「永観堂」さんを拝観させて頂きます
「京都きものパスポート 」で 栞を3枚頂きました
「唐門」 天皇の使いが出入りする時に使われた勅使門です
勅使(ちょくし)はこの盛られた砂を踏んで身を清めてから釈迦堂に進んだとあります
衣冠束帯(いかんそくたい)なら浅履(あさぐつ・浅い踵の付いたスリッパみたいな靴)という出で立ちのはずなので
そんな靴でこの高さの砂を越えて歩くのは至難の業だったのでは?と心配になりました
釈迦堂のお隣には梅の木
「悲田梅」(ひでんばい) 永観律師は梅の実が生るのを待っていたために「悲田梅」と名付けられました
梅の効用は「食中毒・胃腸障害・下痢・皮膚疾患・ストレス・とげ抜き・肩こり・・・他」と
昔は万能薬に近かったと想像出来ます
そのため永観律師は貧しい人に梅の実を施したと言われています 「悲田梅」は今も実をつけるそうです
紅葉の真っ只中とは言えませんが地面に落ちた紅葉の葉が絨毯のようです
「落ち紅葉」も風情があります
この先には「御影堂」「三鈷の松」や「阿弥陀堂」がありますが なにせ板の間が寒いっ!il||li (´・ω・|||) il||li
この日は靴下2枚履きでしたがそれでも冷えました~ 次回から京都に来る時は室内履きを持参しよう・・・
御影堂を拝し階段を上がっていくと「臥竜廊」「水琴窟」があります
車椅子の方、足腰の弱い方用にエレベーターも付いています
「阿弥陀堂」の入口を横から撮影 極彩色がステキ~!
扇垂木の並びが美しく黒と朱のコントラストも絶妙
五年間の時間が彩色・塗装工事にかかったとのこと(川面美術研究所HPより)
迦陵頻(かりょうびん)でしょうか?三体の天女が描かれています
波など水を連想されるデザインは火事除けなのでしょうね
お寺さんは火事除けにつながる水に関係するデザインを至る所に設えてあります
これでもフラッシュ焚いたんですが色彩が思うように出なくて残念です
阿弥陀堂には「見返り阿弥陀観音」様がいらっしゃいます
最初「私、視線を外されてる~」と思いましたが ガ―(´・ω・|||)―ン!!
それは「思いやりを持ち、遅れるものを待つ姿勢、 人々と共に進む姿勢、私たちが自分自身を省みる姿勢」を
表しているのだそうです (ちゃんと阿弥陀様のお顔に向き合える場所もあります)
1082年に永観律師が阿弥陀堂に動く人影に気づき、他の僧侶だと思っていたのが
実は阿弥陀様だったらしく、阿弥陀様は永観律師を振り向いて「永観、遅し」と仰ったのだそうです
奥が深いけど、ちょっとドキッとして焦ります・・・
紅葉といえば永観堂と言われていますので もう少し紅葉のお庭を散策したいな~