ」大伴家持のうた




福嶋翡舟 「臥游」




鈴木鵬舟 「向上心」




向田湖蝶 「河童」




榎本大城 「水和名月流」



明日は最終日。
午後6時までですが、生憎の雨模様。
でも、ちょっとは涼しいかも

第24回書展 グループ墨花 初日

2015-08-16 02:00:57 | 書展
昨日、「第24回書展 グループ墨花」の初日を迎え、
午後からのオープンにもかかわらず、
150名ものお客様がご来場くださいました。

途切れないお客様への対応に、
昼食をとる時間もとれず、
午後4時ごろ、さすがにお腹が空きすぎて、
控え室でおにぎりを慌てて、
頬張りました。

本当に嬉しい悲鳴です。

案内はがきでご紹介した、
私の作品


「ずっと一緒に歩いていたい」


今回は例年の会場に比べて、
広々しているので、
明るい雰囲気です。

いつも廊下にはみ出ている作品が、
室内におさまり、
とても充実した空間となりました。

会期は短く、
17日(月)まで。



お時間がありましたら、
おでかけください。


ありがたき反響

2015-08-15 00:39:49 | 書展
現日展が終わり、
多くの方にご覧いただいたにもかかわらず、
まだ、お礼の手紙やメールを出すことができていません

しかし、私の作品について、ありがたい反響をいただいています







Mさんからはメールにて、

「本日、ようやくその執念の御大作との邂逅が叶いました。
テーマ・モチーフ、作品の大きさ、筆の躍動、字形、墨色、墨量、構成、そして発表のタイミングまで、あらゆる要素が結集した大傑作を前に、しばし圧倒され、茫然といたしました。」と。






また、Tさんよりの残暑見舞いのはがきに
添えられていたメッセージ、

「御作の迫力に圧倒され、しばらく立ち尽くしました。
悲惨な恐ろしい光景が浮かび、
人々のうめき、叫び声が聞こえて、
文字一つ一つが、人のようで衝撃を受けました。
以前長崎の爆心地近くに住んでおりましたが、
今だに魂がさまよっている気配がするそうです」と。





皆様に作品をご覧いただき、
感想をおきかせいただき、
とても照れくさいのですが、
すごく嬉しいです。
(本日掲載の写真はYoz Pageよりお借りしました。)

日付変わって、
本日より「第24回書展 グループ墨花」



昨日気づいたのですが、
またまた、失敗。

案内はがきをお送りするのを
忘れてしまった方が多く・・・

この記事をご覧の方は、
宜しくお願いいたします