ロボット技術を応用して整体!篠崎技術士事務所の日記

身体の状態をコンピュータ解析し、骨盤矯正やギックリ腰などを科学的に分析する新しい整体院です。

身体の重心バランススペクトルをこう表現?

2009-09-07 17:16:56 | 整体のできる技術士として
前回からの続き

スペクトルをどのようにして定量化し判断するか・・・・?
邪道整体師である私には、至難の業でした。

そこで色々な本を調べまくりました。
人間工学の本には、全ての振幅スペクトルを合計した「トータルパワー」という表現方法がありましたが、知識不足のため活用にはいたりませんでした。

その後筋電図の測定に、その対策方法が書いてある事を発見しました。
平均パワー周波数という方法でした。
高速フーリエ変換したデータを以下の処理をし、平均パワー周波数を求めます。


平均パワー周波数(MFD)=(ΣFiPi/ΣPi)Hz
i=1~4(分解能0.01)
F=周波数(Hz)
P=パワー(振幅の2乗)

「筋電図・・・?平均パワー周波数・・・?いったい何に使われるんだ?」

「これは筋電図の波形を高速フーリエ変換し、求めた値で計算する方法です。」

「良く分からないな・・・求めて何になるんだ?」

「平均パワー周波数の増減によって、筋肉の疲労度を知ろうという方法みたいです。」

「お前・・・自分でも良く分かっていないな・・・・」

「正直言って分かりません。しかし考える前に患者さんのZMP(ゼロモーメントポイント)波形に使ってみようと思います。結果は以下の図を参照してください




「左の図が前後のZMP平均パワー周波数です。右の図が左右ZMPのものです。」

「前後は男女とも差は無いが、左右に若干の差があるな!」

「そうです。先日ロボット工学の先生がおっしゃった通り、女性は男性よりも複雑で周波数の高い左右の動きをしているのでは・・・
と推定できます。」

「もしかしたらこの数値で患者さんの股関節痛や、以前お前が言っていた婦人科系疾患の診断が出来るかもしれない・・・という事だな。」

「そうです。しかしまだ夢の夢です。・・・やはり多くの先生やエンジニアの方のご意見が必要です。」

「それともう一つは患者さんだな。このデータは男性27名女性43名のデータだな。しかもリピーターが含まれている・・・患者さんを集める事も重要だな。」

「そうですね。まだまだ道は遠いです。」