湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

富山ブラックと白えびラーメン

2015年06月26日 | 詩歌・歳時記


コンビニのトイレをかりて、「伊右衛門」のペットボトルを片手にレジへ向かう時に、カップ麺のコーナーで目に強烈な感覚で入ってきたのが「富山」の二 文字であった。                 

すなわち「富山ブラック」と「富山白えびラーメン」の二種類であった。
とは言え、所詮は即席カップ麺である。
戦後の富山大空襲の復興にたずさわる、
若者達の白飯のおかずとして、また汗をかく肉体労働者のための塩分補給として
醤油を濃くしたスープのラーメンを作ったのが起源であるとか。
富山市内のおそらくは「大喜」のチェーン店で初めて食べた「富山ブラック」は
深い味わいでありました。とにかく、スープは真っ黒で辛そうなのだが♪これが故郷のアジなのか? という感慨とともにあとひく美味しさではあった。
          石ひとつ
          魚津の海にもらひけり
          みどりも深き平らなる石
何年か前の梅雨の季節、京都駅前に築かれた巨大な「駅ビル」を探索していて、
上階の通路に「ラーメン横丁」を発見?
富山の「麺家いろは」の支店に出逢い♪
大感激して「白えびラーメン」を堪能しました。

けれども「カップラーメン」では、とても本家には到底及ぶはずはない。そんなことはあたりきしゃりき、わきまえたうえでの「望郷」の思いの発露なのです。

♪ふるさとは遠くにありて思うもの~

そして悲しく歌うもの     ですよね。
もう還れない富山・魚津を思うとき、
たかがカップ麺が、とてつもなく愛しいのである。

          コンビニで

          購ふ富山鱒の鮨

          花のおわりの湖北の夜更け