映画「シェーン」を久しぶりに観た。 と、言うよりも農夫の妻を演じている、ジーン・アーサーに
逢うためでしょうか。 そもそもは、ゲーリー・クーパーとの「平原児」での、西部の女・カラミティー・
ジェーンを観てさ、ぞっこんになっちゃった。 革のムチを振り回して、男どもと対等に振舞う
さっそうとした西部の女と、 クーパーのビル・ヒッコックを恋するそのギャップの面白さ・・・・。
冬の虹かけて神秘の竹生島
それからは格安DVDの売り場で 「ジーン・アーサー」 を漁りまくったものでした。
同じくクーパーとの、 ヒューマン・ドラマ 「オペラハット」での敏腕新聞記者。
ジェームズ・スチュワートとの 「スミス都へ行く」 での若き議員の秘書役・・・・。
この2作は古き佳きアメリカの良心を描く、フランク・キャプラの監督作品ですね。
またケーリー・グラントと組んだ 「コンドル」 も、 男の世界の紅一点ですか。
寒すずめとは見ていても四五羽おる
彼女がその独特のハスキー・ボイスで息子に言う。 「シェーンを好きになってはいけないわ。
別れがつらくなるでしょう」 そして、もうひとつのシーン・・・・妻がシェーンと踊る宴の夜・・・・
夫の農夫はすべてを悟っているのだが、おくびにも出さず妻を信じて見つめる男らしさ・・・・。
あらためてこの映画の価値を再確認した気がいたしました。
シェーンのアラン・ラッドはやっぱし好い男ですね。 銃の早撃ちでも有名だったとか。
彼が0.6秒ですって。 その上をいったのがクーパーの0.4秒だってさ。
さて次に控えしは・・・・0.8秒のナント日本のエースのジョーこと、 ほっぺたの落ちちゃった
宍戸錠なんだって・・・・。 楽しいですね。 もっともいつも撃ちあいでは、決して負けなかった
トニー・赤木さんはいかにも不器用ですものね。
女優さんでは、ジーン・アーサーたったひとりが好きです。 かのひとの顔に見惚れて・・・・・
映画の筋書きがまったく頭に入らない・・・・そんなことが、何度もありましたです、はい。
今夜の 「シェーン」 も、忘れちまったいろんなシーンの連続で、 初めて観たような新鮮な
感動がありました。 ジーンの佇まいはしっかりと頭脳に叩き込んだのは、当然のことです。