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旅のあいだは午後の3時ごろ、コンビニに寄って、ロックアイスと缶ビール2本、
それに…何かの時の助っ人に、カロリーメイトとロールパンひと袋を購入。ウィスキーは用意ずみだ。
これで、何処で夜を過ごそうが、高速に乗ってSAで寝ようが、大丈夫なのだ。
妙高高原駅の横の案内所で、立ち寄り温泉を教えてもらい、二枚の詳細な地図を頂く。
急な坂道の、静かな町だ。むかし、舟木一夫の「高原のお嬢さん」の映画のロケがあったそうな。
深く頷きうる風情の一帯である。温泉はやや青みがかった、柔らかな泉質のしっとりしたお湯だった。
道の駅で寝る準備をする。2本の缶ビールでうがいした後、ウィスキーの水割りを遣りながら、
本日の旅程を思い返して、徒然なるままに短歌と俳句を創る。テレビもラジオもオフのままだ。
そして、朝…妙高高原へ。
そこここに溶け残り、固く凍りついた雪が、春に背を向けるようにしてかたまっている。
いもり池を歩く。むかしは湿地帯だった由。
神聖な雪の耀く妙高は、素晴らしいの一語である。
いつも見馴れた愛する伊吹山も、日本百名山のひとつであり、薬草の宝庫ではあるが、比ではない。
宇宙から降りてきて、青空を従えて、この大地に君臨するかのように、威厳にみちて聳え佇つ。
鷲が両翼を広げたように見える。その雄大さと神秘性には完璧に圧倒されました。
池の反対側、板の道をはさんだ山側の湿地帯に
水芭蕉の群生が、緑と白の美しい姿を見せる。
上越へ向かう途中、巨大な道の駅で、「きときと寿司」を味わう。氷見に本店がある回転寿司である。
即ち、わが生まれ故郷の味。地物の鯵、ホタルイカの軍艦巻き、忘れちゃいけないブリの握り。
さて、腹もくちたところで越後高田城を目指す。地図は一切見ない。勘を利かせて進路を決めてゆく。
初代城主、松平忠輝公。家康の六男にして、伊達正宗の娘、いろは姫の夫。時のスーパー・スターだ。
その器量の大きさを恐れた、二代将軍・秀忠によって改易させられた悲劇の武将である。
葉桜を揺らす五月の風が心地良い。石垣のない城。こじんまりとした、佳い顔をした城である。
続く
青空を鷹が両翼を広げた・・妙高山
旅人の心を酔わせたでしょうか
父なる、母なる・・私の故郷です。
ありがとう