湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

「今は昔のこんなこと」佐藤愛子

2015年08月21日 | 詩歌・歳時記
米原市のふたつの図書館の、食指がわく本はすべて読んでしまった。さて、どうしよう? 7度めの「鬼平犯科帳」へ行こうか? 2度めの「黒川博行」は、さかのぼつて全て読んでしまった。

図書館の書棚の最上段に、文庫本や新書が並んでいる。あぁ見っけ!
佐藤愛子「今は昔のこんなこと」。
生きている母に読ませたかったと、つくづく思いました。


ちなみに少タイトルを並べますね。
♪腰巻き 蚊帳 アッパッパ 居候 乳当て 釣瓶井戸~
ボクはほとんどの話題を理解できるし、かって母と交わした昔ばなしを思い出しては、鼻の奥がズーンであります。

「我が家の中学校の孫が・大つごもり・を持ち出して声をだして読み出した。」
♪井戸は車にて綱のながさ十二尋」
愛子さんが孫娘に説明する。けれど分かるはずがない。

現代ではほとんど「死語」となった、大正、昭和年代のけれども決して忘れてはならないさまざまな風俗や言葉を、ユーモアの衣に包んでは、相変わらずの毒舌で言い放っておられる。

亡き母と本を真ん中にして、昔むかしを語り合いたい! しみじみ思わせる本でありました。



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